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鼻声の滝
一見、ストンと落ちる1条の直瀑に見える。
実際のところ、1年の大半は1条なのだろう。
しかし、右側にも水にえぐられたくぼみがあるので、
水量の多いときには2条になるかもしれない。


下流からみた鼻声の滝の空間。
深い緑の中、滝の白さが美しい。


落ち口。


滝つぼ。
滝の直下はかなり深いようだ。


問題の右側のくぼみ。
ちょうど蓋をするような形で岩が被さっている。
あの岩をどけたら、水が流れるだろうか。




つつみの滝
地元では月見の滝と呼んでいるらしい。
が、地元の人でもあまり知らないんじゃなかろうか。
せいぜい釣り人が見上げるくらいの場所である。
このページでは、高根集落にあった案内図にある
つつみの滝という名まえで紹介したい。
鼻声の滝とちがって、こちらは立派に2条だ。


私が進んだ右岸から見た滝。
岩盤が斜めで、
それを水がすべり落ちていると分かる。


落ち口。
鼻声の滝よりもかなり上流なのだが、
むしろ勢いを感じる。


向かって右がわの滝の滝つぼ。
岩盤が斜めなので、
滝つぼもそれほど深くはない。


アカバナノシモツケが滝を見ていた。


実は、我々が登るのに苦労した下流の流れも
滝と一緒に撮影するとなかなかイイ感じになる。




小滝
前後するが、この日最初に見た滝。
水量が少ないせいで、かえって落差を感じる。
鈴ケ滝の前では小さな滝になってしまうが、
38メートルの落差で、小滝では可哀想。


夏のもみじが滝の白さに似合う。



鈴ケ滝
滝見台より手前のカーブから撮影。
一緒に滝を見た方は、水量が少ないと言っていたが、
なに、このくらいが鈴ケ滝にはちょうどいい。
分岐した流れが綺麗だ。


滝前に下りて撮影。
水が多すぎると、この位置でも
飛沫でびしょびしょになる。
本日も鈴ケ滝さまはご機嫌麗しいようだ。
2008/7/21  鼻声の滝(落差10M?)、つつみの滝(落差10M?) 村上市(旧朝日村)

  新潟の滝レポート107で鼻声の滝として紹介した滝が実は鼻声の滝ではなくて、無名の滝であることが判明した。
というのも、新潟の滝仲間、Youさん(身近にディスカバー!)が1ヶ月前に実際に現地を訪れ、写真撮影したものを村上市の産業観光部商工観光課に確認してどれが鼻声の滝でどれがつつみの滝であるのか、確実な回答を得てくれた。それを丸々いただいて、今度は後追いの滝めぐりとなった。

実は、この日鈴が滝周辺の滝に行くつもりになったのには、もう一つ理由がある。この月に発売になった新潟の情報誌「Komachi」に夏のお出かけスポットということで滝をピックアップする記事があり、そのページの情報を我々が提供した。一番大きく取り上げられていたのが鈴ケ滝で、別段我々が鈴ケ滝を押したわけではなく、もともと鈴ケ滝ありきの企画だったらしいのだが、とにかく我々が一枚噛んでしまったわけなので、その確認というか検証というか、もう一度鈴ケ滝に行かないわけにはいかないでしょおおお、ということになってしまったのである。
どうせなら県北にある行ったことのない滝を探そう、ということで、実は高根川支流にあるらしい上通り滝という滝を探して早稲田の集落をウロウロした。
結局みつけられずに、仕方がないので鈴ケ滝様詣でをすることにした。

相変わらず、高根集落にあるこの案内看板が鈴ケ滝への旅の始まりである。
  
←クリックすると大きくなります。
この看板から先が林道となり、舗装道路から右折して鈴ケ滝への未舗装の林道に入る。この見舗装の林道が今までで一番状態が悪かった。洪水に洗われたように溝が走り、小さいながらも落石がある。だというのに、すれ違う自動車がけっこういる。
まさか、「Komachi」を見て来たなんて言わないだろうな。
イヤな感じのデコボコ道を走り、鈴ケ滝の駐車スペースに到着。うわっ、5台もいる。すぐ直前にゾロゾロ3台の自動車とすれ違ったのに。
とにかく、上通り滝を探して時間をつぶしてしまったので、もうお昼だ。鈴ケ滝前の岩の上で昼食という頭しかないので、観光地と化したそこでラーメンすすれるか?というのが少し心配になる。
途中で2組とすれ違った。あれ、この場所はアルミの階段なんて取り付けてあったっけ?という登りあり、あれ、この場所に滝見台があったはずなのに、という残骸を通り過ぎ、鈴ケ滝を見下ろす場所に着いた。おお、滝前の平らな大岩に2組いる。どうやら昼食中?
まさか、遠慮していたら食いっぱぐれるので、滝前に下りて行き、どこか別の場所は無いかと探したが、結局滝を撮影するのに邪魔になりそうな場所しかないので他の2組の間を割る形で大岩の上にお邪魔した。
    
