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7時半少し前に駐車場に到着。
驚いたことに、ざっと見ただけで80台近くの自動車がすでに駐車していた。
あちこちで準備をしている人たちがいる。さすがにお花のシーズンである。
ちょっと天候が怪しくても、こんなに混雑するんだ。
我々も仕度をして出発。
7時30分にはテニスコート脇の登山道入り口から登山開始。
前後に数組の人がいて、大混雑である。
登りはじめてすぐにショウキランの姿が。 |
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前回とちがって、霧が無いのでよく見える。
しかし、前にも後ろにも人がいるので、なかなか自分たちのペースで歩けない。
いつもより早いペースになっていたようだ。
8時20分 鉄塔到着。5分休憩。
ちょうどよい休憩ポイントにはざっと見て20人は休憩中。
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鉄塔を過ぎると、ジメっとした樹林帯からなんとなく高山っぽい感じになってくる。
道端にはアカモノがズラっと並んで見送ってくれる。
ふと見ると、シャクナゲが咲いていたりする。ただ、シャクナゲにはちょっと遅かったようで、見つけるのに苦労した。 |
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今回は前回のように霧がないので、視界がよろしい。
しかし、その分これから登るルートもよく分かる。なんて長い道のりでしょう。
左写真には誰も写っていないように見えますが、8人ほどの登山者が登山道に写っていたりします。 |
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振り返ると苗場山がまっ平らな山頂を横たえている。
そして自分のたちの歩いてきた登山道がとてもよく見える。
こんな風景だったのね、松手山コース。
8時55分 松手山到着。ほとんど休憩せずに出発。 |
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ハクサンチドリなどが現れて、木の階段が出現。
このあたりからかなり風が強くなってきた。チドリをみつけては撮影しようとするのだが、花がゆれてなかなか写せない。
9時53分 大山祇の石碑のある場所に到着。
あちこちにハクサンイチゲが咲いている。ちょうどその場で休憩していた人たちがあまり植生保護にうるさくない人たちばかりだったので、ロープを超えて撮影したりして3分ほど休憩。 |
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もうちょっと登るとロープもまったく張っていない道のすぐ横にハクサンイチゲの塊があった。
時々黄色いスミレを見つけたので撮影。場所からして、ナエバキスミレじゃないかと思われる。 |
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コバイケイソウがそろそろ咲きそうだった。
その花を見ていたら、平標山の山頂に向かう道じゃない道を向こう側の山々に発見。
あれってば仙ノ倉山に向かう道じゃなかろうか。
仙ノ倉山に行きたい人は、平標山に登らずにまっすぐそっちに行くルートを作ってくれと思うだろうなぁ。笹ばっかりだったから、無理じゃないんだろうになぁ。
緑の中の赤紫の花がハクサンチドリかと思いきや、ヨツバシオガマだった。 |
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途中、木の階段あたりでコケモモとおぼしき花を見つけて、下山するご夫婦とともに、これはアカモノじゃないですよねぇ、などと会話。
よーく探すとちょっと気の早いオノエランも咲いていた。
もう一登りあったはずと思っていたら、ひょこっと平標山山頂に出た。
10時17分。
10人以上休んでいたと思うが、我々はスルー。 |
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仙ノ倉山に向かう木の階段を下るあたりからたまにポツポツ降るだけだつた雨が常に当たるようになってきた。
しかも、風が強い。雨が痛いくらいである。
私もダンナも雨具を着た。ザックにもカバーを装着。
せっかくのお花畑なのに、強い風と雨で思うように撮影できない。 |
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それにしても、風が強い。ちょっと足元が不安定だと、体が持っていかれるほどだ。すれ違う人ごとに、ひどい風ですね、と挨拶する。
平標山と仙ノ倉山の間の一番低い位置に通り道があるようで、濃い霧が雲となってびゅんびゅんと流れて行くのがわかる。 |
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私はフードつきの雨具で顔を保護していたので大丈夫だったが、ダンナが雨が痛いと言っていた。雨粒が凶器になるくらいの風である。
いや、ホント、お花は綺麗に咲き誇っていたのよ。
でも、ゆっくり撮影なんてできる状況ではない。 |
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これから登りになる。我々は仙ノ倉山までは登ったことがないので、ここから先は初体験である。
