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椎谷不動滝
あまりにもいいお天気だったので、
コントラストがきつすぎて、
写真がはっきりしません。
申し訳ないです。
右がわから、ピューっと
出ているのが滝です、たぶん。



大きさ比較となると、さらに分かりづらい。
重ねてすいません。
ダンナが左下にいます。
ダンナの頭の上あたりが正面で、
池の水量の多い時にはここから
水が流れるのだと思う。



早春の草花
たくさんの山野草の花が咲いていた。
先週まで雪模様だったのに。
春はあっという間にやって来る。













こちらはテングチョウ。
成虫のまま越冬したものと思われる。
2004/3/27  椎谷不動滝  柏崎市 (落差6メートル?)
先週に引き続き、柏崎市に滝探しにでかけた。
実はお弁が滝について調べていたら柏崎市の水について詳しく記されたサイト『水のいいつたえ』を見つけたのだ。小さいらしいが我々の知らない滝の記述も2つある。しかし、文章のみのサイトだったので、果たしてみつかるかどうか、不安になりながら出発した。
まずは、柏崎市でもギリギリ西山町寄りの椎谷、観音岬に行ってみる。ここには、『柏崎の名水』によると椎谷地区にある不動さんの裏山に用水池から落ちる池があるらしい。
とりあえず、国道352号線の灯台前というバス停から左に入る道に進むと、いきなり行き止まりになっていた。なんだか長野だの品川だの、県外ナンバーの自動車が5台ほどとまっていて、どーも場違いな雰囲気である。が、自動車を降りてみると、山を登る古めかしい階段があった。
登ってみよう。
ずんずんと登ってみると、遠くからパンパンと妙な弾ける音がする。怪しい。
さらに登ってみると、あらあらものすごく立派なお堂が姿を現した。屋根は萱葺き、とてつもなく古い感じだ。これが椎谷の観音堂である。境内には樹齢千年とも書かれている大欅もあった。
  
椎谷観音堂。萱葺きのお堂だ。

  

  椎谷の大欅。2枚の写真を合成してもらった。

さて、さっきからパンパンとなっている奇妙な破裂音は、この観音堂の裏山の竹林の整備作業だとわかった。竹を切り出し、県外の業者が持って行くらしい。余分な竹を燃やしていたから、パンパンと弾ける音がしたのだ。
それはそうと、私たちは椎谷の不動さんを探しに来たのであって、観音堂を探しに来たのではない。
不動さんへのヒントは無いかとお堂をよく見たらちゃんと手書きの地図がありました。山の反対側に回るとあるらしい。自動車でも行けるように書かれていたが、ふと竹林を見ると案内板がある。不動尊へ矢印。しかも、下に徒歩10分、とも記されている。
自動車に戻って山を下り不案内な道を探すよりはこの矢印どおりに行って往復20分かけたほうがいいだろう。幸いものすごくいい天気である。ここは散歩がてら歩くことにしよう。
  
竹林を下る。
最初竹林をずんずんと下って行く。これだけ深い竹林は新潟では珍しいのではないか。それから「ひょうたん池」をかすめて、さらに急に下るとあっという間に不動さんに出た。
不動さんのお堂の奥に確かに滝があった。
おお、岩盤からぴゅーっと飛び出ていて、これはまた見事な滝ではないか。
ぴゅーっと飛び出ている?いやな予感がした。近づいてみる。
おお、ぴゅーっと出ている見事な樋。しっかりとした人工の落ち口がよく見えました。なんだ、人工かよ。少々気落ちした。
  
見えづらいが樋から水が落ちている。
しかし、よくよく見ると今は脇の樋から水が出ているが、もう少し水量が多い時は、正面の岩盤から水が流れていそうな雰囲気である。今日は水が染みになっている程度なのだが。
あとで上流の「ひょうたん池」に行って確認したが、確かに水量は少なかった。この池の水量調節のために樋で脇から水を落としているらしい。池の水位が上がったら樋ではまかないきれずに正面の岩盤から水が落ちるのだろう。なぜ樋を作ったかはどうも池の縁の地盤がもろく、常に滝として落としていたら池の底がぬけるかもしれないからではないか。
  

