湯の沢の大滝 向かって右が男滝、左が女滝。 そばまで近寄らないと滝が 2本あるとは分からない。 男滝。 一番したの段はほぼ垂直に 落ちているが、 どうも見えない範囲で 何段にもなって落ちてきているらしい。 大きさ比較。 私は滝つぼか一段下の段に立って、 隣の女滝を見上げています。 中段の岩にあたる部分。 滝つぼから流れる流れ。 女滝。 優しい表情に見えるが、 滝口の勢いはよく、 水が跳ね上がっていた。 正面にまわって撮影してみた。 中段も滝つぼになっているらしい。 駐車場より撮影。 あづまやを含めたツーショット。 当日の天候はこんなぐあい。 よく山が雲に包まれなかった。 幸運である。 こいつは鯖石川のそばにいた アオサギ。 高い木にとまっていました。 |
2003/12/14 湯の沢の大滝 柏崎市 (落差少なくとも20メートル?) 今日は朝から冷たい雨が降っていた。特に滝を見るつもりはなく、ただ温泉にでも行って温もろうと思って自動車を走らせた。近場でまだレポートをしていない入浴施設は数えるほどになってしまい、仕方なく少々足を延ばすことにする。松代町や松之山町の方面にはまだ行っていない温泉が山ほどある。その中でも1度行ったきりでレポートしていない高柳町の「楽寿の湯」に行くことにした。 この「楽寿の湯」は、柏崎市街から『善根の不動滝』に向かう国道252号線のずっと先にある。 前々から木々の茂りがなくなった頃には国道からも『善根の不動滝』が見えるという情報があったので、その近くを通った時に気にしながらそちらをずっと見ていた。 実際に『善根の不動滝』に行った時には国道のほうを向いていないような気がして、その情報は嘘だろう、と思っていたのである。が、嘘ではなかった。しっかりこちらを向いて山の中腹に不動滝が見えた。気にしなければ見つけられないが、こんなにしっかり見えるのか、と、思いつつ、今日は不動滝には行かずに温泉を目指す。 実は、雨が降っていたが、もし晴れ間があったなら高柳町にある滝を一つ見てこようかなぁ、というスケベ根性はあった。小雨ではあったが、少々迷いながら、その滝への道を山にむけて走って行った。しかし、なんと、冬季通行止めの看板にあっさり行く手を阻まれてしまった。 冬季通行止めだとぉ〜、雪なんか、ちっともないじゃないか!と憤るが、そこはお役所仕事、12月になれば冬なのである。事実、少し離れた山はうっすら白くなっていたし、危険があれば自動車を通すわけにはいかないというわけだ。 もともとどうしても滝を見たくて家を出たわけではないので、簡単にあきらめて、温泉へ。(温泉のレポートはここへ) すっかりあったまって、しかし、せっかく持って行ったカメラを全く使わないのも面白くないので、『楽寿の湯』のそばを流れる鯖石川へそそぐいくつかの無名滝を撮影した。以下はその映像。 落差は5メートルくらいか。楽寿の湯を鯖石川がわに出て橋を渡ってすぐ左にある。直接川には注いでいない。道を挟んで川と反対側にある。橋のもっと近くにはさらに細い流れが落ちている。 こちらは鯖石川本流の人工的に作られた早瀬。どうもカヌーをするために作られたらしい。少し上流に「じょんのび村」のカヌー乗り場がある。 一番立派な無名滝。国道252沿いにあるので、すぐ目にすることができる。 大きさ比較と滝つぼ。7メートル以上はありそう。 さて、これだけカメラを使ってしまうと、どうせだから国道から見える『善根の不動滝』をおさえておこう、という気になってしまう。どのあたりから不動滝が見えたのか覚えていないので、かなり注意しつつ進むと、ダンナがあったと言って自動車を止めた。今度は運転席側から見えるので、ダンナに写真を撮ってもらう。うーん、不動滝って、こんなに山のてっぺんから落ちているのか。と、リプレイで確認しながら自動車を出発させた。 山の右側の切れ目から白く落ちているのが滝。 だが、ヘンだぞ。この位置は、どう考えでも私が行きに不動滝を発見した場所とは違うし、不動滝はもっと山の中腹から落ちているんじゃないのか? なんかヘンだ、おかしいぞ、と思いながら私はさらに運転席の向こう側の山々を注意して見ていた。あ。あった。不動滝。しっかり山の中腹から落ちている滝がこっちを向いているじゃないか。 写真のどまんなかに白く1本入っているのが不動滝。 すると、さっき写真に収めたあの立派な滝はなんだ?まったく別の滝じゃないのか?しかも、不動滝なみ、いや、それ以上に落差のある大きな滝ではないのか? どうする。外は雨である。しかし、山の中にある滝が遠望で確認できるのは、木々の葉が落ちた今の季節から冬である。冬になったら雪で当然行き着けない。 時間はまだ早い。即決でU−ターンすることにした。だいたいの位置を見て、できるだけ滝に近づいてみようということになった。手持ちの新潟県のライトマップルではそのあたりに道はないのである。しかし、山に近い道に行くと滝がまったく見えなくなってしまった。 もう一度国道まで戻り、遠望からその麓にどんな建物があるか確認。だいたいあの形の屋根のあるあたりだと見当をつけて、また山沿いの道に行った。 あたりをつけた青い屋根の上に進む道が調度みつかり、工事中の看板があったが通行止めではなかったので、そちらに自動車を進める。道なりに右にカーブするあたりでちょうど工事中の柵があり、正面に滝が見えた。 