今回の滝納めの滝たちは、全て危険性の高い滝ばかりです。
Bの遠望以外は訪問をオススメできません。
それを踏まえて、レポをご覧ください。
![]() (焼山川)大滝 この複雑な水流をご覧あれ。 場所が危険でなければ、 ぜひとも色々な人に見ていただきたい、 とても美しい滝である。 右からも左からも岩盤が張り出し、 滝自体よく見えないのが さらに美滝を美しく見せている。 ![]() 写真を撮影した場所からは、 こんな風に見える。 滝までは急流と岩の連続だ。 左手(右岸)に崖のような岩盤が 立ちはだかっていて、 上流に行くのをためらわせる。 ![]() こちらがYouさん撮影の 一つ上の写真の左手の崖っぽい 岩盤の上から撮影した写真。 上から見ると、右側の水流が 実はもっと太い流れだったのが、 岩で分断されているのが分かる。 ![]() こちらもYouさん撮影の 上からの遠景。 近そうで、滝までは意外に 距離がある。 ![]() 横にハネている部分。 厳密には「ヒョングリ」とは 言えないと思うが。 滝を横切る滝の水は、 ちょっと珍しい。 ![]() 大きさ比較。 赤い○の中にダンナの上半身。 左手の崖状の岩盤の規模は こんなもんです。 上にある雑木のあたりまで Youさんはよじ登った。 |
2008/12/21 (焼山川)大滝(落差20or30M?) 糸魚川市 新潟県で最も西寄りの糸魚川市は、海というイメージの濃い場所であるが、実は北アルプスがいきなり日本海に突入する山岳地帯を有する市でもある。いや、どちらかというと山の部分のほうが多い。 高い山がいきなり平野を経ずに海に落ちるので、河川も急流が多く、もちろん、滝の数も多いはずだ。 だが、名まえのある滝や地図に載っている滝は実はそれほどあるわけではない。 そんななかで、地図上の狭い地域にきゅっと滝マークが集まっている場所がある。 おおまかに言うと早川沿いに3つ滝マークがある。 以前この滝たちを探してこのあたりをウロウロしたことがあった。が、見事に探し当てることができずに、ずっと宿題の滝でもあった。 2008年の12月、私達によく滝の情報をくれる湯沢のSさん(自称滝○かさん)がつばくろ滝に行った、と写真付きの情報を提供してくれた。Sさんには以前に焼山川の大滝の情報もいただいていて、その時にもいそいそと行くつもりになっていたのだが天候に恵まれなかった。 今回は、焼山川大滝に加えて、つばくろ滝、それに、谷根川の大滝のすばらしい写真も送っていただいた。 これは、行かなくては。 しかも、冬のため、比較的滝に行きやすいらしいし。 12月ということで、通常であれば積雪のため滝めぐりは諦めなくてはいけないはずだが、幸いなことに今年は暖冬少雪。さっそく滝仲間のYouさんと連絡をとって、よく晴れた日曜日に糸魚川市に向かった。 笹倉温泉の駐車場で待ち合わせて、どの滝から行くか順番を決める。 つばくろ滝は往復で2時間弱かかるし、もしかしたら渡渉で濡れるかもしれない。ここから一番近い焼山川大滝は濡れる心配も時間もかからない。では大滝のほうから行くか。 Youさんを先導役にして、まずは火打山川の大きな砂防ダムを目指す。すぐそこなので間違いなく行けるはず・・・だったが、どういうワケか地図にもナビにもない道に迷い込んで、あれれれ、なんだか砂防ダムより標高をあげているぞ、という事態になってしまった。道は凍結しているし、どこに向かうかわからないし。 仕方が無いので切り返しでUターンして、今度はしっかり砂防ダムに到着。先行きが危ぶまれたりして。 ダムの手前にある橋を渡り、道は左右に分かれている。 焼山川は右に行く。 ちなみに、道としては左側のほうが太くてなんとなく交通量が多そうなので、自然とそっちに行きたくなる。2001年につばくろ滝を探した際にはそっちに行って、ゲートのある先は徒歩で登って結局見つけられなかった。(2001年のレポはこちら) 橋を渡って右折すると、右手には焼山川が流れていて、小さな取水口のような施設がある。