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番外

 の山

2008/8/23  大石山2008年8月 標高1597m 胎内市
この山だけは、再び登るとは思っていなかった。
2006年の8月、まだ山登りを始めて間もない頃、マツムシソウが見たいというだけの理由で登ってしまい、帰りのバスに間に合わそうと苦手な下りを半分泣きながら早足で下った、苦い記憶のある山である。(2006年のレポはこちら
それが、いったい何故また登ることになってしまったのか。理由はさっぱりわからない。なぜか8月最後の山は大石山だね、ということになってしまったのだ。
ちょうどマツムシソウの季節ということもある。だけど、マツムシソウならもうちょっと別の場所でも咲いていそうなものだが。
強いて言えば、2006年には登山の装備が全くなく、ストックさえ持っていなかったし、ジーンズに普通のTシャツくらいだった。2年後の今年は、とりあえずストックは持っているし、登山用の衣服もある程度そろえたし。あの頃からどれほど自分たちがレベルアップしているのか、知ってみたくもなったのだ。いや、後付の理由ではあるけれど。
行程は2006年のレポに詳しいので、今回はザッと流して花中心のレポにしたい。
事前に調べておいた奥胎内ヒュッテからの乗り合いタクシーの出発時刻は5時50分と6時30分。とりあえず始発を目標に自宅を午前3時過ぎに出発して、着いたのが午前5時過ぎ。
すでに奥胎内ヒュッテには乗り合いタクシーの姿があった。(タクシーとはいえ、マイクロバスくらいの大きさだ)
一昨年の体験から、人がいれば出発してくれると知っていたので、慌てて身支度をして、トイレも済ませ、運転手さんに乗っていいですかと訊ねるとドアを開けてくれた。
ほどなく、もう一人登山客が乗り込み、5時30分。タクシーが出発。
5時40分には足の松の登山口に到着した。
途中で女性の単独の登山者を乗り合いタクシーが追い越した。すでに登山口のすぐそばだったのでタクシーは止まることもなかったが。あとでこの人は登山途中のかなり早い段階で我々を追い越して、「バス、早く出たんですね」と残念そうに言っていた。
バスだと5分強の道のりでも、歩けばかなりかかる。そりゃあもったいない話だ。
この乗り合いタクシーはかなりフレキシブルに対応してくれるので、奥胎内ヒュッテのホームページで調べられる時刻表は目安程度にしておいたほうがいい。
ただし、シーズンの土日に限る。
この山奥でかなり格安なので、人の少ない平日等は、きっちり時刻表どおりだと思います。
5時45分、登山口出発。
一緒のタクシーだった単独の男性は足が遅いから、と言っていたが、我々だってかなり遅い。
6時35分、姫子の峰到着。小休止。
相変わらすの急登の連続だ。
まだ夜明け直後なのでそれほど暑くないが、日光が当たりだして汗が噴出してくる。
今日の天気予報は午後3時頃にに雨が降ることになっていたが、空は青空。
持ってくれればいいのだが。
7時20分、滝見場到着。
ここに至るまでに単独の女性2人に追い越されたが、一人はタクシーに乗らずに歩いて登山口まで来た人、もう一人は後発のタクシーで来た人。どっちもものすごいスピードで登っていることになる。
そのうちの後発のタクシーで来た人が休憩していた。
我々が大石山まで登るのがせいぜいだと言ったら、「大丈夫ですよ、えぶり差山までは11時には着けますよ」と笑って言っていた。
本当に行けるかもしれない、なんて思ったりして。
彼女の話だと、えぶり差岳の手前の鉾立峰から向こう側にお花畑が広がっているらしい。
せめて鉾立峰くらいまで行けるかしらん。
8時50分頃、後ろを振り返ると、日本海が見えた。日本海沿岸の工業地帯の大きな鉄塔なども見え、山奥だと思っていたら意外に日本海に近いのだと気づかされる。 前回、水を補給しようとして大幅な時間のロスをしたので、今回は水は事前に用意しておいた。
この先の急登の連続する場所で単独の青年が追いついて来た。
彼はどうやら我々が自分と同じバスで来たものと思い込んで「早いですね」と言ったが、いやいや、20分も前に出発しているんですよ、私たち〜。
9時40分、山頂到着。
おお、4時間で登頂している。
山頂はスルーして、とりあえず行けるところまで行こう、と、えぶり差岳方面に進む。
このルートは前回は来ていない。
左側に曲がる感じで山頂の笹をぐるりと巻くと、草原の向こう側に鉾立峰とえぶり差岳が見えた。
うわっ、鉾立峰の間にかなり下る場所があるんだ。
いったん下ってまた登る道がジグザグについているのが見える。
きゃー、あれは無理〜っ。
見ただけで怖気づく。
左の写真の手前の草原が大石山、ガコンと下って向こう側の濃い緑が鉾立峰。白い雲の向こう側のとんがったのがえぶり差岳だ。
右の写真では、鉾立峰からも一回下ってからえぶり差岳に登らなければならないのが見てとれる。
とりあえず行ける場所まで行こうと進んでみた。
大石山山頂から少し進んだだけで左右にお花が広がる場所になる。
石がゴロゴロしている斜面が登山道になっているので、開けた感じではないのだが、頼母木小屋方面に進む途中のお花畑よりも花の種類が多いような気がする。
エゾシオガマの姿もあった。

