![]() 大滝 金城山登山道雲洞コースの大滝、 というのが正式名称(?) 滝のすべてを見ることができない。 その分、なんだか神秘的でもある。 ![]() 登山道を少し登って撮影。 やっぱり三角の岩があって、 滝つぼが見えない。 ![]() 大きさ比較。 と言ってもダンナは滝よりもかなり 手前に立っている。 落差は10メートルそこそこか。 金城山の花々 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 滝には関係ないが、 八海山の近くでアオサギのコロニーを見た。 ざっと見で100羽以上はいた。 ![]() スーパーズームで撮影。 でっかいんだよ、アオサギは。 抱卵ちゅうだったらしい。 |
2005/5/29 金城山の滝たち2 塩沢町 今年になって、我々には新たに滝めぐりの理由ができた。 2004年、つまり昨年の10月におきた中越地震。震源では震度6を計測したという大きな地震が中越地方の滝たちの姿を変えてはいないだろうか。滝は健在として、滝への道路は寸断されていないだろうか。 被災地は滝どころではないだろうから、我々が実際に行って確かめるしかないだろう。 とりあえず、冬の間は雪の下だった中越地方。雪が解けて、私たちの地震後の滝の確認が始まった。 まず、第一番に選んだのは、水無渓谷の滝、魚止め滝、カグラ滝、サナギ滝である。なぜここを選んだかというのには、深い理由はない。雪が多かった今年、あの雪の下をくぐって行くトンネル(ボックスカルバートというらしい)をもう一度くぐってみたかっただけだったりする。 しかし、県道265号線が高石林道のあたりで通行止めになっていた。ここから先どういう状態になっているのかも明示されていない。どんな理由の通行止めかも書かれていない。 対岸に自転車専用道路が走っているので、そちらに行ってみたが、そこにも説明はされていなかった。 選択肢はいくつかある。通行止めから先を歩いていく。自転車専用道路を歩く。サイクリングターミナルで自転車を借りて進む。自転車専用道路を気づかないフリをして自動車で進む・・・。 いくらなんでも違法行為はできないし、さりとてここから歩くとなると、滝の見える場所までは2時間くらい歩くことになるだろう。往復4時間。これはちょっと痛い時間である。 仕方がないので、場所の変更という手段をとった。 幸い、どういうわけか越後三山の登山地図を持って来ていた。いや、決してカグラ滝を見て十二平まで行って、その先の越後駒ケ岳にチャレンジしようと思っていたわけではないですよ。 地図を調べて、ここから行けるのは金城山だな、ということになった。 ここは昨年6月に滝入りコースの滝たちを見ている。 さらに調べたら、雲洞コースという登山道にも大滝があるというのがわかった。登山コースは違うが、新しい滝と再訪の滝を見ることができるのである。 まずは、行ったことのないほうから、というので、雲洞コースの大滝を見ることにした。 「雲洞」というのは、このコースの入り口にある古刹「雲洞庵」のことであり、塩沢町に入ると国道291号線にはいたるところに道案内がある。そのお寺の脇をすりぬけて、集落をぬけると、道は林道になり、ほどなく2合目の標識が出てくる。さらに林道は進んでいて、やがて黒い砂が敷き詰められた駐車場に出る。ここに自動車をとめて、登山コースの始まりである。 ![]() 我々が行った時には全く自動車がとまっていずに、だれも登山していないんか、という状況だったが、すぐに1台自動車が来て、女性が2人おりてきた。 「これから登るんですか?」ときかれたので、「いいえ、途中まで」と答える。 「あ、山菜ですか」「いや、山菜は取らないんですけど」とわけのわからない会話をしてしまった。 その女性2人とデットヒートを繰り広げる格好の登りになった。 こちらは蝶だ花だと撮影のためにスットップする。向こうは山菜だなんだとストップする。実にどちらもゆっくりとしたペースだ。 だが、先方はちゃんと頂上を目指しているらしい。ゆっくりゆっくり散歩みたいに頂上をめざす登山もあるんだなぁと感心した。 さて、道すがらの小滝などを見ながら進んで行く。滝入りコースと表情が似ているが、こちらは何度となく沢を渡る。だいたいは跨げる程度の広さなのだが、1箇所、とても滑る場所があって危険だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 沢を渡り、坂を登り、少しずつ高度を上げると三合目。同じ調子で進むと、前方にやや立派な滝が見えた。これが大滝?いや、大滝は4号目あたりにあるはずである。まだ4合目の標識が見えていない。 ![]() ![]() さらに登ると、あ、あれこそ大滝だろう、という滝が見えた。 ほぼ間違いない立派な滝が落ちている。 だが、4合目というのが無いので、ちょっと心配になった。地図を見ると大滝は4合目より手前にある。 では、とにかく4合目というのが出てくれば大滝を特定できるだろう。そこまで登ってみるか。 滝の前で沢を渡り、滝を右にみながら巻く形になる。それからまた沢を渡り、今度は左に沢を見ながら登って行くと、おお、あったあった4合目の標識だ。 とりたてて特徴のある場所でないところに杭が立っていた。 ![]() 女性2人はさらに先に行っている。私たちはここでUターンである。 さて、雲洞コースの大滝。これはなかなか個性的な滝だった。落差は10メートルそこそこなのだが、全貌が見えないのだ。手前に大きな岩があって、滝つぼを覆い隠している。岩を回り込んだら見えるんじゃないかとおもったら、そのさらに奥の滝つぼ近くにも三角形の岩があって、滝つぼを見えなくしている。全部見えたらさぞ気持ちのいい滝なのだろうが、なんとか見える位置まで行っても8割くらいしか見えない滝なのである。 無理をして沢を渡って大岩から三角岩の上に立てば滝つぼは見えるだろうが、そこまでして見るつもりにはならなかった。そんなに至近距離に近づいたら、今度は滝そのものが近すぎて写真に入らなくなるし。 滝前に休憩スペースもないし、それほど長くいる場所ではなかった。 我々には次の目的がある。 滝入りコースの大滝だ。 前回行った時にもそこでコーヒーを飲んだ。今回はそこで昼食をとることにしよう。 ということで、あっさり雲洞コースをあとにした。 滝入りコース大滝のレポートはこちら |
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交通 雲洞コース大滝 最寄ICは、関越自動車道六日町IC。ここから案内に従って国道291号清水街道に出る。六日町の市街地はやや込み入っているが、とにかく国道17号ではなく、291号に出るように心がければよい。291号に出たら、塩沢町、清水峠方面に進む。 旭橋で魚野川を渡り、少し進むと「雲洞庵」への案内板が出ている。それに従って左折。あとは「雲洞庵」をめざす。 「雲洞庵」の門に向かって立って、左側の道の奥が登山道である。 集落を過ぎたところに登山道の入り口を示す杭が立っている。そこからかなりの距離自動車で入って行けるが、林道なので、とても狭い。運転には注意が必要だ。 途中二合目の杭を見てから少し進むと左側に黒い砂を敷いた駐車場が現れる。 なんだかタイヤが埋まりそうな駐車場だが意外としっかりしている。ここに自動車をとめて登ろう。 大滝は三合目と四合目の間にある。 途中何度も沢を渡るので、濡れても大丈夫な靴だと安心だ。大滝までと限って言えば、ロープを使うような難所もない。 |
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