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 71−3





吹上ノ滝
滝の前まで行くのが難しい水量だった。
2005年と比べると赤く色づいた葉が少なく、
紅葉は遅かったかな、といった感じだ。




私がいた場所から撮影すると
こんな感じに見える。
とにかくよく晴れていた。




滝のすく横を登るので滝の横顔が見られる。
滝つぼも見下ろせて、
意外に広くて青いのがわかる。






ニセアイガメの滝(仮)
遠望しかないのが残念。
ここからしか撮影することができなかった。
以前は滝に向かって右側まで
沢を楽に飛び越えていけたのだが、
今年は無理だった。




上の写真とほとんど変わりない写真だが、
右奥に天狗岩の見えるニセアイガメ。
この上流で右にカーブして
アイガメの滝になっている。





アイガメの滝
このコース最大の落差の滝。
水量は多いことは多いのだが、
爆発的というわけではなかった。
ただ、全体が濡れていて、
いかにも滑りやすそうな雰囲気だ。
残念なことに完全な逆光で
ベストポジションからの撮影はできなかった。




一番下の直瀑になっている部分。
脇を登る登山道から撮影。




これも登山道から撮影。
すぐ脇を登るので滝の表情を
間近で捕らえられる。





行者の滝
常に上空を雲が覆っているので、
かなり粘って青空が入った上に
滝が日光で照らされる時瞬間を撮影。
こんなに雲ばかりの滝とは思わなかった。
ちなみに、駐車場の看板に
行者の滝から上は霧が出やすいと
書かれていたが、
地形の関係で雲がわきやすい場所
なのかもしれない。






ニセ行者の滝
以前は滝の直下までよじ登ったが、
今回はやはり水が多く滑りやすい状況なので
滝のそばには行けなかった。
これはヌクビ沢からズームで撮影。






布干岩。
水が一枚岩を削って
水路にしてしまっている。





避難道から撮影した
アイガメの滝のすぐ上とおぼしき滝。
中央の大きな岩のすぐ上流に赤いペンキ印が
あるので、たぶんこのあたりが
私が5分以上かけて渡れないと騒いだ場所だ。
落ちたらこの落差をまっさかさまの所だった。




避難道から見た天狗岩と割引沢。
紅葉、こんなに綺麗だったっけ、
と言う具合に色づいて写っている。




避難道から見た吹上ノ滝。
一番滝らしい落差のあるのが吹上ノ滝と思う。
その下流にも何段も滝があるのが分かる。
今回のベストショットはこの一枚。
秋の割引沢である。


















偶然にも通りかかってくれた登山者に
シャッターを押してもらった記念写真。
いやはや、ご苦労さまでした。
2007/11/3  巻機山割引沢の滝たち、2007年秋  南魚沼市
夏の本城の滝に続いて、年中行事になりつつある秋の巻機山割引沢の滝たち、今年は滝仲間のYouさんがご一緒してくれた。
実は、本当なら10月20日に予定していたのだが、その日は前日から雨になり、沢の滑りやすい岩場を登るコースのために延期となった。
ところが、延期した11月3日の前々日から雨。前日も雨がちな一日になってしまった。しかし天気予報は回復傾向にある。前日の夜から11月3日まで南魚沼の降水確率は0パーセント。この快晴の予報の時に行かずしてどうしよう。
当日晴れていれば多少のぬかるみはあっても、岩場などは乾いていてくれるだろう。初めての場所じゃないし、初めてのYouさんは、我々よりもずっと頼もしいし。
そんなこんなで前日に決行を決定。
桜坂駐車場に午前8時に集合のため、翌朝は5時前に起きることに。まだ夜明け前である。ネットで調べた天気予報を信じ込んで、玄関を開けると、え゛?道路、濡れてるじゃん。夜露というにはびっしょりじゃん。やだ、雨降ってるじゃん。え゛え゛ーーー!?
本気で驚いた。てっきり星が出ていると思っていたのに。いや、きっとこのへんだけ局地的に降ったに違いない。きっと南魚沼は晴れているに違いない。
とにもかくにも、決行は決行である。駐車場には行かなくちゃ。
自動車を発進させて、しばらく行くと、魚沼方面の山である守門岳が遠くに見えた。そっちの方角だけ空が明るく、どうやら本当に魚沼方面はいい天気らしい。我々の上空の雲が魚沼まで行きませんように。そう願いながら高速道路に乗った。
乗って、頭を抱えた。
土砂降りである。
そりゃまあ、高速で走っているので雨脚は普通よりひどく感じるかもしれない。それにしたって、ワイパーが間欠じゃすまない降り方って、小雨じゃあるまい。
それでも、遠くに見える守門岳は見事で、しかも、夜明けの黎明まで美しかった。
  
