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五十沢不動滝
手前の岩が滝の半分を隠している。
前はこの岩の上に登れたのだが、
今回は取り掛かる足場がなかった。
滝つぼが見えないのが残念だ。



少し遠くから見る。
滝の左岸の岩からも水流が落ちている。



その水流のアップ。


落ち口。
やや紅葉に彩られているが、
もうちょっと先のほうがきれいかも。





夫婦滝
見事な夫婦っぷりの滝、健在。
青空であれば、もう少し青く見えたと思うが.。



引きの画像。
紅葉の滝を撮影したかったが、
もうちょっと先だったかな。
でも、素晴らしい錦秋だ。



渓谷を広く撮影。
この風景全部が夫婦滝。



下流の流れを入れて撮影。
こっちのほうが高度感がある。





風鼻の滝
なぜこんな名前なのかは不明。
夫婦滝から50歩くらい上流の対岸に落ちている。
わずかに登っただけなのに、
こっちの滝は紅葉真っ盛りだ。



上段の紅葉の中の流れ。。


くの字の上の部分。
思った以上に大きな滝だった。
ぼうっと眺めていたら、たぶん巻機山から下山してきた
女性二人組がきれいですよね、と声をかけてくれた。
山頂は雪だったかと聞けばよかった。



実は隣にじわっとした流れが落ちてる.。
緑色と白の岩盤が露出していて、
なかなかきれいだ。



魚止めの滝
えーと、滝なんだか、流れなんだか。
前に来たときは、もうちょっと滝らしかったんだが。
水量が多いせいかも。



これはもうちょっと下流からの撮影。
受付でもらったパンフレットの写真と
照らし合わせると、上の写真のほうが
魚止めの滝らしい。
どこが滝かはわからないけど。


2002年8月の裏巻機渓谷のレポはこちらへ
2004年9月の裏巻機渓谷滝オフのレポはこちらへ
2005年11月の裏巻機渓谷のレポはこちらへ
2020/10/25 裏巻機渓谷の滝たち、秋
   五十沢不動滝(30m)夫婦滝(15m)
   風鼻滝(20m?)魚止め滝(10m?)

2020年はコロナ禍で県外に出かけるのを自粛。県内の主だった滝を訪問することにした。
そんなわけで、裏巻機渓谷の滝たちも15年ぶりの訪問になる。
この美しい滝たちに15年も来ていなかったか。
新潟県民の滝好きとしては、嘆かわしいことかもしれない。
ともあれ、そろそろ紅葉しているはずの裏巻機渓谷に行ってきました。
15年ぶりの五十沢キャンプ場。受付に行くと、さすがに利用料金が100円値上がっていて、大人一人300円になっていた。
ここで、下写真のような通行許可証をもらう。
No.9ということは、今日裏巻機渓谷に行っているのは我々を入れて9台かな。
この日、高速道路で来たのだが、途中で見えた越後三山が見事に冠雪していた。
裏巻機渓谷に行く入り口である「みやて小屋」の駐車場からも遠くの山の山頂が白く見えている。
三段紅葉が見られるかな、と思ったが、雪をかぶった山が見えたのはここだけだった。
正午少し前だったが、この小屋でお昼を食べてしまうことに。
みやて小屋はトイレは使えるのだが、小屋自体は施錠されていて入ることができない。あずまややベンチもないので、小屋の手洗い場でお湯を沸かして、自動車で食べた。
ほぼ正午に駐車場を出発。雨っぽいお天気だったので、雨具を着て行ったが、雨粒が落ちることはなかった。
以下、今回は写真で説明いたします。


    
  キャンプ場入り口。利用料を払って、この先のゲートを自力で開けて林道に入る。通行証はフロントに入れておく。

    
  みやて小屋の駐車場。ホントに我々の自動車を入れて9台だった。向かい側が渓谷の入り口。

    
  遠くの山の頂が白い。歩くとすぐに調整池になる。

    
  最初は広い道だ。すぐに割石沢になる。これ、滝だよね。

    
  綺麗に紅葉している割石沢。それを渡って進む。
  このあたりで7,8人の団体さんに遭遇。もう戻って来ている。

    
  それほどひどくはないが、アップタ゜ウンもある道だ。キバナノアキギリも咲いている。

    
  とにかく、紅葉がすごい。みごとに秋に包まれる。アキノキリンソウ。

    
  岩をくりぬいたへつり道。ダンナが歩いているのがわかるかな。ノコンギク。

    
  対岸にも滝状の流れが見える。ズームすると紅葉の真っただ中に落ちている。

      
  これも対岸の滝。遊歩道は崖にへばりつく道だが、右のような橋もある。

    
  割石沢ほどの大きさではないが、何か所も沢を渡る。シロヨメナ。

    
  ハシゴなどもあったりする。右はお初のたぶんコバノタツナミソウ。

    
  とにかく沢はたくさん渡る。あ、崖から真横にイワショウブが生えているぞ。

    
  ここが一番の急登かな。岩の間をぬけて、

    
  急降下する。あ、もみじが綺麗。

    
  青空も少しだが見えた。右側にとんでもない角度で割引岳に登る登山口が分かれる。13時10分。

    
  13時13分。やっと不動滝へ下る場所に出る。下ると途中には不動様。

    
  下る途中、高倉という崖が見える。紅葉で彩られている。

    
  河原に立つ前に、岩の間のアルミハシゴの階段を下る。あれ、河原に下りるハシゴだけだったっけ?