  不動さんの横にあった名所カルタの看板。おいおい、偽りありだぞ。

それはそうと、この遊歩道は春の散歩にはもってこいでした。
まだ咲いてはいないだろうと思っていた山野草を見ることができたし、蝶も飛んでいた。久々にフィールドで遊んだという気にさせてくれた。

次にもう一つの不動滝に向かった。『水のいいつたえ』によると市野新田の輝石山の湧水から岩に伝わって流れる水を不動の滝と呼んでいるらしい。
しかし、記述はそれだけである。まあ、地名のヒントはあるのだから行ってみよう。
自動車を走らせてびっくりした。海岸沿いは春爛漫だったのに、少し山に入っただけで雪がたっぷり残っている。道には雪はなく、快適に走ることができるのだが、風景がすっかり冬に戻ってしまっている。
市野新田の近くは柏崎市の伝統芸能である「綾子舞い」の発祥の土地で、「綾子舞い会館」というものがある。それを目印に進み、とにかく輝石山のほうに進んで見た。ずんずん進むときのこ園の駐車場に出てしまった。しかし、冬季閉鎖中で、入り口も閉ざされている。しかも、雪が全く除雪もされていない。
その入り口に案内板があったので、雪を踏みしめ見に行ってみたら、あったよあった、不動滝の写真が。らっきー。
そこに書かれていた地図によるとこことは違う入り口から行くらしい。ならば戻ろう。戻って、市野新田のあたりをウロウロしたが、ついにその道をみつけることができなかった。どうも、除雪されない道で、この季節は行けないのだろう。ここは諦めるしかない。
二つ目の不動滝はみつけられなかったが、雪がとけたら確実に行けることがわかった。これは収穫である。早春の柏崎市はなかなか気分よく散策できた。
  

  
赤い矢印が大沢不動滝の写真。
この日の行程はまだまだ続きがあります。次へ進む。

  
  
対岸の佐渡が見えた。が、写真ではよく見えません〜。
  
2004年5月15日に大沢不動滝を再訪、発見しました。レポートはここへ
交通  長岡方面を基点に。
椎谷不動滝  国道352号線を柏崎市に向かって走る。出雲崎町、西山町を通り過ぎ、岬の坂道を登り切るとそこが『灯台前』というバス停である。そのすぐそばに左上に進む道がある。この道に入り、行き止まりまで行く。行き止まりは比較的すぐである。行き止まりの左側に階段があるので登って行くと椎谷観音堂が登場する。観音堂の前に立つと左側に大欅がそびえている。その裏に不動院へ徒歩10分という小さな案内板があるので、その矢印の通りに進む。竹林、ひょうたん池を通り、坂を下ると不動堂。滝はその奥にある。遊歩道は行きは下り、帰りは登りになる。
自動車で不動堂の前まで行ける道もあるらしいが細い集落の中を行くらしいので、「灯台前」の入り口から散策しながら行くのがいいだろう。椎谷観音堂も一見の価値がある。
  
 
観音堂から見た日本海。遠くに米山、眼下には椎谷の妻入りの町並みが見える。
大沢不動滝  国道8号線を柏崎市に向かって走る。柏崎市街に入り、枇杷島という交差点から左折して国道353号に入る。高柳町に向かってかなりの距離走ると『綾子舞い発祥の地』という大きな立て看板が出現する。『綾子舞い会館』へは右折するようにと案内があるので右折。左上に会館が見えるがその方向には進まずに右折した道をまっすぐに向かうと市野新田の集落に着く。この道をひたすらどん詰まりまで進めばきのこ園である。右欄の看板はそのきのこ園の入り口にある。不動滝への案内図もあるので、そこから行けるはずであるが、冬季は道が雪のためわからない。


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