Youさんのすんでいる場所はどうなのだろう。雨だったら心配しているだろうなぁ。などと思いながら高速を飛ばし、長岡のジャンクションを過ぎたあたりでなんとか道路が乾いてきた。どうやら雨雲は海岸寄りを覆っているらしかった。
ホッと胸をなでおろしたのもつかの間、六日町のインターが近づくにつれあたりが真っ白になってきた。霧である。それも濃霧。そういえば、先月尾瀬の渋沢大滝に行った時もこのインターのあたりは霧に包まれていた。呪われているのか、六日町インター。
滝を見るにあたっては、雨は敵ではない。写真には撮りづらいが、とりあえず滝自体は見えるので困らないのだ。だが、霧は話が別。滝自体が見えない。これほどやっかいな気象現象も無いのである。
幸いにも待ち合わせ場所の巻機山清水登山口の桜坂駐車場に近づくにつれ霧はおさまり、あろうことか、青空まで見え始めた。天は我々に味方した。
あいかわらず駐車場の料金所には人はいない。料金所のすぐそばにコンクリート製の建物のトイレがあるが男女共用。そこに自動車をとめて、とにかくトイレと思ったら、すでに到着していたYouさんがいた。挨拶もそこそこにトイレに入る。
桜坂駐車場のトイレは今日までこんな場所にあるとは気がつかなかった。つまり、本当の大きな駐車場よりもかなり手前にあるのである。駐車して仕度を整えて出発前にトイレ、と思うと5分くらい歩いて戻らないとならない。
そのトイレで段差に気がつかなくて派手に転んでしまった。まずい、出発前に青アザを作ってしまっている。なんだか今日一日を暗示しているようなイヤな予感がした。いや、イヤな予感って言えば出発時に雨だったこと自体、それほどいい幸先ではないのだが。
なにはともあれ、仕度をすませ、もう一度5分歩いてトイレに行き(男女共用なので、他の登山者の男性が入っているのを見て待たなくてはならなかった。不便)登山ポストにカードを提出していざ出発。
さすがに秋の巻機山、天候がいいのか悪いのかわからないようなこの日でも午前8時は出発ラッシュで数組のパーティーが同時に出発になった。
  
7時55分、登山カード提出。
だが、井戸尾根コースで登山する人がほとんどで、分岐で左側に進む割引沢コースに行く人はほとんどいない。我々は当然のように沢へ向かう道へ進む。
紅葉は早いのか遅いのかさっぱりわからない状態だった。ブナ林は落葉が進んでいて、足元は落ち葉の絨毯になっている。
  
ブナ林は落ち葉の絨毯。
沢に下りる道と避難道の分岐に20分ほどで到着。そこから沢に下ると葉っぱが黄色くなっていて、にわかに明るくなったような気分になった。
  
分岐、8時17分。

    
渡渉、8時25分。
まず最初に割引沢を渡らなければならない。実は、私はここが一番の難所だと思っていた。水量が多いと私が渡渉できるポイントが無いのである。つまり、出だしでつまづく可能性がある。だが、赤いペンキの印のついている岩を目印に進むと飛び石伝いに行ける場所があった。ちょっとだけウロウロしたが、なんとか渡れて、これでもう大丈夫、と思っていた。・・・大丈夫なはずだったんだけどなぁ。
2005年の秋に行った時よりもやや遅いかもしれない黄葉の下をくぐりながら進んで行く。岩のへりを鎖を頼りに伝っていく場所もクリア。対岸の湧き水の滝とおぼしき流れは、今年も綺麗だ。
  
鎖場。Youさん、Vサイン。
ほどなく、吹上ノ滝に到着。おお、やっぱり水量が多い。
以前は難なく滝前に行けたが、そこここに水が溢れ出ていて、滝前の岩に出るのに苦労が必要だ。
    