平標山の家から山頂までの階段のような下がけっこう隙間のある階段が続いている。 |
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平らな場所も木道だ。
このあたりで山を駆け上って駆け下る人が追い越して、道が平らだから走ろうとして断念していた。何故って、風が向かい風になって、とてもじゃないけど走れない。ちょうど駆け下って来る人もいて、彼はものすごいスピードだった。 |
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最初に見えるピークが山頂かと思ったら、まだ先があった。カクンと左に曲がる場所があり、そこからたぶん谷川岳方面がよく見えた。
小ピークからちょっと下ってまた登る道が見える。あそこが仙ノ倉山かなぁ。 |
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11時15分 仙ノ倉山山頂到着。
なんと、我々が到着した時には広い山頂には全く人がいなかった。途中で追い越したご夫婦が到着するまで貸切である。
しかし、風が強すぎて景色を堪能するどころではない。
空腹だというのに、この風ではバーナーに火をつけることもできない。
ふと見ると、ロープの向こうに踏み跡がある。どうやらブッシュの向こう側に行っているようだ。よもやトイレになっている場所じゃあるまいか、と心配したが、ティッシュの類が落ちているワケでもないので、人目が少ないのをいいことにロープを乗り越えて小さなブッシュの向こう側の小さなスペースに逃げ込んだ。
たったそれだけのことなのに、風がよけられた。
場所があまりに狭かったので、手で押さえながらお湯を沸かし、手で押さえながらカップラーメンに湯を注ぎコーヒーを作る。
しかし、そんなことをしているうちにブッシュの向こう側の山頂がものすごく騒がしくなってきた。
どうも団体さんが到着したようだ。
すすす、すいません。風に負けたんですぅ。火には気をつけるんで、許してください。 |
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風は常に群馬がわから新潟がわに
吹いていた。
ちょっと避けるものがあるだけで、
まったく気にならなくなったのだが、
そうでない場所では立っていられないほど
強い風だった。 |
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左写真は仙ノ倉山の山頂から見た
平標山方面。
その間に雲がどんどんと流れて行く。 |
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11時50分 下山開始。
12時33分 平標山山頂。この間も雨が強くなり、風も往路よりさらに強くなってしまった。階段の上で、足を動かすと飛ばされるほどの風になり、「無理〜っ動けない〜」とストックと二本の足で踏ん張って耐える事態にまでなってしまった。
ちょっと経験できない強風である。 |
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もしかして、山の家に向かう道もすごい風だろうか。なにせ、風に向かう方向に登山道があるのである。心配して下ったが、なんと、ほとんど風は無かった。
我々が死ぬ思いをして歩いたあの風はいったいどこに行ったんだ?
雨も気にならないくらいになって、快適に木の階段を下って行く。 |
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途中に見えたワタスゲゆれる池塘の向こうに立つ仙ノ倉山。あのへん、ものすごい風だったんだってば〜。
のどかにイワイチョウだのワタスゲだのを見ながら、信じられない気持ちになってしまう。 |
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遠くに山の家が見えてきた。
いつもながら、なんだかホッとする風景である。
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13時12分 山の家到着。トイレと小休止。13時22分 出発。
たくさんの人たちが山の家で休んでいた。
ここで雨具を脱ぐつもりだったが、またしても小雨が降ってきたので脱げなかった。
登山道はブナの林の中なので、雨が激しくなっても、それほど濡れずにすんだのだが、なんだか暗くて、植物の撮影どころではなかった。
ヨツバムグラやクルマムグラが可愛い花を咲かせていたり、ギンリョウソウがギョロ目を見せていたりしたのだが。 |
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そんなワケでほとんど写真も撮らないまま、
14時10分 林道に出る。
登山道はものすごく静かで、だれ一人利用していないようだったが、ここで団体さんが休んでいた。こんなに人がいたのか。 |
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14時40分 水場のゲート。
今回は川べりの道を歩かずに別荘地の林道をそのまま歩いて行ったら、なんとベニバナイチヤクソウが咲いていた。ラッキー。
15時02分 駐車場到着。自動車はほぼ半分になっていた。
ご苦労さまでした。 |
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