いつもであれば、すぐ先にゲートがあって、自動車はここまでだ。 だが、雪でゲートのポールが折れるのを防ぐためなのかなんなのか、今はゲートは開かれている。 と、いうことで、自動車でさらに進む。 焼山川の左岸は切り立った崖になっていて、雨後は融雪時には何本も滝状の流れが出現しそうな雰囲気だ。だが、同時にいつ崩落してもおかしくない雰囲気でもある。 右岸、つまり道がわは、ややなだらかなのだが、あちこちから湧き水が流れ出ていて、苔の緑色が見えた。湧き水があるということは、こっちもどこから崩れるかわからない状態である。 極めて恐ろしい道、とも言える。 すぐに前方に巨大だがまだ建設途中らしい砂防ダムの姿が見えた。 自動車で行けるのは、そこまで。やや広くなっているので、そこに自動車を停めて仕度をする。 ![]() ![]() ![]() ![]() 工事途中の瓦礫の上を歩き、5分くらいで遠くに滝の姿が見えた。 おお、すごいぞ。 予想よりはるかに大きな滝だ。しかも2条。あ、しかも、右の水流が変化して、滝自体を横切っているぞ。なんておもしろい姿をした滝なんだろう。 それぞれ、滝の写真を撮影にとりかかった。 大きな岩盤が右岸に立ちはだかっているので滝に近づけそうな近づけなさそうな感じだ。少し無理をすれば、その岩盤をクリアして、あとは大岩をよじ登って行けそうな感じだった。が、無理はしなかった。 それにしても、滝前に屏風のように左右から岩盤が張り出していて、あの右側の水流はいったいどうなって屈折しているのかがわからない。ちょっともどかしい感じだ。 この手前の岩盤の上に立てたらな〜、と思っていたら、なんとYouさんが登り始めた。いや、写真で写っている岩盤は垂直なのだが、砂防ダムがわは少しだけ瓦礫が積み重なった坂になっていて、頑張れば登れそうなのだ。でも、瓦礫だから危険きわまりない。というのに、あらまあ、登っちゃったわ。なんだか羨ましい。 よくよく観察すると、さらに手前から迂回するように瓦礫を登れば、私でもなんとか岩盤の上に立てそうなコースがある。チャレンジ。でも、見た目よりずっと大変で、急で、手がかりがなかった。しかも、瓦礫が崩れて落石を起こしながら登っているし。あまりにも危険なので、あとでYouさんに写真を頂くことにして諦めた。 もしかしたら、手前で横に曲がっている水流は、別の沢のものじゃないだろうか、と推理してみたが、上まで行って見てみたYouさんによると、あれは本流の流れで、大岩が上に乗っかって水流を分断しているのだそうだ。ああ、見てみたかったなぁ。 そんなこんなで、楽に見られるはずの焼山川大滝でかなり冒険をしてしまった。実りのない冒険だったけれど。 自動車に戻る途中、工事途中の砂防ダムに自動車の半分ほどもある大岩が落石しているのを発見した。上から落ちて、砂防ダムのコンクリートの角を削って、コンクリートの上に崩れもせずに着地している。え、ってことは、冬で工事が中断になってから落ちたってこと?あの大岩は。ってことは、今、この時点でも、あんな巨大な岩がゴロッと落ちてくる可能性のある場所だってこと?ひょえ〜。いきなり背筋が寒くなった。 この場所に長居してはならない。 すぐさま撤退して、今度は火打山川のつばくろ滝に向かうことにした。 ![]() 2008年滝納めそのAつばくろ滝へ |
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交通 (焼山川)大滝 行きかたについては、本文中をご覧下さい。 ただし、とても危険な場所です。自動車を潰すくらいの大岩の落石の可能性が高い場所です。 できれば近づかないほうがいいです。 もしこのレポをご覧になって事故にあわれても、んがお工房は一切の責任を負いません。 現在工事中の砂防ダムの完成を待ったほうがよいと思われます。 |
2008年滝納めそのAつばくろ滝へ
2008年滝納めそのB(谷根川)大滝へ
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