   
滝前にて撮影中のダンナとYouさん。吹上ノ滝到着8時40分。出発8時50分。
男性2人は流れを乗り越えて滝前に行ったが、私は手前の岩でやめておいた。先は長い。ここでコケてたまるか。見上げると青い空に紅葉。白い月もまだ空に残っている。これはこれでいい風景だ。
ちょうど我々が撮影を終えて先に進もうとしたあたりで、若い女性が一人、滝前に来ようとしていた。え、単独?こんなコースを?信じられなかったが、本当に単独だった。彼女とはこのあとアイガメの滝の上までほとんど一緒になる。
吹上ノ滝を出ると滝の横を登山コースに沿って登ることになるのだが、これがまた雨でぐちゃぐちゃ。この道、こんなに大変だったっけかと思いながら進み、目の前にニセアイガメの滝(相変わらずすいません、こんな仮称をつけて)が出てきたあたりで、あららら、本当に今日は水の量が多いのだと実感した。
割引沢には2回来たことがあるのだが、ニセアイガメの滝の前の岩場に立てないのは、今回がはじめてだった。岩と岩の間に水流ができていて、これがかなり激しい。
以前はぬかるむ登山コースよりかえって安全だと思われた乾いた岩場を通って上流に行ったのだが、それが不可能になっていた。確かおととしはあれだけ乾いた状態なのにこの上の登山道はずるずる滑ったんだよなぁ。だとすると、今日みたいな朝まで雨の日の状況は・・・。
想像を絶した。
とりあえず泥がぬかるむのは予想できる。それがぐちゃぐちゃして滑るのも予想できる。
だが、鎖のついている岩場がなめ滝になっていて、鎖のある場所のほうが危険で滑りやすい状況になっているなんて、アリか?
    
  
黄葉の下はぬかるみ。ニセアイガメの滝のすぐ横を通る。
  
濡れた場所は滑る。アイガメの滝到着多分、9時20分。
アイガメの滝の直前である。まずダンナが乾いた場所を選んで赤いペンキ印のある登山道を目指す。Youさんが鎖があるのでとにかく鎖の場所まで行ってみたが、水が流れていてとても滑りやすくなっている。鎖のほうが危険たと判断。乾いた場所から登ったほうがいいということになった。
だが、私である。この私は自慢じゃないが運動神経は皆無だ。上の写真で見てもらっても分かると思うが、かなりの角度なのである。そんな場所登れるか。見た目はナナメだが、感覚では垂直なのだ。
とりあえず足場のある場所はいいとして、上の写真のダンナのいるあたりでビタっと岩に張り付いたまま身動きとれなくなってしまった。いわゆるセミ状態。一歩でも手や足を動かそうものなら、ズルっと滑って一挙に割引沢まで滑り落ちる状況に陥ってしまった。
上からはダンナとYouさんが大丈夫だから足を出せと言ってくれる。とにかく、靴底なら滑らないから靴底を岩に押し付けろ。私はというと、膝で岩に正座しているような状態になっているのだ。だが、すくんでしまってその一歩が出ない。だって動いたら滑り落ちてしまうじゃないのぉぉぉぉぉぉ。
上から手を伸ばして救出しようにもあまりにも角度が急すぎてもろとも滑り落ちる危険性もある。
今となってはどうやってこの場を脱出したのかさっぱり思い出せない。たぶんタ゜ンナとYouさんがなんとかしてくれたんだろう(おいおい)。安定した場所にたどりついた時には足はがくがく、心臓はバコバコ。この先、一歩たりとも動けない精神状態になっていた。
だが、気がかりは単独の女の子である。心配しながら見ていると、ダンナが乾いた場所から来いと指示しただけであっさり登って来てしまった。うーむ、若いって素晴らしい。
アイガメの滝に到着したのだが、私はそんな状態なので滝の撮影はしてません。
あとから若いカップルがやってきて、やっぱり女性のほうがセミ状態に陥って、男性が気がつかないというシーンに出くわし、「助けてあげて〜」と大声を出してしまった。女性のほうはそんな状況になっても「きゃー」とも言ってない。うーむ、若いって素晴らしい。私はさんざん騒いでました。
しまいにカップルは我々の先を行くのだが、どうも山は慣れていないらしく、男性がわは濡れた場所に足をついて派手にすっ転んでいるし、女性がわはこの岩場ばかりの沢コースでダブルストックだし。先行き不安だが登山は自己責任である。口出しもできまい。
逆光のため撮影しづらいアイガメの滝を時間をかけてダンナたちが撮影している間に私の精神もある程度安定した。今日の目的地は行者の滝である。この先、アイガメの滝の横を登らなければならない。その向こうには楽しい布干岩がある。布干岩で寝転がるのを楽しみに登る決意をした。
それにしても、アイガメの滝の横ってば、こんなに急登だったっけか。
そりゃあそうだ、アイガメの滝40メートルをそのまんまの角度で登るのだから急登になる。
  