工事現場から見えた滝。交通欄の一番下の写真の三角屋根の家の右側から見ている。 また上手い具合に地元の老人が雨の中、消火栓の点検をしているらしく、雨合羽を着てしゃがみこんでいる。これは幸いと自動車を止めて、「あそこに見える立派な滝は不動滝ではないですよね」と尋ねた。 老人はあの滝の名前はすぐには思い出せないらしかったが、「滝ならその道をずっと行くとそばまで行けるよ。駐車場もあるよ」と教えてくれた。 そばまで行けるだとぉ。ら、ら、ら、ラッキー!!おじいさん、ありがとう。あなたが天使に見える。 老人が指差した道はどう見ても民家に続く民家の道のようだった。が、村人がそういうのである。許可を得たようなもんだ。かなり細かったが、かまわず自動車を進めた。道は一応私道ではないようだが、自動車1台がやっと通るくらいの狭さである。それほど走らずに途中から未舗装になり、途中広いスペースに『森近 湯の沢の大滝』と書かれた看板を発見した。看板には男滝、女滝という写真とどういうわけか『森近鉱泉』の成分表があった。滝の説明は全くなかった。 そこからもう少し自動車で登って行くと、駐車場になり、写真の通りの男滝、女滝を見上げることができた。 おお、滝の前に立派なあずまやまである。駐車場から歩いてすぐのあずまやで雨をしのぎつつ滝を見ることができる。 向かって右がわの男滝はやや太くて力強い流れである。こちらは滝つぼを覗くことができる。それほど深くない。女滝はややはねあがって落下して、岩にぶつかっては変化して落ちている。男滝よりもやや高い位置に滝つぼがあり、足場が悪くてそこまで上ることはできなかった。 こんなにきちんと整備されているのに、どうしてこの滝は地図に載っていないのだろう。国道からもきちんと見えるのに。かの屏風滝が地図に載っていることを考えるとどうにも腑に落ちない。 しかも、せめて入り口に「湯の沢の大滝」矢印くらいの表示があれば、このあずまやも無駄なものではなくなるだろうに。本当にもったいないことをする。 雨宿りもできるので、あずまやで例によってコーヒーを沸かした。 湯上りだったが、雨の中喜んで滝を撮影していたので、すっかり冷えてしまった。いれたてのコーヒーがうまい。そんなに滝に行くつもりもなかったのに、わざわざ道具を一式持って来てくれたダンナに感謝。 滝をバックにギガパワー大活躍。 今年の新潟の滝めぐりの最後になるだろう滝がこんなに立派だったことに我ながらびっくり。神様にも感謝である。 それにしても、国道から見た滝は近くでみた姿よりもかなり落差があるように見えた。もしかしたら、どちらかの滝がずっと上の部分があるのかもしれないし、駐車場のすぐ脇にあった砂防ダムの上流こそが国道から見えた部分なのかもしれない。 どちらにせよ、八石山は姿のいい大きな滝をあちこちに隠しているようである。これからも要チェックの山と言えるだろう。 リンク 柏崎市 |
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写真@ 写真A 写真B |
交通 湯の沢の大滝 北陸自動車道柏崎ICを起点に。高速道路を利用して降りる場合は、国道252号に中央分離帯があるため、十日町方面に下りるようにしないと反対車線に出てしまうので注意。国道252号を十日町方面に向かう。途中鳥越というY字交差点で国道291号と分かれるがここは右側の国道252号のまままっすく゜進む。しばらく走ると『善根の不動滝』への目印のローソンが左に見えるがまだ直進。ここから先はバス停を注意してみていてほしい。右側に屋根つきのバス停「宮平」が見えてすぐ左がわに入る小道がある。手前に「久木太→」と書いた道である。道の向こうに小高い神社みたいなのがある。その小道を入るとすぐに橋があり、鯖石川を渡る。わたってから右折。右側に鯖石川の取水橋らしいものが見える。(写真@)これは国道からも見えるので、目印になる。 その取水橋をすぎて少し坂を上ると写真Aの脇にはいるコンクリートの道がある。特にどこに向かう道かの表示はないので、入り口の車庫などを見てこの道だなと判断してほしい。 写真の赤い矢印の通りコンクリート敷きの道を登っていくと道は右にカーブしている。このカーブの先端が写真Bである。写真は進行方向で撮影しているので、坂の下から見た図になる。 写真Bの右端に黄色い柵が写っているが、それが工事現場の柵。そこから上の欄のように遠景では一番近いだろう滝が撮影できる。 男滝、女滝のツーシッョトを見たい場合は、正面の特徴的な三角屋根の民家の前を左に曲がる。道はとても細く、この民家を回り込むように山に通じている。 途中で未舗装になっているが、ゆっくり進んでも5分ほどで駐車場に到着する。 「森近 湯の沢の大滝」の看板は少し手前にある。ここにもしかしたら、温泉が湧いていたのかもしれない。 立派な無名滝(笑) 国道252号を高柳に向かって走る。途中高柳に行くには、国道252号と分かれて県道12号に入らなければならない。このY字の交差点の手前右側にJAのスタンドがあり、下の写真の道案内がデンと立っている。この裏である。 |
2005/6/5の湯の沢の大滝はここから
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