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銚子滝
沢全体が薄暗かったので、
シャッターが遅くなってしまった。
実はこんなに優美な感じではなく、
豪快に水が落ちている。
あたり一面マイナスイオンだらけである。



大きさ比較。
ダンナが沢の右側にいる。
ただし、滝まではかなり離れている。
ここまで行くのが限界だった。
沢は意外に深かったのだ。



苔の生えた岩が美しい渓流。
ここもまた、滝を含んだ景観が
見事に完結している。



滝の手前にも綺麗な段差がある。


滝つぼのアップ。
といっても、滝つぼそのものは、
岩で見えない。
どうも滝は、向かって左側で
岩盤に当たってはじけているらしい。
それで流れが複雑になって、
水煙が上がっているのだ。





2005/5/22  銚子滝 (落差7M?) 朝日村

このレポートを読む前に、まず「滝レポート16」をごらんいただきたい。2002年6月にごくごく近くまで行って敗退しているのが銚子滝である。
ライトマップルにも記載されている滝だし、だいたいこのあたりにあるはずだという場所の特定も済んでいる滝だというのに、いまだにみつけられずにいた。
この日、銚子滝に行こうと思ったのには理由はない。そろそろ新潟の滝も行ける滝は行きつくした感がある。残っているのは、体力勝負の滝ばかりだ。
日曜日一日しかお休みのないこの週には体力勝負の滝は無理である。では、どこに行こう。
そうだ、県北に行こう。
県北には宿題の滝がいくつかある。その一つは三面ダムのそばに落ちる「見返りの滝」。この滝は撮影することができてはいるのだが、水が極端に少なかった。(滝レポート16にこの日の見返り滝を追加している。) もう一つは「布曳滝女滝」。この滝は男滝だけ見て女滝を見落としている。(滝レポート74に追加) そして、メインの銚子滝である。
この銚子滝については、国土地理院の地図でよくよく調べて林道の終点から行っては滝にはたどりつけないのだと判明していた。
林道の途中で、仕事道らしい道が伸びていて、その先に銚子滝があるらしいのだ。
見返りの滝、布曳滝を見たあとだったので、銚子滝の入り口に着いたのは、午後2時を大きくまわった頃だった。以前来ているので、国道7号線からの入り口はわかる。地図からすると、仕事道は入り口から1キロから2キロほど先に進んだ場所である。それにしても、あいまいだ。
とりあえず1キロほどの自動車がとめられる場所に自動車をおき、歩いて仕事道を探してみることにした。
沢がすぐ左手に見える。杉の植林がされていて、下生えもまだ伸びていないこの季節は沢に近づくのは容易だ。
沢から登ってみるか。
沢沿いに上流へと進む。が、すぐに歩ける部分がなくなってしまった。これは対岸に渡るか、林道に戻るかするしかない。
地図上では、仕事道は林道から沢に出て、沢を渡って対岸から滝に近づいているのである。ならば対岸に行くしかないか?
しかし、ものすごく水量が多い。時々岩が出ているものの、それをジャンプして行くのは私には怖すぎる。
どこか渡れる場所はないかと、林道に出ては沢に戻り、林道に出ては戻りとしていると、小屋のような場所に出た。その裏あたりでダンナが沢を渡ってしまった。おいおい、私には無理だってば。
「先に行ってて、私は林道から行ってみるから」
ということで、珍しく別行動になってしまった。
林道に戻り、しばらく歩くと、おや、これこそが仕事道ではないか、というのをみつけた。林道の一段下を進むような感じで進み、徐々に林道から離れている。
自動車一台は通れないくらいの幅だが、踏み跡というよりは立派な道である。ただし、下生えが茂る季節には道なのかどうか分からないくらいになってしまうだろう。この季節でよかった。
しばらくその道を歩くと、沢に出た。
おお、少し上流に来たら沢だって小さくなっているじゃないの。楽々跨ぐことができた。対岸に出たぞ、あとは先に行っているはずのダンナと合流・・・
と、思って対岸の杉の間を少し上に向かって歩くと、でぇぇぇぇぇ、目の前にもう一本沢があった。こっちが本流じゃないの。さっき跨いだのは、支流だったのだ。
つまり、林道は途中から支流沿いに走っているわけである。2002年に沢沿いを歩いたあの沢は、支流だったのである。
目の前の沢はかなり広くて、対岸には渡れそうもない。こちらがわの岸から上流に向かうしかないな。
対岸に目をこらしてみても、ダンナの姿はない。
その頃ダンナは、いつまでも来ない私を心配して少し待ち、さらにはもう一度自動車のほうにまで戻ったりしていた。すみません、女房は滝しか眼中にありませんでした。
滝まで行けばダンナと合流できるだろう、と信じて、沢を左手に見ながら上流に進む。このあたりも杉の植林があり、それほど困難な道ではない。いや、道はないのだが。
やや進むと、空気がひんやりしてきた。今までの空気と違う。これは、滝が近いぞ、と直感した。
沢の感じも、岩場っぽくなってきている。よし、この先のカーブを曲がれば、滝が出現するぞ。
という場所で行き詰った。
岸のそばまで深い水が迫り、進めなくなったのだ。これは、戻って巻ける場所を探して、上から攻めるしかない。
が、振り仰いでみると、巻こうとすればかなり戻って、かなり登る必要がある感じがした。
さすがの私も一人では無理と感じた。
対岸の感じもよくわからない。
ダンナが滝に行き着いたのかもわからない。
だが、戻ることにした。自動車まで行って待っていればダンナと合流できるはずである。もしダンナが滝にたどり着いたなら、ダンナが写真を撮影していてくれるだろう。
すごすごと戻る。
と、それほど戻らずにダンナとばったり会った。
2人なら勇気百倍である。
この先に滝がありそうな雰囲気の場所がある。だが、高巻かなければならなようだ、と、説明。とりあえず、行き詰った場所まで2人で行ってみた。
対岸に行こうか、いや私は渡れない。対岸に行ったところで高巻くのは同じ状況のようだった。
今いる場所の上をふりあおぐ。
崖ではない。ものすごく急な斜面ではある。木々が茂っている。手がかりはある。
行くか。
戻りもしないで、その場から登ることを決意した。10メートルほど、木の枝と根っこを頼りに急斜面を登った。
意外にも、それくらいで高巻きは済んでしまった。まだまだ高いと見えたが、それだけでなだらかな場所になった。
そして、そのなだらかな場所にイワウチワが咲いていた。
ダンナが撮影にしゃがみこんでいる間に私は先に進む。沢の音にまざって、低音の水の音が聞こえてきているのだ。
イワウチワからそれほど進まずに、
「あったー!!」
と叫ぶことができた。
木々の間から滝の姿が見える。
おおお、あったのだ。本当にちゃんとした滝があったのだ。
私は銚子滝は小さな沢のしょぼい滝なのだ、と勝手に決め付けていた。それが、どうだ、この立派な姿は。なんと豪快に落ちていることか。
だが、木々の枝が邪魔でよく見えない。滝は、10メートルほど下なのだ。
  
