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2007/1/28  浜滝上流の滝たち 長岡市 
2007年の冬は、とにかく雪が少ない。と、先週に行った旭滝のレポの出だしにも書いたのだが、1週間たっても雪が降らないばかりか、またもやとてもいいお天気になってしまった。
こんな陽気では桜でも咲きだすのかもしれない、と、冗談で思っていたら、新聞に長岡市の公園で雪割草が1りん咲いているという記事が載っていた。
何、もう雪割草が咲いているだと?長岡市の公園といえば、雪割草の開花はあの有名な角田山より少し遅いくらいである。だとすると、角田山の雪割草も咲いているんじゃないのか?
そんな実に浅はかな考えから、この日は角田山の状態を見に行くことにした。
とはいえ、まだ1月の末である。
通常、角田山の雪割草のシーズンは3月の終わりから4月の初め。まだ2ヶ月も先だ。
あちこちで寄り道をしながら角田山に着き、前日雨だったのでぬかるんでいることを想定して長靴になって角田山を登り始めた。
  
寄り道。「ごりんの滝」。レポは新潟の滝49

  
このくらいの高さくらいまでしか登りませんでした〜。
当然のことながら、花の姿を探し当てることはできなかった。
葉っぱでもあれば、と思って目をこらしたのだが、それもやっと1つ見つけられただけである。
あとで調べたのだが、同じ日に弥彦山の海岸がわから登った人は8りんほど咲いているのを見つけたらしい。がんばれば我々もとてつもなく早咲きの雪割草を探し当てられたかもしれないが、所詮、山野草初心者には無理だっただろう。
  
オオミスミソウの葉っぱだけ。
そんなわけで、角田山山頂まで行くこともしないでさっさと戻り、海岸で昼食。
潮風で体が冷えたので、温泉に入って帰りましょうということになった。
角田浜から海岸を寺泊方面に走ると野積海岸に浜滝がある。いつもながら、この滝は、ものすごくお手軽でありながら、ものすごく形がいい滝だ。
  
灯台の見える海岸で昼食。波が高かった。

  
浜滝おなじみ、超お手軽な美瀑。レポは、新潟の滝22
時間が早いこともあって、この滝の上流はいったいどうなっているのか探索してみることにした。
と、いうのも、この滝、野積海岸に海水浴に来たわが実父が昔シャワー代わりに使っていたという滝なのである。シャワー代わりって、綺麗な水なのか、この滝は。上流に家とか工場とかないのか?排水だったら、シャワーはやめたほうがいいだろう。
ちょうど、滝から寺泊方面に少し行くと、「前橋市青年自然の家」入り口という看板のある道が滝の上流方面に延びている。その道に自動車で入って行ってみた。
坂道はぐんぐんと登り、ついに突端の自然の家に着いてしまった。その先に道はない。
自然の家は真冬なので閉鎖中。滝の落ち口ほどの標高までは来たが、方向的に少しズレている。
なんとか滝の方まで行く手立てはないものか、と、建物の少し下のガードレールの切れているスペースに自動車を止めてみた。
降りて、海の方向、建物の感じから目前の山の向こう側が滝なんじゃないか、という感じがあった。
  
前橋市青少年自然の家。

  
上の写真の手前のカーブの前あたりに入り口がある。
と、ダンナが、
「オオイヌノフグリ」
と、声をあげた。
えええーーーー。オオイヌノフグリが足元に咲いていた。これってば、桜の咲く時期の花じゃなかったっけかーーー?しかも、隣にはヒメオドリコソウまでピンクの花を咲かせている。
ここは、季節が違う。
    
本当に咲いてました。まだ1月なのに。
その花を写真に撮っていて、ふと、スケベ根性が頭をもたげた。
このあたりに雪割草は無いものか。
あたりを見回すと、なんと、舗装されていないし、自動車が入るのも無理なのだが、かなり広い道が上に向かって続いていた。この道を登って行ったら、角田山で見つけられなかったものを見つけられるかも。
さっそく我々は歩き出していた。
道は、広いまま自然の家の屋根を越える高さまで行き、さらに自然の家を背にする感じでさらに登って行っている。比較的なだらかで、けっこうな幅があれるので何かしら農耕のニオイのする道だ。
「まさか、田んぼがあったりしてね」
冗談のつもりだったが、本当だった。
坂を登りつめると、田んぼが広がっていた。こんな場所にまで田んぼとは恐れ入る。
しかし、道は細くなるが、さらに先に続いていた。どうやら、この田んぼに水を引き入れるための水路とその整備のための道らしい。冬の今は水が通っていないが、春になったら水を流す仕組みなのだろう。
方向的に浜滝の上流に行きそうな感じである。きっと浜滝の川から水を引いているに違いない。
そう確信して、水路脇の道を進み始めた。
今までの道に比べるとかなり細くなってはいるが、しっかりとした仕事道が山の斜面にそってついていた。水路の脇の道なので、基本的にはとてつもない斜面にはならない。
ときおり、手作りの橋なども出てきて、手入れされている道だと分かった。
    
農耕車の通るらしい道と、行き当たった田んぼ。

    水路脇の道からは細くなるが、整備されている。
斜面をぐるりと回り、方向的に海が背中になったあたりで、左側の下からいい水の音が聞こえた。木々に阻まれてよく見えないが、砂防ダムらしかった。ぐるりと回りこむあたりで海岸のほうを覗き見たのだが、浜滝前の民宿の屋根と看板が見えたので、この砂防タムが浜滝の上流だというのは確実である。
  野積海岸が見下ろせる場所だ。。
それにしても、沢まではかなり遠い。
道はまだ先に通じているので、もう少し進んでみることにした。
あいかわらず隣に水路があるので、どこかしら水を引ける場所に通じているはずなのである。つまり、この道は沢に通じている。
時折見える沢は段差のある流れなども見せて、遠目からでも綺麗な感じだった。
しばらく進むと、沢が二手に分かれた。
  
