番外

 の山

2010/11/21  米山(水野林道コース) (992.6m)   
ずっとレポに書いているのだが、とにかく秋は忙しく、私は常に疲労している。日曜日はできるだけ休んでいたい。
ところが、この日曜日、ものすごくよく晴れていたんだ〜。
私はお休みの晴天に弱い。これを逃したら二度と晴れに出会うことはないんじゃないかという強迫観念に囚われる。
そんなこんなで、慌てて1時間くらいで登れるんじゃないか、という山を探した。
実は、紅葉狩りと称して越路町のもみじ園に行って、小千谷市あたりの低い山に登ることにしていた。ところがこの朝日山という山ったら、標高400メートルもないのに山頂まで1時間半もかかってしまうのである。なんか悔しい。
さんざんガイドブックをひっくり返して、みつけた。
米山だ。
米山にはたくさん登山道があり、その中の水野林道登山口というのが、なんと6合目まで自動車で行けてしまうのである。
ガイドブックの記述によると、1時間10分がコースタイム。それで標高1000メートル近くまで登れちゃうなんて、なんとオトクでしょう。
この時点ですでに紅葉よりも標高を選んで、季節も天候もどうでもよくなっているのだが。
登山にかける時間が少ない分、自宅でゆっくり寝て、ゆっくり出発。
なんと8時半頃に自宅を出て、10時過ぎには柏崎に到着。工事中の米山大橋でちょっと捕まって、水野集落を探してウロウロして、結局駐車場に着いたのは11時ちょっと前だった。おいおい、こんなスロースタートでいいのか。
10時50分頃 水野林道終点の駐車場に到着。
駐車スペースはすでに満車。登山道までの林道にも何台も自動車がとまっている。こんなに登山者がいるのか。
スロースタートが幸いして、下山した登山者が自動車を出してくれたので、そこに滑り込んだ。仕度をして、
10時57分 登山開始。ここは標高573メートルだそうだ。
すっかり葉っぱを落とした木々の間を登って行く。
とにかく階段だ。きっちりと整備された階段ばっかりだ。
歩いて数分で暑くなってしまって、着ているものを1枚脱いだ。
11時04分 右手になんだか池っぽい場所。アオミドロで覆われている。
そこから先も階段。とにかく階段。
ブナの木の白さがまっ青い空に映えている。
11時26分 下牧登山口からの道と合流。山頂まで千米だそうだ。
合流点にはちょっと道をそれた場所になにやらお墓みたいな石碑がある。
びっしりとオオイワカガミの葉っぱがあって、春はさぞ美しいだろう。
その後は樋状の道と林の中を繰り返しゆるやかに登って行く。
11時30分 女しらばの避難小屋に到着。
なんか、そのへんのバス停の待ち合わせ小屋みたいな感じだ。
避難小屋から急降下で下る。
下ったと思ったら、左手に手すり的な鎖のある岩っぽい場所を登る。
急登ではあるが、別に鎖が必要なワケでもない。
この後、意外に岩が露出した場所が出てくる。
とけ残った雪もちらほらあって、標高が上がったとわかる。
岩、樋状、樋状が開けたら左カーブ、また樋状、となんだかデジャブ?みたいな繰り返しをなんどか続けて、一本調子の長い登りを10分ほど続けると、おお、あそこに見えるのは山頂の避難小屋じゃありませんか。
12時ちょうど、山頂到着。
すれ違う人が今日の眺望は最高です、と言っていたのだが、どういうワケか日本海は見えるのに水平線がぼやけているような状況だった。
左写真、海と空の境目がボケている。
右写真の赤い橋は、払川にかかる上輪大橋。
山頂には学校行事の団体やら中国語らしい言葉を話してはしゃいでいる女の子たちやら、にぎやかこの上なかった。
雪でシートを敷く場所がなかなか見つからなかったが、とりあえず昼食。
じっと目を凝らしていると、越後三山などもなんとか見えたが、青空のわりには視界がよくなかった。ちょっとだけ惜しい。
12時45分 下山開始。
13時05分 避難小屋。
13時25分 駐車スペース到着。ご苦労さまでした。

とにかくよく整備された登山道で、我々には珍しく登山時も下山時もガイドブックのコースタイムよりも早く着くことができた。
2008年にシラネアオイの咲く登山道で行った時にヘロヘロになった苦い思い出があるのだが(レポはこちら)、なんだ、米山ってば楽勝の山じゃん、とその思い出を払拭することができた。いや、あくまで水野林道のおかげですけど。
とても整備されているので、就学前の子供を連れて午後から登山、という人もいて、我々の下山時でもすれ違う人がけっこういた。1時間で標高1000メートル近く、日本海と越後三山がガッツリ見られる山は魅力でしょう〜。
疲れていても高い山に登ってストレス解消したい時のための登山道を一つ発見した気分になった。

米山水野林道登山道入り口
最寄ICは北陸自動車道柿崎IC。国道8号線を柏崎方面に少し進み、旭町交差点で右折、県道25号に入る。ここから先は、道の辻々にある米山登山口の案内にしたがって進めばよいが、時々分かりづらくなるので注意。水野集落に入るあたりで、左に行くと下牧登山口、右に行くと水野林道、という案内があるので、右。
右に進んで少し進むと林道の入り口がある。
林道は概ね舗装されているが、途中で未舗装になるし、林道なのですれ違いは困難。この林道でかなり標高を上げる。
水野登山口の駐車場は林道沿いも含めれば20台以上駐車できるが、トイレは無いので注意。下牧登山口にはトイレがあるらしい。
水野林道からの登山口はほぼ階段で、やせ尾根を登って行くものの危険な場所はほとんどない。


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