番外
2006/8/5(土) 苗場山 標高2,145.3m 湯沢町 苗場山に登りたい、と思ったのには理由がある。 「高層湿原」この言葉に妙に惹かれたのである。つまり、標高2000メートルを越える高地に湿原が広がるというのである。 苗場山は見た目にも山頂が平らで、まるで台形をした感じの山だ。その平らな部分に池塘が点在し、まるで楽園のようだ、と登山の本に書いてあった。そうか、楽園か。ならばぜひにも行きたいものである。 そんなわけで、計画をたてたのが7月の初め。しかし、長梅雨の影響でなかなか登れずにいて、ついに8月になってしまった。 梅雨も明けて、快晴の土曜日。家を午前5時に出発して、高速道路を利用して苗場山に向かった。
実は、初百名山、初2000メートル越えである。 しかし、そのわりに前回登った鋸山(764.9m)よりも登りについては楽だった。というのも、数日間雨が降らずに湿度が低かったのである。どの登山の本を見ても苗場山の登山道は湿気が多いと書かれているが、思ったほど湿ってはいなかったのである。 それに、ネットで調べてみたら、苗場山の登山道はとにかく虫が多いという情報もあった。口に飛び込んでくるほどの虫の量らしい。それに恐れをなして、出る前に虫除けを塗りたくり、防護ネットのついた帽子まで用意したというのに、今まで登ったどんな山より虫が少なかった。季節と天候の関係かもしれないが、本当にラッキーだった。 その代わりに山頂での紫外線はものすごかった。 さえぎるものが無い場所で、バカな話だが、銀色のレジャーシートを広げて昼食にしてしまったのだ。これじゃあ紫外線を上から下から浴び放題である。ものの見事に日焼けした。 それでも、長袖のUVカットのシャツを着ていたので、大半は大丈夫だったのだが、なんと、手の甲だけが無防備で真っ黒になってしまった。 下山後、国道に出てすぐの「街道の湯」という日帰り温泉施設(レポはこちら)で入浴したら、どこかの山に登ったらしい中高年の女性グループにお仲間ね、という微笑みを受けてしまった。どうしてか不思議だったが、鏡を見て納得。鼻の頭がまっかっかになっていた。顔には日焼け止めを塗っていたのだが、汗で落ちてしまったらしいのだ。 今後山に行く際には、日焼け止めは携帯しなくてはならない、と痛感した。 下りが苦手な私としては、あいかわらず下りが辛かった。大きな石が積み重なった川底のような道なので、浮石が怖い。和田小屋から登山口に入る場所に登り4時間下り2時間半と書かれていたが、大嘘つき〜、と言わざるを得ない。下りが苦手な人は登りと同じだけの時間はみておいたほうがよい。 ついでながら、お花畑では花好き蝶好きはかなり時間をとられるので、登山の時の時間配分は考慮が必要である。 また、山頂に気楽に泊まれる自然体験交流センターなどがあるために、意外な時間に下ってくる人、登って来る人がある。こんな時間だもの、登って来やしないよね、と乱暴な下り方はしないほうが懸命である。 苗場山 祓川コース登山口 最寄ICは、関越自動車道湯沢IC。ICを出て、群馬方面に国道17号線を進む。ヘアピンカーブをいくつか過ぎ、芝原トンネルをくぐる。次に八木沢トンネルがあるのだが、祓川コースの登山口にはこの八木沢トンネルの手前にある道で右折する。ちゃんと看板が出ているのだが、スピードを出していると見落としがちである。芝原トンネルを出たら右側を気をつけて走ろう。最初、民宿などが並ぶ集落を通るがやがて道は狭い林道になる。要所要所で道案内が出ているので迷わない。 途中にゲートがあるが、我々が行った時は無人だった。山菜取りの人は入山できないために、人がいて登山届けを提出させられるゲートらしいのだが。このゲート付近で我々は行きも帰りもアナグマらしい小動物にのたのたと道を横切られた。野生動物には注意して進もう。 ゲートからも意外に距離を乗るが、分岐する場所では必ず案内があるので心配ない。 やがて、左側に町営の駐車場が見えてくる。30台以上とめられるが、我々が行った日は午前7時で満車状態。しかし、林道脇にもとめられるので、かなりの数の駐車が可能だ。 駐車場には水洗トイレあり。 |
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