    
あたらしく取り付けられたらしいアルミの階段と、どういうワケか台が取り外されて骨組みだけになった滝見台。
我々がラーメンをすすっている間にも次から次へと滝を訪れる人があとを絶たない。いいかげん数えるのも面倒くさくなったが、子供づれの家族やらカメラを担いだ若者やら、少なくとも10人以上の人が来ている。ええ、こんな滝だったのか、鈴ケ滝。いや、まあ、滝を見てもらう分にはいいのだが、滝前でラーメンすすりにくい滝になりましたとさ。

とりあえず腹も満たされたので、鈴ケ滝さま前から撤退して、さらに上流を目指すことにした。
そこまでは普通のトレッキングシューズだったが、鼻声の滝やつつみの滝は遡行するかもしれないので、長靴に履き替えて行くことにする。
まず鈴の小滝の沢の上を渡り、斜めになって倒れかかっている小さな祠を通り過ぎて鈴ケ滝の横顔を拝む。
それにしても、この滝の周辺は花が本当に多い。
何度か9月に来たことがあるが、7月の今は、トラノオやキリンソウ、それにギボウシが沢山咲いていた。Youさんの話によれば、6月のはじめにはヒメサユリも咲いているという。山野草が好きな人は、鈴ケ滝の上流の林道を歩くと嬉しくて仕方がなくなると思う。
  
鈴ケ滝周辺の花々
    

    

    

  
歩いて15分ほどで隣に流れる鈴谷の水音がとてもよく響くようになった。
あ、あった。木々の間からスッと流れ落ちている1条の水流が見える。それにしても見えづらい。やっぱり川まで下りて行かないと滝そのものをしっかり見ることはできないらしい。
  
木々の間に滝らしき白い流れが見える。
なぜ前回この水音を聞き逃したのか、不思議に思ったが、そういえば前回はこの場所よりも先にある素掘りのトンネルをくぐって、やや広くなる場所まで自動車で行ったのだった。トンネルを越えると滝があるという情報を鵜呑みにしていたのである。
今回は徒歩で行ったし、Youさんの詳しい情報もあるし、見落とすことはない。
しかし、Youさんはいったいどこから川まで下りたんだろう。滝の近くは完全に崖だ。10メートルくらいあるかもしれない。とりかかりもない。少し下流まで行けばなんとかなるだろうか。
林道は鈴ケ滝からずっとすぐ左下に川を見る形で続いてきたのだが、ちょうどこの滝の手前で川と林道の間に岩盤が出現する。天井がくっついていれば短いトンネルといった感じの場所になっている。その岩盤の下流側にダンナが踏み跡っぽい跡を発見した。もしかしたら釣り人がつけたものかもしれない。川まで行きつけるかどうか分からないのでダンナが慎重に下って行く。どうやら、なんとか行けるようだ。夏草を掻き分け、なんとか河原に下り立った。(Youさんはもう少し上流がわの涸れ沢らしい場所から下り立ったらしい。我々の時は夏草でよくわからなかった)
けっこう下流になるので、川を右に左に渡りながら遡行する。長靴だったので、水量の少ない今の季節なら浅い所を探しながら進むのには苦労しなかった。3分も遡行しないで、滝が見えてきた。
  
赤い矢印の位置から川に下りた。写真のように川の側にも土の壁が出現するあたりである。

    
   
川に向かって斜面を下る。この日の川は比較的浅かった。

  
深い場所を避けて、右に左と渡渉を繰り返す。
谷底のような空間に白い滝の流れがなんとも潔く落ちている。
これは見事な直瀑だ。
近寄ってみると、狭いが深い滝つぼの青さが印象的だ。
しばらく撮影していて気がついた。あれ、あの右側のくぼみはなんだ?
なんか、ずっと前にみた水のない「あかがねとよの滝」を思い出させるようなくぼみが滝の右側についている。明らかに水流が削った跡だ。
今は水が流れていないが、水量が多くなった時には2条の滝になるのだろうか。
それとも、くぼみの上に見えている岩が水流を変えてしまって、よほどのことがないとあのくぼみに水が流れることは無いのだろうか。
いや、待てよ、一方の鼻がつまっているから、鼻声の滝、なんて名前がついたんじゃなかろうか。
色々推測ができて面白い滝である。

滝を撮影し終えて、来た通りの斜面を登って林道に復帰した。
復帰して、やれやれ、と思っていたところに、若いカップルが上流方向から歩いてきた。よかった、川から上がって来る場面を目撃されないで。
と、思っていたら、そのカップルの男性が「この道ってどこに続いているんですか」と聞いてきた。
「この先は砂防ダムの工事現場ですよ」
「そういえば、工事現場だったなぁ」
げ、この子たちは小一時間も歩かないと行き着けないはずの工事現場まで歩いていったのか。なぜ?と思っていると
「滝って、遠いんですか」
と聞いてきた。でーーーーっ。鈴ケ滝を目指してそんな場所まで行っちゃったんか、この子らは〜っ。
かなり慌てて、駐車した場所から下に下って15分くらいで滝に着くと手振り身振りで教えてあげた。
間違えないだろう、普通。立派な案内看板がデン、とあるではないか。
しかも、この林道、鈴ケ滝のすぐ上を通っているし、鈴ケ滝の横顔を見ながら進んでいるのに。
いや、上から見る滝はあまり迫力はない。そうと気がつかないのは仕方のないことだ。
でも、砂防ダムまで行くなよ、この暑いのにぃ。
これは、まあ、鈴ケ滝の案内が不足していたわけじゃないと思う。行ったことのない場所では案内図はきちんと見ようね、という教訓である。
そもそも、まず滝なんかに来ないだろうという感じのカップルだったので、きっと「Komachi」を見て来ちゃったんだろうなぁ。気の毒に。

