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ヌケマノ滝
落差はそれほどない。
しかし、水量が豊富なので、立派な滝に見える。
左右どちらの流れにも綺麗な滝つぼがある。
これは、滝の少し下流にある大きな岩に
岩から生えている木を頼りによじ登って撮影。



沢の流れのきわから撮影。
この位置からだと、滝つぼが見えない。



大きさ比較。
Youさんが滝のごく近くに立っている。
ね、そんなに落差はないでしょ。




落ち口。
流木がひっかかっているせいで、
流れがちょっと変わっているかも。




向かって右側の滝つぼ。
この突き刺さっている流木は、
だいぶ年数が経っているようだ。




向かって左側の滝つぼ。
これは滝を巻いて左岸につけられていた
踏み跡を登って、上から撮影。




滝の左岸からは下写真のように
湧き水が滴り落ちている。




けっこうな量の湧水だ。
この山塊は、本当に水が豊かである。




滝を撮る人々。



せっかくなので、記念撮影。
三脚を忘れたので、
位置が不本意ですが。
2009/12/13 ヌケマノ滝(落差5M?) 五泉市
新潟の滝を巡り始めた頃、地図にある滝を片っ端から見てやろうと手元にある新潟県の地図の滝名に丸をつけていった。そして、手軽に行ける滝は行き尽くし、資料のない滝が残ることになった。
そんな滝の代表格が、我が家では粟ケ岳の三十三丈滝だったのだが、それは昨年、遠望ながら姿を捉えることができた。(レポはこちら
三十三丈滝が探し続けた滝の横綱だとすれば、大関が実はヌケマノ滝である。この滝を探すためだけに杉川に2回訪れている。カタクリを見るためというのを加えると、なんだか毎年杉川の綺麗な水を見ている。
そのたびに柴倉沢の出合いを見上げては、この上流にヌケマノ滝があるはずなんだが、と思っていたのである。
ヌケマノ滝を探すにあたって、沢のそばを通る古い水道施設らしい跡をたどる手段は2007年に諦めた。対岸にある崖をよじのぼれと示唆するロープ。あれを見て無理だと判断したのだ。(レポはこちら
今回は水量の少ない時期でもあるし、もしかしたらそっちから行けるかもしれない、と考えていた。
冬の草木の枯れている時期に滝を探査するにあたって、声をかけないわけにはいかない滝仲間がいる。新潟の滝129でつい2週間前にもご同行ねがった「身近にディスカバー!」のYouさんだ。今回もYouさんと我々の3人でヌケマノ滝を探すことにした。

午前10時にチャレンジランド杉川に集合。とはいえ、例によってやや早めに合流。そのまま木六山の登山口である林道の突き当たりまで行く。
駐車スペースの掲示板にある案内図で、今日の方針を協議。とりあえずは柴倉沢の脇を行ける所まで行ってみよう、ということになった。
  
まずは、柴倉沢と杉川の出合いへ。
あっという間に2007年に断念した場所に到着して、あの時よりも新しくなったロープを見上げる。雪の前で水量が少ないと予想していた柴倉沢は昨日の雨のせいかけっこう水量が多い。対岸に渡るには長靴が水没しそうな水深である。
なんとか渡れそうな場所に石をいくつか投げ込んで、Youさんが対岸へ。
渡渉が苦手な私はもちろん見ているだけである。
Youさんは、ロープを頼りにつるつるっと崖の上まで行ってしまった。崖には足がかりになるように岩を削ってある跡もあったが、ほぼ垂直。真似できませんってば。
  
ロープでよじ登るYouさん。

    
   
この先は川のそばを歩けない。右写真は柴倉沢とロープの位置。水が綺麗だこと。
真似できないので、Youさんに崖の上から滝が見えるか、滝らしい感じがあるかどうか大声で聞いてみる。
どうも、このロープはさらに山を上のほうまで登るためのものらしく、沢の上流方向には踏み跡は進んでいないらしい。しかし、崖の上から先へはなんとか進めるんじゃないか、とのこと。と、いうよりは、我々が立っている沢の右岸の上流はすっかり崖でとても進めないだろう、沢沿いを進むとしたらロープでよじ登って左岸から攻めるしか無いだろう、という見解だ。
だが、私は絶対に沢を渡ることができないし、崖をよじ登ることも無理。
とすると、Youさんとダンナを行かせて、私は単独で別ルートを探るしかないではないか。
そう提案したら、それじゃあだめだから、別ルートを考えよう、ということになってしまった。ホントにそれでいいのか〜?
別ルートとは、木六山の登山道の一つである水無平からのルートである。柴倉沢を見下ろすくらいの場所を沢の右岸沿いに登っているのだ。
この道も実は我々は以前に途中まで行ったことがある。しかし、その時は下山して来る登山者に出会い、滝は見えなかったかと訪ねて、見えなかったと答えられてしまった。じゃあ、登山道からは見えないんだ、と納得して引き返したのだった。
今回は冬であるため、木々の葉っぱが落ちている。見通しのよくなった登山道から、もしかしたら滝が見えるかもしれない。駐車スペースの案内板に貼られている木六山の登山タイムの紙には、水無平まで20分とある。ヌケマノ滝と登山道が一番近づく場所は水無平より手前だから、20分かからずにたどり着けるはずだ。
そんなこんなで、一縷の望みを登山道に賭けてみることにした。
水無平と書かれた看板の入り口から杉林を登る。杉が途切れるといきなりものすごい登りになった。おいおい、こんなにすごかったか、この道。ひいひい言いながら登って、ようやく坂が急ではなくなったら、右手のずっと下から沢の流れるいい音が聞こえた。柴倉沢だ。しかし、音が聞こえても沢そのものは見えない。
ただ、木々の間から見える対岸の様子から、どうやらここあたりが、あのロープの垂れ下がっていた場所じゃないか、という推測はできた。
    