垂直に見えるが足場と鎖があるので登れる。9時30分。

    
  
滝のすぐ横を登って行く。
でも、鎖やロープがあるし、足場はしっかりしているので、アイガメの滝の直前のあの岩よりはずっと安心感がある。ひいひい息を切らしてようやく登った。
これで難行苦行は終わりだ。終わりのはずだ。
終わらなかった。
渡渉があったのである。
しかも、足場の少ない鎖場から上に向かって対岸の岩にジャンプしなければならない。
え、えーーーー。
ダンナは難なく渡ってしまった。大丈夫、この岩は滑らないと言ってくれている。だが、足場が足の半分しかなくて、しかも私の靴はどういうわけか滑るのである。全く力が入らないのだ。
写真の撮影をしていて私の後ろになっていたYouさんが足を支えてやるからとにかく鎖を放して対岸のダンナに向かってジャンプしろと言う。Youさんを蹴飛ばして行けってか〜。
「あなた、大丈夫?絶対に大丈夫?」
と、しつこいくらいダンナが転げ落ちないのを確認して、(なにせ私は自分の体重を甘く見ていない)、Youさんの申し出は辞退して、滑りやすい足場を蹴ってジャンプした。
幸いダンナはなんとか私を引っ張りあげることができて、岩の上に行くことができた。
またもや足ガクガク、心臓バコバコ。
それでも心配なのは単独の女の子である。Youさんの後ろから来たその子は、Youさんの簡単な指示でこれまた簡単にその場をジャンプしてクリア。私は5分くらいかかったその場所を1秒でクリアである。ああ、ホントーに若いって素晴らしい。
足ガクガクの私がいるので、そこで小休止。「なんでこんな所にいるんだろう、この私」と愚痴る私の前を通って単独の女の子は登って行った。その後彼女には追いつかなかったが、彼女なら無事に巻機山に登ったことだろう。
そこからほどなく割引沢とヌクビ沢が合流する落合に到着。
この落合の手前に大きな岩があって、これもまた直接よじ登らなければならないのだが、ダンナもYouさんも手も使わずにするするっと登るのに、私はそれができない。ここはまあ、落ちても川の中ではないのでかなり安心してチャレンジできるのだが、「あれ」ずるずるずるぅぅぅぅ。「落ちたねぇ」などと2、3回繰り返してしまった。
    
  
右が私が滑り落ちた岩。常に天狗岩が遠くに見えている。
ここで後ろから2人と3人のパーティが追いついて来たので、追い越してもらうために少し待った。全員男性で、みんな手も使わずに楽々と大岩を登ってしまう。私だけか、これに苦労するやつは。
すぐ先が落ち合いで、割引岳に向かう左側のルートと巻機山に向かう右がわのルートと、どちらに行くかそれぞれ地図で確認して、5人とも割引岳の方に向かった。割引岳から稜線をたどって巻機山に行くルートもあって、時間的にはそちらのほうが右側のルート、つまりヌクビ沢を遡るルートより短いようだ。
我々は行者の滝が目当てなので、右側のヌクビ沢へと進む。
  
落合、10時15分。
ここから先はダンナが先になったりYouさんが先になったりして大きな岩をペンキ印を探しながら登って行く。15分ほどでついに布干岩に到着。ああ、やっぱり水量が多い。全体が濡れているとは言わないがかなりの水があふれ出ていて、普段水が流れていないような場所まで濡らしている。
まず、私が岩にとりつけない。
ダンナは楽々と登ったのに、その足場が滑って私が登れないのである。ちょっとだけ登らないと鎖にたどりつけないのだ。かなりジタバタしてなんとかよじ登り、鎖にしがみつく。
ここは鎖につかまらなくても楽に登れる角度のはずなのだが、今までの心臓バクバク足ガクガクの記憶が脳みそにこびりついてしまって、どうにも怖くなってしまった。ちょっと足が滑っただけでこの巨大な一枚岩の一番下まで転げ落ちる。
  