    
  下りてみると、滝前の大岩より下流。これでは滝つぼが見えない。
  がんばってみたが、大岩に登るルートも無かった。かなり増水しているようだ。

    
  遊歩道に戻り、夫婦滝を目指す。あ、またイワショウブ。赤くなっているぞ。

    
  崖道を行く。はるか下に夫婦滝の姿が見える。夫婦滝、風鼻滝を見終え、右は帰り道。こんな高さなのよ。

      
  そして、こんなへばりつく道なのよ。行くときに下りたハシゴは帰りには登るわね。白いリンドウのつぼみも発見。
  14時45分、みやて小屋に戻りつく。


駐車場に戻って、さて、この後どうするか協議した。
実は、南魚沼にはまだ見ていない滝が一つあり、それを片づけたい気持ちもあった。
が、予想以上に夫婦滝に時間がかかってしまっている。そちらの滝も往復2時間は必要なので、日没アウトである。
だとしたら、下流にある魚止め滝を見て帰宅したほうがいいんじゃないか、ということになった。
これが、実は失敗だったんだけど。

    
  みやて小屋より自動車で少し下って行く。あずまやのある場所に駐車。
  ここから魚止め滝に行けるのだが、入り口からして草ぼうぼうだ。

    
  道は草ぼうぼうだが、秋の景色は美しい。右はマユミ?

    
  ホントにこれは道なのか、というくらいの草ぼうぼうの踏み跡をたどり、途中、コンクリートの護岸跡などを渡る。
  道はどんどんと草に覆われ、間違ってしまったかと思うくらいだ。

  
  ついに河原に出る場所に行き当たったが、そこには滝はない。
  戻って、うっすらとロープらしきものが垂れ下がっている場所を発見して、そのロープをたどって河原に出る。
  ようやく見覚えのある大きな平らな岩のある場所に出た。

あまりにもひどい道に腹が立ってきた。
今年は熊の出没報告も多いので、いつ熊が出てくるかとヒヤヒヤした。
河原に出ると、今までで一番水量が多く、滝がほぼ滝ではなくなっていた。
ちょっと段差のある川でしかない。
なおさら腹がたった。
もっと見ごたえのある滝であれば、藪こぎして、熊の危険を顧みず見に来て、よかったと思えるのだが。
まあ、行くと決めたのは我々である。途中撤退しなかったのも我々である。
見ごたえがあるかないかは滝の責任ではあるまい。
それにしても、パンフレットに載せるくらいなら、遊歩道の除草くらいはしておいてよ。それができないなら、入り口に進入禁止くらい書いておいてよ、と思う。ひっどかったなぁ、魚止めの滝。

最後にちょっと残念な思いをしたが、それでも、裏巻機渓谷の紅葉の滝たちは素晴らしかった。
それに、今までこの渓谷には名前のある滝は魚止めの滝、不動滝、夫婦滝の3つしかないと思っていたが、風鼻の滝という滝があることを知ることができた。
これは大収穫である。
新潟県の滝、まだまだ奥が深いぞ。

 交通
裏巻機渓谷 長岡市から国道17号線を六日町方面に走る。小出町の大浦虫野交差点で国道291号に乗る。六日町に入りしばらく走ると、県道233号三国川ダムへ向う道へ左折する二日町という交差点に出る。そこは、三国川ダム方面に向う。途中、交差点名はわからないが、県道28号と交差する交差点がある。そのあたりから標識に五十沢キャンプ場という文字が出てくるので、それに従って進む。やや込み入った道にはいるが、看板に五十沢キャンプ場、とか天神の里とか書いてあるので、迷ったらあたりを見回そう。
キャンプ場内に入らないと裏巻機渓谷には行けない。
入り口で協力金一人300円を支払い、自動車のままキャンプ場の奥のゲートに進む。自分でゲートを開け、通過後、閉めて、山を登る道を進む。
つづら折の道を登って行き、みやて小屋というトイレ付きの小屋のある駐車場が裏巻機渓谷に一番近い駐車場である。
ここから、不動滝までは60分。夫婦滝まではさらに15分歩く。
それほどアップダウンのない道のりだが、崖にへばりつくような道を行くことになるので、注意が必要である。


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