この頃になると空は曇り始めていた。
霧なのか雨なのかも肌にあたる。
だが、ベニヒカゲはたくさん飛んでいた。
大石山からかなり下って、鉾立峰にとりつこうとしたあたりで、ポツポツと霧から雨に変わった。
思い切り根性をそがれてしまって、もう戻ろう、ということになった。鉾立峰に登ったら、昼食を食べる暇もなく下らないと、帰りのバスに間に合わない。
途中、登山道からかなり離れた場所に黄色い絨毯を発見。あんな場所にキスゲが群生している。
遠すぎて、とても近づけない。

もともと、お花が目当てだったので、
大石山の山頂付近の花で充分だった。
ほんのちょっと歩いただけで
かなりの種類の花が咲いていた。
山頂に戻って、昼食。
お湯を沸かしていたら、多分6時半の乗り合いタクシーで来た人たちだろう、次から次にやって来た。
3人組の男女は頼母木小屋方面のお花畑を見てからえぶり差小屋へ行って泊まると言い、ザックを山頂において頼母木小屋方面へ。
漫才トリオみたいなおやじ3人組みはビールを飲んでから今日は頼母木小屋に泊まると言って、そちらへ。
ややして、同じタクシーだった男性、我々を追い越して行った青年や女性2人もえぶり差岳から戻って来た。
いやはや、早いったらありゃしない。
羽でも生えているんかい。
女性一人はそのまま下山。一人は頼母木小屋方面へ。
青年はあとから来た三人組男女のお仲間らしい男性と情報交換しつつ、今日下山するかどうか迷いながら頼母木小屋方面に進んで行った。
我々もちょっとだけお花畑に挨拶、と、荷物を置いて出かけた。
お花畑は一昨年と変わらずに静かな風の中、花が揺れていた。
ベニヒカゲもたくさん飛んでいた。
ちょっと天候が悪いのが惜しい。
12時15分、再び大石山山頂に戻り、下山開始。
14時05分、滝見場到着、小休止。
14時50分、姫子の峰到着、小休止。
15時45分、登山口到着。
乗り合いタクシーの時刻ではないので、少し待つかしらん、と思っていたら、なんとタクシーがしっかり停車していて、我々2人だけでも出発してくれた。
かなり柔軟に対応してくれるのだ。
結局、鉾立峰まで行けるかしらん、我々はレベルアップしたかしらん、と思って期待したものの、中途半端に終わってしまった。
最初から頼母木小屋方面に行こうと決めていれば、たぶん頼母木小屋までは行けて、その周辺にあるというトリカブトの群生は見られたのかもしれない。
でも、まあ、大石山から鉾立峰まではちょっと歩くだけでお花が咲いている場所があるんだとわかっただけでも収穫だ。
ちなみに、このお花のいい季節の土曜日だっていうのに、足の松登山口から登った人たちは、上のレポで登場した「同じバスの単独男性」「バスに乗れなかった単独女性」「滝見場で休んでいた単独女性」「よくしゃべる単独青年」「男女3人組とその仲間の男性」「漫才トリオ男性3人」と、レポでは登場しなかったが鉾立峰から大石山まで帰るのにすれ違った「クマ鈴の単独男性」「初老のご夫妻」と我々の16名だけだった様子だ。なんとも贅沢な話である。
さらに付け加えるなら、単独女性のものすごさ。
一人は駆け抜けるようにえぶり差岳を往復して行ったし、もう一人はさらに頼母小屋まで行って、どちらも私たちより先に到着している。間違いない、羽が生えているに違いない。
ちなみに、2006年の時は、登りは水汲みに大幅に時間をロスして5時間かかり、下りはバスに間に合わすために猛スピードで下って3時間半かかった。今回は、登り4時間、下り3時間半、ちょっぴりレベルアップしたかな〜。

大石山 胎内登山口
  最寄ICは、日本海東北自動車道中条IC。ICを出て左折し、国道7号線に出る。7号線でも左折。胎内川を渡り、(右側に黄色い瓦屋根の目立つレストランがある)下館という交差点で右折。胎内方面を目指す。あとは、随所に案内看板があるので、奥胎内を目指して進もう。胎内スキー場から先は道がどんどんと狭くなり、ダムサイドになると曲がりくねるので運転に注意。時々猿も出没する。
胎内スキー場あたりの賑やかな場所からは意外に距離がある。
自家用車で行けるのは、奥胎内ヒュッテまで。奥胎内ヒュッテからはマイクロバスで登山口まで行く。運行する日などは季節によって違うので奥胎内ヒュッテのホームページで確認すること。奥胎内ヒュッテから登山口までは今年は一人250円。
バスを利用しないで登山口まで徒歩で行く場合はがんばって歩いて40分ほどかかる。また、土曜日を含む平日は胎内川のダム工事があるために、午前8時から午後5時までは大型ダンプがひっきりなしに通る道である。


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