布干岩、10時30分。Youさん提供写真。矢印の下に私とダンナがいる。
一番初めに来た夏は楽しくて仕方がなかった布干岩、今は恐怖で一杯である。
しっかりと立つこともできずにへっぴり腰でよろよろ登った。こりゃあ下る時が怖いぞ。
そもそも大きな大きな岩なのだが、その大きさが何十倍にも感じて、ようやく登りきる。
そこから沢の右左と岩を選んでペンキ印を探しながら登って行き、遠くにニセ行者の滝を見ることができる場所まで来た。
    
  
岩を飛び越え、岩をよじ登り、上流に向かう。
はっきり言って私はもうヨロヨロである。普段ならなんてことない場所で登れない渡れない何度も立ち止まってダンナを困らせた。
行者の滝前まで来た時には完全にへたりこんだ状態だった。
とにもかくにも場所を確保してお昼にしよう。
お湯を沸かしている間に汗が冷えてものすごく寒くなった。
どういうわけなのか、この行者の滝の上空は雲が取れない。雲のすぐへりまで太陽が来ていて雲が光っているのがわかるのだが、そこから先に雲が進まないのである。よくよく空を見てみると、行者の滝の右から左から雲が中央に向かって進んでいるようだった。つまり、この上空は常に曇り。晴れないのだ。太陽がないうえに、沢から冷たい風が登って来て、寒いったらありゃしない。
昼食後男性2人は写真を撮影するためにあちこち歩き回っていたが、私はとにかく消耗しまくっていた。じっとしていてさらに寒い思いをしてしまった。
  
行者の滝到着、11時40分。
さて、もういいかげんに帰ろうというあたりで、下から初老の夫婦とおぼしき2人が登って来た。記念写真を撮ろうとカメラをセットしているダンナにシャッターを押そうと申し出てくれる。この岩場でセルフタイマーを使ってもカメラマンが納まるのが困難だっただけにありがたかった。こんな人に出会うのが少ない場所で絶好の時によく来てくれました。
その後2人は行者の滝脇の登山道を登って行った。きっと山小屋泊なのだろう。
しかし、行者の滝のすぐ横の登山道はほとんど垂直の崖を鎖を頼りに登る道である。私より華奢で私より高齢で私より荷物の重そうな女性が行者の滝の脇を登って行くさまを見て、すごいなぁとただただ感服。
  
赤い○の中に登山者。ほぼ垂直に登る。
12時15分出発。これからは下山である。
巻機山割引沢コースは下山禁止のコースだ。もちろん、この行者の滝から落合のすぐ上にある避難ルートまでも下山禁止の場所である。
我々のやっていることは完全におきて破りなので、できる限り真似はしないでほしい。本当であれば、行者の滝から3時間かけて巻機山まで登り、井戸尾根コースで下山するのが最も望ましいのである。
しかし、この私に3時間かけて登ってそこから下るという体力はもう無い。
とにかく慎重に岩を選び下りて行く。
下山は主にYouさんが先頭だった。まず先に下ってくれて、そこから渡渉できるかどうかを確認して私にどっちに行けば楽か指示してくれる。ものすごくありがたかった。
ただ1箇所、どうしても滑り降りられない大岩があって(登りの時にずるずる落ちた岩だと勘違いしていたが、どうも違う岩らしい)そこを滑ったほうが楽だという指示には逆らった。リュックを岩から下のダンナに落として、別のルートから草づたいに下りた。
  
Youさん提供。私は左手で別のルートに行くと主張。
あとで考察してみたが、行きに登った岩たちとはまったく違った岩を選んで下ったらしい。登りと下りの視点の違いで選ぶ道も違ってくる。この感じが事故につながるのかもしれない。
いよいよ布干岩に来た。
登りに感じた恐怖感は薄れていた。登りの時よりも乾いていたからかもしれない。すくむことなく下って行けた。
  
