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紆余曲折して池の平湿原へのシャトルバスが出る地蔵峠に着いたのは午後1時50分ころ。
バスは2時の便がある。乗り込むと我々のほかに乗客は3人連れの家族のみ。
時間が半端だからね。
バスに乗ること15分ほどで池の平湿原の駐車場に到着。
バスに乗っている間、車窓から道路わきにたくさんのヤマオダマキが咲いているのが見えた。 |
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左:ヤマオダマキ
右:クルマユリ
どちらも駐車場近くに咲いている。 |
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今回はコマクサを見るつもりだったので、コマクサ園にじかに登って行くコマクサ歩道を利用するつもりだったが、地図を見たわりに最初から道を間違えてまっすぐに湿原に向かう池の平三方歩道に入ってしまった。
そういやぁ、たくさん人が歩いていたし、道もなだらかだったし。
左:キスゲ
右:キソチドリ |
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湿原に入ると、あちこちに左:テガタチドリや右:ハクサンフウロ、シャジクソウが咲いている。 |
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14時30分 グリーン広場。
目の前に湿原が広がり、木道が伸びている。
とても気持ちがいい。
子供たちの団体がいるのか、ずっと向こう側からにぎやかな声が聞こえてくる。
湿原といっても、水っぽい感じはない。
アヤメがあちこちに咲いている。 |
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湿原を突っ切り、三方ケ峰方面に進む。
鏡池のあたりから登りになる。
中学生っぽい団体が元気よく挨拶してくれる。
夏休みなんだなぁ。
登りといってもそれほどつらい登りではない。
ウスユキソウの姿が見られる。 |
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あ、ハクサンオミナエシ、あ、ハクサンシャクナゲ。登りでも花いっぱいだ。 |
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イブキジャコウソウ、タテヤマウツボグサ。 |
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12時50分 ガレた雰囲気の登りになり、一つのピークにたどり着いた。
あれ、湿原とは反対側の方向はフェンスで仕切られているぞ。
ここがどうやら三方コマクサ園らしい。
それにしてもも、ガッチリしたフェンスだ。
向こう側を覗くと、わおっ、ガレ場にピンクの花がけっこうたくさん咲いている。コマクサだ。 |
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左写真のダンナの位置だけフェンスの金網がちょっと開いていて、カメラのレンズを入れられるようになっている。
そこから見たコマクサ。 |
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今まで見たコマクサよりも小ぶりなんだけど、数が多い。
ちょっとだけ時期が遅かったようで、終わりかかっている花もあったが、思っていた以上に咲いている。 |
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標高2040メートルの三方ケ峰を通り過ぎ、湿原に降りる分岐を過ぎる。
この先にも見晴コマクサ園というのがあるはずだ。 |
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ゆるやかに登って行く。
湿原では咲いていなかったヤナギランがこのあたりではチラホラ咲き始めていた。 |
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とにかく暑かった。ホントに標高が2千メートル以上なのか〜。
ひいひい言って歩いていたら、ようやく左手にフェンスが見えた。15時15分。
おお、ここのガレ場にもたくさん咲いているぞ。
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強固なフェンスのおかげなのか、熱心な保護のおかげなのか、とにかくパッと見だけでもたくさん咲いている。
昔はこんなフェンスがなくても、コマクサのお花畑だったのかと思うと、ちょっと心が痛む。 |
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この先は下りなのかと思っていたら、また登る。
まあ、なだらかな登りなので風邪っぴきの私でも大丈夫なのだが、とにかく暑い。
少し登ると見晴岳2095メートルなのだが、そっちはパス。駐車場方面に進む。 |
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ピグミーの森と書かれた樹林の中に入るとホッとする。
イチヤクソウやグンバイヅルが咲いている。 |
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やっとピークに出たぞ。
15時30分 雲上の丘。2110メートル。このコースで一番標高の高い場所だ。
湿原が丸々全部見渡せて、爽快な気分になる。 |
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15時42分 雷の丘2108メートル。
右はミヤマモンキチョウ。
蝶好きにはただのモンキチョウとの違いは一目瞭然らしい。 |
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出発前に見たバスの最終は16時30分。
ここからどれくらい時間がかかるのかわからないが、バスは最終便になるなぁと覚悟を決める。
右:カワラナデシコ |
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しかし、思いのほか早く出発点のあずまやが見えた。15時55分。
もしかしたら、4時のバスに間に合うか?
走ったら間に合いましたとさ。
なんと増便されていて2台のバスだった。 |
帰りのバスの運転手さんによると、
今年はヤナギランの開花が遅れているそうで、
その代わりにまだコマクサが咲いている、とか。 |