番外
2011/8/13(土) 高妻山 標高2353m 長野県 そのA一不動から山頂、弥勒尾根新道下山 (その@登山口から一不動まで はこちら) 沢登りなんじゃないか、と思うくらいの一不動までの登山道をなんとかクリアして、一不動の避難小屋で休憩。 避難小屋に向かって立って、左側に進めば八方睨120分、右に進めば高妻山150分、と道標は告げている。八方睨って何だ?と、県外の山には疎い私は思ったが、どうもそちらに向かうと戸隠山を経て八方睨に出て、そこから戸隠神社の奥社に下るらしい。 我々はもちろん高妻山の方へと進む。 (写真が多いためにサイズを小さくしています。花の写真は、ダンナのサイトからご覧いただけます。)
実は、高妻山は、平ケ岳に登る際に訓練として登るつもりの山だった。つまり、平ケ岳よりも先に登っておかなきゃならないだろう〜、という山なのだ。が、日暮れの時間の関係上、7月に平ケ岳に行ってしまわないと、われわれは日没に負けると判断。結局、高妻山を8月に持ってくることになった。 しかし、実は平ケ岳か高妻山かどちらにするか、という状況の7月で、私が選んだのが平ケ岳。なぜなら、高妻山は登ったり下ったりがたくさんある山で、長丁場に加えてのアップダウンでは平ケ岳より大変な山だろう、と思ったのだ。 その判断は正解、というよりも、むしろかなり不正解だった。「大変な山」どころか、ものすごくとんでもなくかなり大大大変な山だった。登る人の得意分野にもよるが、我々には平ケ岳よりもずっと過酷な山だった。 何が過酷って、まず一不動までが長い。ほぼ沢という道を登るのが苦手な人は一不動で参ってしまうだろう。なにせここから先が二から十あるのだ。精神的によろしくない。さらに九勢至から十阿弥陀までも長い。長いうえに急登のうえにジメジメしていて虫だらけ。我々はまだトンボが虫を食べてくれる時期に突入していたので、多少少なかったが、それでも悩まされた。これが春から初夏ともなると、いったいどれほどの虫がいるか想像したくない。 さらに、下りに選んだ弥勒尾根新道が見事なまでに何の道標もなく、いったいいつ着くのかわからない不安感も手伝って精神的に疲弊した。 夏休みのとてもいい時期に、百名山であるこの山に、あまり登山者がいないのが不思議だったが、こんなに大変な山なら、簡単に登ろうという人が少ないのも頷ける。 だが、一不動から先はたくさんの花が咲き、景色もよく、歩いていて楽しい道である。山頂の巨岩の積み重ねもちょっと感動する。苦労して登った甲斐のある山であることは確かである。 我々はさすがに疲れたし、弥勒尾根新道を使ったので予定よりも30分ほど早く着いたので、温泉に入って帰るとにしたが、ちょっとした選択ミスをした。一番近い神告温泉の日帰り温泉に行ったのだが、なんと超満員。女性風呂に至ってはカラン待ちが脱衣室まで伸びていて、シャワーにたどりつくまで10分以上全裸で待つことになってしまった。理由は数あるキャンプ場の利用者が殺到したため。やっぱり温泉に入りたいし、ちょうど時刻的にも子供づれでお風呂に入る時間だったワケだ。もし汗を流したければ、多少自動車に乗る時間がのびても、キャンプ場の近くない温泉にしたほうがよいと思います。 お風呂に入って、帰路についた頃、急な土砂降りの雨が降って来た。ちょっと登山の出発を遅くしていたら、山中でこの土砂降りにあっていたかしらん。結果オーライだったじゃないの。ものすごく疲れたけど、いい夏登山だった。新潟県境に山頂がある百名山も制覇したし。充分な達成感を得られました。 高妻山 新潟方面からだと最寄ICは上信越自動車道信濃町IC。国道18号を経て県道36号に入り、飯綱山のすそのをぐるっと回って戸隠牧場に行く。ナビに入れるなら、目的地を戸隠牧場にするとよい。牧場の手前にキャンプ場があって、ちょっと戸惑うが、キャンプ場をかすめて右折する感じで牧場の前まで行く。すると、食事どころが二軒道の両側にある場所になるので、そのお店の手前の砂利敷きの駐車スペースに駐車する。 トイレは牧場の中にある。 登山道入り口は牧場の中にある。躊躇せず牧場の中に入り、案内にしたがって進めばよい。 あとは、一不動までは沢登りと思ってもいいくらいの道だ。幾度となく渡渉し、幾度となく沢の中なんじゃないの、という道を進むので、スパッツをつけたほうが汚れない。ちょっと危険な鎖場もある。一不動から先も登っては下り、登っては下りの繰り返し。さらに九勢至から先は頂上に至るまで岩をよじ登るような箇所がいくつか出現する。気楽に考えては絶対に登れない山なので心して挑んで欲しい。 一不動の避難小屋には携帯トイレのブースがあり、中に凝固剤入りのシートの入った袋も用意されている。使用した袋は持ち帰り、県道36号の牧場入り口のバス停にあるトイレに設置されている回収ボックスに入れる仕組みだ。 |
新潟の滝もくじ ときどき週末温泉族になる んがお工房の日本百名滝めぐり 掲示板