![]() お滝さま 一番下の段からやや左にずれて 上をたどってもらうと、 白い筋が見えると思う。 それも滝である。 つまり、最下段くらいの落差の 上段があるというわけだ。 ![]() 色々な角度から滝を楽しめる。 左に寄って見ると、 ふんわりと落ちる水が美しい。 ![]() 大きさ比較。 ダンナが滝のすぐ前にいる。 滝は、左がわから流れる沢に落ちている。 ![]() 上の位置でダンナが撮影した写真。 ちょうどうまい具合に 木々の間から日光が差しこみ、 魅力的な滝にみせている。 ![]() これは、となりの枯れ沢を利用して 同じ高さまで登って撮影した 落ち口。 ![]() 深い森なのだが、 この季節、滝に日光が当たる。 我々が行った時はもう虹は下に 下がっていたが、 もう少し時間が早ければ、 滝にかかるかもしれない。 ![]() 滝が落ちる沢自体も、 すぐ下流のほうでは滝になっていた。 遡行して滝にたどりつくのは、 難しいかもしれない。 |
2005/8/21 お滝さま(最下段落差10m?) 夏休みも終わり、連休でない週末になった。 この日もまた雨模様だった天気予報が前日くらいから晴れに変更になり、朝からよく晴れていた。 晴れてしまったら、行かなくてはならない。滝が呼んでいる。 それに、どうしても今週行かなくてはならない滝があるのだ。 「お滝さま」 妙な名まえだが、通称であろう。 これは、だりこっぺの部屋の金さんから見せてもらった「日本滝名鑑4000」という本に載っていた滝である。我々の情報になかった滝なので、ぜひ見に行かなければならない滝だった。 この滝、期間限定なのである。 名まえのとおり、信仰の対象の滝なのだが、ここにお参りに来る人はお盆の時期に限るらしい。夏草が茂り、滝への道は歩きづらくなる。お参りに入るお盆の期間だけ刈払いされていて、通りやすくなるというのだ。 だとすると、払われた草が復活する前に行かなくてはならない。お盆の次の日曜日、今しかないのである。 新潟県の最北に位置する山北町に到着したのは、午前11時過ぎだった。 実は同じ山北町にある赤滝という未訪の滝にもチャレンジしたのだが、こちらは夏草が思った以上にものすごくて、あと3分という距離が進めなかった。おまけにメジロアブの襲撃まで受けてしまった。 ものすごく意気消沈していた。 「日本滝名鑑4000」の説明通りに進むと、説明どおりの板の橋がかかっていた。その簡単な橋の前に自動車1台がなんとか駐車できるスペースがあるので、そこに自動車を入れる。 どう考えてもこのあたりのメジロアブのいそうな山の中で昼食はイヤなので、自動車の中でコンビニおにぎりを食べた。 板の橋のかかる川は、ここ数日の雨で茶色く濁った激流になっている。滝はどうなんだろうか。 板橋を恐る恐る渡って、対岸に行くと、綺麗な水の流れている用水があった。どうもこの上流が滝らしい。 ![]() ![]() ![]() 用水沿いに歩いていくと、用水はやがて沢になった。 意外としっかりとした登山道という感じの道である。草も払われていて、比較的歩きやすい。恐れていたメジロアブもいない。 沢を朽ちかけた丸木橋で何度か渡り、やがて、急につづら折りで登って行く場所になった。完璧に登山である。 ![]() ![]() ![]() ![]() メジロアブはいないが、なんかわけのわからない足だけ奇妙にながい蜘蛛がたくさんいて気持ち悪い。 きゃーきゃー言いながら登り、少しなだらかな林を抜け、ちょっと坂を下りて丸木橋で沢をわたり、もう一回登ると滝が見えた。 本に書いてあった通り、徒歩20分ほど。 全体的にそれほど危険な場所もなく、草が払ってあるおかげで歩きやすかった。 想像していたよりかなり明瞭な登山道だったので、もしかしたら夏草の生える前であれば、比較的楽に行きつけるかもしれない。 お滝さまは、これもまた想像していたよりかなり立派な滝だった。 落差12メートルと紹介されていたのだが、それは最下段の落差であって、その上に何段か滝がある。それらを含めてお滝さまと呼ぶとしたら、20メートル以上ありそうである。 ただし、その上の部分は夏場は木々の葉っぱでよく見えないのだ。 ちょうど滝の向かって左側に雨の時に水が流れるらしい枯れ沢があり、うまく上に登れるようになっていた。 蜘蛛と蜘蛛の巣が気持ち悪かったが登って上の段を見ることができないかとチャレンジしてみた。 ところが、下段のほぼ落ち口まで行って見たのだが、上の段はほとんど見えなかった。むしろ、下から見たほうが見えやすいくらいである。 いっそ葉っぱのない季節であれば、見事な段瀑として捕らえられるかもしれない。 ![]() 滝の前には小さな小さな不動様が祭られていた。 恐らくは、「お滝さま」は通称で、不動滝というのが当たりなんじゃないかと思う。朴平地区にある不動滝なので、朴平不動滝とでも言ったほうがいいのかもしれない。 ちなみに、同じく県北にある朝日村の布曳滝も「お滝さま」と呼ばれている。このあたりには滝に対する信仰があるのかもしれない。 滝を堪能し、自動車に戻ると、もう汗びっしょりだった。どうせ村の爺さん婆さんがお参りするような滝だろうからと甘く見ていたが大間違いだった。 この山道を草を払いながら登る地元の方々、本当にご苦労さまです。 おかげでよい滝を見れました。 ![]() |
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交通 最寄ICは、日本海東北自動車道中条IC。インターをおりて、国道7号線に出て、ひたすら北上する。 実は、朝日村から山北町に入って大毎トンネルをぬけた次にある北中という交差点から入って県道249号線に行くのが一番近いルートなのだが、それだと目標物の板の橋の説明が難しい。 そこで遠回りと知りつつ説明するので、地図で確認しつつ場所を特定してほしい。 国道7号線府屋から県道52号に入る。府屋の町なかを通り、まずは山熊田渓谷と書かれた方向を目指す。県道248号である。 しばらく県道248号を走ると、道は二股になる。一方は山熊田渓谷に行く248号線。もう一方は北中に通じる249号線。ここは、249号線、北中のほうに向かう。 ややして朴平集落になり、「宮前橋」ともう一つ橋を渡る。右手に川が流れるが、そこを注意深く見ていると、板の橋がかかっている。(滝名鑑4000の記述だと、宮前橋から650メートルである)本文の写真を参考にしてほしい。 左にゆるくカーブしているあたりに自動車1台分の用水の上にコンクリートのふたをして作ったスペースがある。ここに自動車をとめて、板の橋を渡る。 左に用水が流れているが、この用水沿いに登って行く。用水はやがて沢になり、何度が丸木橋で沢を渡り、登山道のような道を全体で20分歩くと滝前に着く。 滝前が少々滑って急なので、足回りはきちんとしたほうがよい。軍手もあるといいだろう。 虫も多いので注意。 |
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