   
杉林に向かって登る水無平への道。杉林が切れると、急登になる。
  
なだらかになると、右手はるか下に柴倉沢の音が聞こえてくる。
ここでYouさんのGPSが登場する。ここからヌケマノ滝まではどれくらいか、だいたいの距離が分かる。どうやら、まだまだ先に進まなければヌケマノ滝には近づかないらしい。
沢は見えないが、対岸の様子が見てとれる。あのロープから上流の柴倉沢の左岸も、かなりの斜面の崖だ。藪コギであの斜面を滝まで進むのはかなり苦労しそうではないか。
我々は、登山道を水無平に向かってさらに進んだ。藪でない分、歩くのは楽だが、基本的に登山道である。登る。
水無平はどこ〜、いったいいつ着くの〜、とヘロヘロになりながら歩みを進めた。
時々対岸に見える沢滝がなぐさめになるくらいだ。
    
対岸の斜面を落ちる沢滝。

    
登山道を行く。

  
けっこういい沢も跨ぐ。
いくつか小さな沢を渡り、杉林が出てくるあたりで、一番柴倉沢に近づいたが、まだGPSの示す滝の位置は先のほうだった。
沢に近づいているので、沢に出て、河原を遡行する案もあったが、チラっと見えた沢の様子は、まだまだへつりの連続のようだ。
登山道はまた沢から上のほうに登っているが、巻くつもりで登山道を利用して上流に向かったほうがよさそうだ。
しかし、今度は登山道が登りつつ沢から離れる感じになっていった。
YouさんのGPSで確認しつつ、ここが一番ヌケマノ滝に近い場所だ、という所で、登山道から離れて沢のほうに行ってみる。が、藪を少しすすんだ所で崖になっていた。かなり登ってしまったのだ。
仕方がない。滝より下流になるが、少し戻って高度を下げて、崖になっていないような斜面を選んで平行移動で滝に近づこう。
それにしても、水無平という表示はまだ出てきていなかった。駐車スペースにあった貼り紙には20分と書いてあったが、なんと50分も歩いている。いくら登るのが遅い我々とはいえ、あの20分というのは、よほどの健脚のはじき出した数字だ。大嘘つき〜とぶうぶう言いながら、来た道を下っていく。
来る時に一番沢に近かった小沢よりもやや登ったあたりで、ここいらあたりでどうだろう、という場所からまたしても藪アタック。とりあえず、あの杉くらいまで行ってみよう、とめぼしをつけて進み出した。
幸いなことに、藪はそれほど濃くなく、細いブナが行く手を邪魔する程度である。
ほどなく目標の杉まで行くことができて、その先もどうやら危険な場所もなく上流方向に進めそうな気配だった。
今度はあの木に向かって進んで行こう、と決めて進みだす。これも難なくクリア。目標の木までたどり着くと、対岸にかなりの落差の沢滝が見えて、滝好きに勇気を与えてくれた。
  