木々の間から垣間見える銚子滝
なんとか滝前にでられないものか。
できるだけ身を乗り出してルートを探る。
少しだけ下流に行くと滝前に岩がせり出ていて、その上に立てそうだ。その岩の上にはゆるやかではないが、うまく降りられるルートがありそうである。
ダンナがまずそのルートをさぐり、岩の上に立った。
私もそれほど危険を感じずにおりることができた。
岩は沢沿いに滝に近づける感じになっている。あとは飛び石で滝前に出られそうだ。
ダンナがギリギリまで行って写真を撮影。
対岸に渡れば、滝つぼまで行けたが、水の量が多かった。ウェダーでもあれば、楽に行けただろうが、長靴では無理だった。
滝つぼの手前に岩があって、どんなふうな滝つぼなのか、よくわからなくなっているのが、この滝の魅力なのかもしれない。
雪解けのためか、水量が多く、半分見えない滝つぼから水けむりが上がっていた。
滝を堪能して、戻ることにする。
来たとおりに戻るのは多少危険がある。例の行き詰った場所はものすごく強引に登ってしまったからだ。
沢からつかず離れず下れば大丈夫だろう、と思っていたら、ここでも行き詰った。あれ、やっぱり無理やり下りないとならないのか。
なんとか急坂だったが、下りて、支流の沢を渡って、それからたぶんこっちでいいんだろう、と思いながら進んでみた。お、仕事道に戻れそうだぞ、と思って登ってみたら、仕事道どころか林道だった。意外と林道と近い場所だったのだ。
もともと小さな沢にある滝と思っていたので、沢を上るといっても、長靴でじゃばじゃば進むことを想定していた。というのに、この道なき道を進む滝探しだったのである。足がガクガクするくらいだった。
自動車まで戻って、とりあえず広い場所でコーヒーをいれて、一服。なんともまあ、体力勝負の一日になってしまった。
でも、宿題が片付けられて、満足だ。
喉にひっかかってなかなか取れなかった小さな骨の銚子滝、素晴らしい滝で本当によかった。
交通
銚子滝  国道7号線で朝日村に入る。しばらく走ると葡萄トンネルに出る。しかし、トンネルに出てしまっては、行き過ぎ。トンネルの1キロほど手前を右折することになる。大変細い道で未舗装。目印は、トンネルがわから行ったほうが分かりやすい。『朝日きれい館この先11キロ』という看板のたっている場所の道である。
  
葡萄トンネルから戻った形で撮影。
すれ違い困難な道なので、行く時間帯には気を配りたい。山菜採りや魚釣りの人達か帰ってくる時間は絶対に避けたい。
林道の終点まで行ったら行きすぎであるが、どのあたりから沢に入ればいいのかは、実際に入って手探りになる。
1キロほど進んで注意深く左側をみていると、小屋がある。この小屋よりも上流である。もし林道から外れて沢に出てみて、その沢が跨げる程度の小沢になっていたら、それは支流の沢。下流に戻って合流点を探し、本流沿いに上流に行こう。
途中崖っぽい場所があるので、注意深い行動が必要である。
長靴、軍手はもちろんのこと、ロープなどがあれば安心かもしれない。



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