二股になる場所。手前が上流である。
道は下流がわから見て右側の沢の上を渡って、左側の沢の上流に続いている。
いかにも手作りの橋の上から右側の沢を見てみると、うわっいい感じの滝があるじゃないか。
私が滝だ滝だと喜んでいると、ダンナは道から少し上に登り、その滝の上流のほうがもっと落差のある滝がある、と言った。だが、その滝に出るには、橋の下に降りて、沢沿いに遡行しなくてはならないだろう。
まず、道のとおりに進んでみて、左側の沢がどうなっているか確かめよう。
橋を渡って、道を進む。やや近くなった沢に小さな落差だが、滝の姿が見てとれた。
その滝のあたりで道が右にカーブし、前方にかなり大きな砂防ダムが現れた。水路は、この砂防ダムの下で沢とつながり、今は門が閉じられていた。
砂防ダムの上流が気にならないでもないが、フラっと来ただけの我々は軍手さえ身につけていない状態なので、そこから先は踏み入らないことにした。
  左の沢の砂防ダム。。
それより、滝である。
まず左側の沢の滝だ。
ここまで来てしまえば沢までの斜面はゆるやかになり苦労しないで沢まで下りられる。
道から見えた滝の前まで行くと、小さな蕪(かぶら)のような赤い滝だった。落差は1メートルほどか。岩盤の赤さが印象的である。
よくよく見ると、その滝の上流にはもう少し落差のある滝があった。
ただ、近づくと滝のすぐ前に大きな木が倒れていて、滝を撮影するのは難しかった。上のほうまで斜面をよじ登って撮影してみる。こちらの滝は、ストンと落ちている滝と岩の下からの流れに分かれている滝だった。
  赤蕪の滝(仮)
   
国上山の南沢にある蕪の滝に似ていて赤いので仮の名まえがこうなった。とにかく赤い。

  大きさ比較。と言っても、ダンナはかなり手前にいる。

  上の写真より少しだけ下流から撮影すると、二段の滝のように見える。

  赤蕪の滝のすぐ上流にある滝。実はこちらのほうが落差はあるのだが。

  岩盤の下から水が流れ出ている部分。
沢まで下りたので、このまま右の沢との分岐まで行き右の沢を遡行することにした。
こちらの沢は左の沢よりも流れが急で、キューブ状の岩盤の上を水が滑りおちる綺麗な沢である。沢に入るなり、全体が滝みたいなものだ。
少し歩くと、橋の下に出た。
橋の上からはわかりづらかったのだが、橋の下は見事に沢が狭まっていて、滝として見るには綺麗なのだが、そのまま遡行するのは大変な形状だ。
結局斜面を登って道まで出て、橋のたもとから上流側の沢岸に出た。
  沢は跨げるくらい細くなる部分もある。

  左の沢よりも右の沢のほうが流れが急だ。。

    赤い川底。野生のツバキもあった。

    沢が全部滝と言ってもいいくらい。右は橋の直下の小滝。
なんだが、沢に箱だの紙だののゴミが目立つようになってきた。この上には道があって、ゴミを廃棄しやすいのだろうか。とも思ったが、どうもどこかから飛ばされてしまった書類の山らしかった。図面などもあり、大切なものなんじゃなかろうか、と思ったりもした。
そのゴミの向こうに、ものすごく綺麗な滝が落ちていた。
おおお。思わず唸る。
こんな所でこんなに綺麗な滝に出くわすと思ってもみなかった。
落差にして6メートルほどなのであるが、形状がなんともいえず見事だ。キューブ状の岩盤を綺麗に分岐して落ちて行く。
水量が多い季節であれば、もう少し幅広の滝になっただろう。
  立岩の滝(仮)
   
野積海岸にある名勝立岩から命名。キューブ状の岩盤が印象的な滝である。

    
   
真横から見てもまた美しい。それほど広い沢ではないので、滝つぼも深くない。

  大きさ比較。ダンナは少し手前に立っているので、実際はもう少し大きいか。。
それにしても、この上流はどうなっているのだろうか。
幸いにもキューブ状の岩盤は階段状でもあるわけで、少し注意すれば楽に滝の上に出ることができた。
滝の上流は左にカーブして左の沢と同じくらいの規模の砂防ダムになっていた。
  滝を登る滝好き。

  こちらの沢にも砂防ダム。
この沢の冒険もここまでである。
あとは注意深く滝を下り、橋までよじ登り、作業道を戻るだけだ。結局この道でも雪割草はみつけられなかった。
それにしても、弥彦山、意外にすごい山だ。
何本もの沢を持ち、それが急流になって海に直接注いでいるので、ちょっと遡れば滝に当たる確率が高い。
今回はラッキーなことに作業道があったのでとても楽に滝をみつけることができたが、ほかの沢も踏み入ってみるべきかもしれない。
なにせ、こんなにも綺麗な滝が隠されているのである。放っておくにはもったいない山々である。
交通
文中を参考にしてください。
ただし、農作業のための道なので、農繁期にはできるだけ踏み入らないようにして欲しいものです。
また、海の家の近くでもあるので、夏場は子供などに充分に注意して運転してください。


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