そんなハプニングはあったが、素掘りのトンネルをくぐり、林道沿いの花を撮影しながら上流に向かって歩いて行く。
こんなに遠かったっけな、と歩くのがイヤになったあたりでやっと鈴谷を渡る小橋に来た。ここまでで鼻声の滝から30分くらいは歩いていると思う。
そこから少し歩くと道幅が広くなる。左側に工事関係の道が分けられているが、鈴谷沿いに林道は続いている。林道をさらに歩いて行くと、大きく左にカーブして、林道が川から離れる。Youさんの記事ではここから入渓して遡行することになっている。
え、ここから川に行くの?思いっきりためらわれるくらい夏草が繁茂している。どこをどう切り開いて行けば川にたどり着けるのかわけがわからない。
カーブのあたりをうろうろと探して、ここだろう、という、ちょっと水の染み出た沢っぽいくぼみのあたりから草を分け入って川に出た。
    
   
素掘りのトンネルと30分以上歩いて出てくる鈴谷を渡る小橋。
  
こんな写真で説明しても分からないでしょうが、入渓した場所は赤い矢印の所。道はここで大きく左に向かってカーブして川から離れる。
河原に出たら出たで、けっこう岩が大きく、これを登って遡行するのね、と半ば諦めた気分にさせられる。
意外に水深が深い部分もあって、長靴ではもぐりそうでルート取りに悩む。
滝の直前に来て、ダンナは左岸、私は右岸を選んで、分かれることになった。結果、どっちでも同じだった。ちょっぴり濡れる覚悟をしなければ滝前には行けない。
私は右岸がわから1メートルほどの段差の流れから突き出ている岩を手がかりに水しぶきを上げながらその段差を登り、ダンナはやはり唯一の浅い部分を探し当てて水流の中の足がかりから段差を上がった。
    
   
川に出てみたら、↑こんな感じでした。岩も行く手を阻む。

  
この場所でダンナは右岸へ、私は左岸へ。

  
右下あたりにダンナの姿があるのがわかるだろうか。ダンナはその位置から滝前へ。私は対岸の岩を選んで滝前に出た。
なんとか行き着いた滝前は素晴らしい空間だった。
鼻声の滝よりも岩盤が斜めなので、滑るような感じのある2条の流れがそれほど深くない滝つぼに流れこんでいる。水はいったん一緒になって、我々が越えるのに苦労した段差になって分岐して落ちて行く。
この滝は地元では月見の滝、と呼ばれているそうだ。どうやら月見から転化してつつみという具合になったらしい。それにしても、なんで月見。この滝ごしに見る月が美しいのだろうか。あまりにも夏の草木がすごくて、空はそれほど広く感じなかったんだけど。
ダンナのもとに合流したので、今度は左岸から下ることになった。登りの経験をしていない場所なので、足がかりがさっぱりわからない。先に下ったダンナがあっちだこっちだと指示してくれたのだが、見事に長靴の中に水が入ってしまった。えーん、ここまで足は濡れていなかったのに。
あとはガポガポ言わせながら帰ることになってしまった。

さて、鈴ケ滝の駐車場に行きついたら、なんと、あの砂防ダムの工事現場まで行ってしまったカップルが自動車に戻っていた。
「滝、ありました。なんのために2時間ウロウロしたのか」
なんて笑っていたけど。いい思い出になっただろう。
と思っていたら、なんと靴を壊してしまったらしい。両面テープで止めたいんだけど、それを切るものが無いのでハサミがないかと聞いてきた。ハサミは無かったが、小刀があったので貸してあげた。
なんとも、踏んだり蹴ったりのカップルさん。これで喧嘩しないでね。

我々は鼻声の滝とつつみの滝を確認できて、実に有意義な一日だった。
やっぱり事前の情報収集は必要なんだなぁ、と思ったりして。ちょっとした教訓にもなった一日だった。
交通
鈴ケ滝への行き方は鈴ケ滝のレポのページに詳しいです。
鼻声の滝は鈴ケ滝の駐車場から徒歩で15分程度。素掘りの短いトンネルが現れるがそれよりも手前である。水音がするので、覗き込むと落ちている。滝つぼへは斜面をズリズリと下りて、少々の遡行が必要。
つつみの滝はそこからさらに30分以上歩いて、小さな橋で鈴谷を渡り、鈴谷沿いに進む林道が大きく左にカーブして鈴谷を離れるあたりから無理やり川に下りて、多少の遡行と多少濡れて膝丈の岩を登る必要がある。
鼻声の滝とつつみの滝を見るには、長靴と手袋が必携。


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