布干岩を下るYouさん。12時25分。
避難道との分岐点に着いた時には心底ほっとした。が、そのほっとした気持ちも長持ちしなかった。
なにせこの避難道、本当に避難という名まえをつけていいのか、と思うくらい危ない道なのだ。いや、沢を下るよりはずっと危険はないだろう。少なくとも濡れることはない。
だが、落ち葉で道が埋もれていて、下の石が見えなかったり、その見えない石が浮石になっていたりする。斜面に足の横幅分くらいしかない道がなんとかつけられていて、その上に落ち葉が積もっているので足を踏み外しかねない。
    
  
赤くヒナン道と書かれた岩の分岐。12時36分。避難道は斜面にへばりついた道だ。
そんななか、時折はるか下方の割引沢の水音が大きく聞こえる場所があり、振り向くような感じで沢のほうを見ると、アイガメの滝の一番上とおぼしき部分や、吹上ノ滝の上から下まで全部見通せる場所があったりするのだった。
高度が下がるにつれて木々の葉っぱが黄色いまま枝についていて、やっぱり登り口あたりが一番紅葉のピークだったのかもと思った。
午後1時45分避難道の分岐に到着。ここでやっと完全に安心することができた。
あとは紅葉などを撮影しながらのんびりと駐車スペースまで戻る。
午後2時10分、駐車場到着。思ったよりもずっと早い到着だった。
    
  
途中の別荘などがある場所から天狗岩の見える山並み。駐車場には2時10分到着。
その後我々は六日町の金城の湯で汗を流し、高速道路を利用しないで帰宅。ハードな一日を終えた。
それにしても、割引沢、いくら晴れていても、前日までの天候でこれほど状況が違ってくる沢だとは。いや、予想はしていたのだ、雨後は危険なコースかもしれないと。
だが、沢自体の水量がこれほど多くなって、渡ることが困難な場所が増えるとは思っていなかった。秋であれば、たいてい水の量は減るものだ。だが、つるんとした大きな岩と言っても過言ではないこの沢は日によって水量はとにかく大きく変化することがわかった。
どんなに晴れていても、充分な装備と充分な心構えで行かなくてはならないと思い知った。
で、私。帰りの避難道から見えた行者の滝とは反対側の割引沢上流に見えた滝を指さして、落合からはそんなに上じゃないから、今度はあっちのコースに行こうとつい言ってしまい、2人の同行者の失笑を買いましたとさ。
待ってろよ、縮布の滝。よく晴れた日が続いた夏に行ってやるからな〜。
  
  
落合のやや下流から天狗岩を望む。この岩はずっと沢コースを見守っている。
交通
巻機山清水登山口桜坂駐車場
 関越自動車道六日町ICを下りて国道253号を経て国道17号に出る。六日町駅方面へと右折。少し走って、案内板の国道291号という案内に従って左折。国道291号へは右折して入る。商店街のような場所を通り、少しすると道が開け、右側にセーブオンがある。昼食などを購入したい場合はここが巻機山までの最後のコンビニなので、通り過ぎないように。
国道291号は意外に民家が多く、どこから清水の集落なのかよくわからない。いきなり右側の川の方に小さく巻機山登山道と書かれた杭があり、左折するように指示している。これは見落とす可能性が大きいが、心配することはない。
もう少し走ると、清水のバス停がある。ここは少し広くなっているうえに、『巻機山の登山案内図』と『中部北陸自然歩道コース案内』の2つの大きな看板があるので見落とさない。この登山案内図で道を確かめ、桜坂駐車場まで行こう。
 桜坂駐車場はバス停からやや戻る感じで坂を上り、民宿兼食堂の「上田屋食堂」の右側の坂を上り、けっこう自動車を走らせた先にある。
まずキャンプ場の管理等駐車場というのが現れるがそこではない。さらに坂を上るとアスファルトの駐車場が左に現れる。そこに料金所があるが早朝には人はいない。
そこを通り過ぎ、さらに進み、小さな橋を渡るとアスファルトに線が引かれた大きな駐車場に出る。そこが桜坂駐車場である。

沢登りコース登山ルートについは、2004年8月に行者の滝まで行った時のレポート(新潟の滝71)も参考にしてほしい。

2004年8月の割引沢の滝たちはこちらから
2005年11月の割引沢の滝たちはこちらから

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