登山道を離れて、藪に突入。

  
柴倉沢へと下って行く。対岸に沢滝が見える。

  
湧き水の流れを渡る。
あの沢滝の落ちる場所が柴倉沢である。
足元は、今までの斜面に比べるとやや急になっていて、ブナの若木を手がかりにしないと転げ落ちそうな感じになってきている。が、けっこう密にブナの若木が生えていて、手がかりには困らない様子だ。ここなら沢まで下れるだろう、と判断して、下降する。
あれれ、冬枯れしている下生えがなんだか元気なシダ類になってきたぞ、と思ったら、湧き水の豊かな流れが柴倉沢に流れこんでいた。
そして、先行して下りていたYouさんがあったあった、と声をあげた。両手で大きく丸を作る。滝が前方にあったのである。
Youさんのそばまで斜面をずりずりと下りて行くと、川の上流のほうに落差はないが水量の豊富な二条の滝が見えた。あれがヌケマノ滝か?GPSで確認するには滝のごく近くまで行く必要がある。
どうやら、沢沿いになんとか滝に近づけそうな気配だった。
ところが、最後の最後で川を渡って左岸に行かないと滝前には出られないことが分かった。なんとか右岸から近づけないかと、湧き水の沢を渡って巻いてみたが無理。
Youさんが大丈夫、渡れる、と手招きするので行ってみたら、岩と岩の間に流木がひっかかっていて、それを頼りに対岸に渡れると言う。ほ、ホントーですか?
あまりに怖くて写真を撮っていなかったのが惜しまれるが、岩と岩の間はほんの1メートルくらいなのだが、本流で流れがザバザバしている。流木は何本かがからまった状態で、1本太いのが上手い具合に横に渡されていて、長靴であれば水没を免れる程度の橋になっているのだ。
しかし、私、渡渉が苦手なうえに、丸木橋は親の敵である。しかも、その橋、10センチくらい水没してるしぃ〜。橋というには、ただ引っかかっているだけだしぃ〜。
先に渡ったYouさんとダンナがそのへんのツルだの木の枝だの出してくれて、手がかりにしてくれて、キャーキャー言いながらようやく渡ることができた。いや、ほんの1メートルくらいなんですけどね。
とにかくなんとか渡って、左岸から入り込んでいる沢を一つ跨いで、ようやく滝前に出ることができた。
おお、立派な滝だ。左岸がわから湧水が滴り落ちている。
これがヌケマノ滝かとGPSを覗き込むと、まさにビンゴだった。
ついに見つけたよ。やっと見ることができたよ。
それにしても、ヌケマノ滝。おかしな名まえだと思ったが、二条の滝だったか。つまり、間が抜けている滝だったのだ。抜け間の滝、である。
滝の前でしばらく撮影して、少し周りを探索すると、滝の左岸がわを巻くように明瞭な踏み跡があった。釣り人か沢屋さんか。さらに上流に行くことも可能らしい。
しかし、我々は20分で水無平に着けるものと思い込んでいたので、昼食を持って来ていない。もう正午を回っているので、これ以上先に進めなかった。
すぐ上流に滝らしい地形が無いのを確認して、この滝こそヌケマノ滝であるという最終確認を終えた。
あとはまた、キャーキャー騒いで流木の橋を渡り、こんな場所下りて来たか?というくらいの斜面をブナの若木を頼りによじ登り、あの木を目指したのだという木を目標に藪を歩いて登山道に復帰した。目標が明確で、寄り道せずにがんばってよじ登って藪を歩いて滝から登山道まで15分だった。
  
ある意味、ホームベース的な杉にようやく到着。
あとは、もう登山道を下るだけである。藪でないだけありがたく感じる。
30分下って、入り口の杉林に来たあたりで、雨がポツポツと降り始めた。自動車に戻る頃には本格的に降って来た。なんとも、ベストなタイミングだ。滝の探索中であれば、きっと滝探索は中止になってしまっただろう。
チャレンジランドまで戻り、冬季閉鎖中のキャンプ場の炊事場で雨宿りしつつ昼食。この後旧村松町の視後平滝を見る予定だったが、雨がひどくなったのでこれで解散することにした。
今回の冬枯れの滝探索でも、Youさんには大変にお世話になった。
今年はYouさんのおかげで、デトノアイソメには行けるわ、清滝のそばまで行くわ、ついにヌケマノ滝まで見つけることができた。
色々と宿題を片付けることができて、本当に感謝している。
どうやらこのヌケマノ滝探索が2009年の滝納めになりそうだが、いかにも今年らしい滝納めになった気がする。

交通
最寄ICは、磐越自動車道安田IC。県道41号を経て国道49号に出る。三川方面に進む。馬下の交差点で左折。今走っていた道路を立体で渡り、さらに馬下橋で阿賀野川を渡る。そこから国道290号になる。国道290号をはずれないように村松町に入る。村松公園の前を通る県道17号へと入る。あとは左に早出川を見ながらしばらく進む。
左側に親水公園があるがそれを通り越してやや走ると、右折するとチャレンジランドであるという表示板が出てくる。
早出川に注ぎ込む杉川に沿って道が走っているので、その道へと右折。あとはとにかくチャレンジランドの案内どおりに進めばよい。
チャレンジランドの立派な建物が見えたら、それを通り越すように自動車を進めて、その先の林道に入り、5分も走らずに終点になる。
10台以上とめられる駐車スペースになっている。
我々が進んだ水無平経由の木六山の登山道は、駐車スペースの突き当たりではなく、その突き当たりに向かって左側の杉林のほうに入り口がある。
看板があるので、見つけやすいと思う。
水無平まで到着せずに我々は藪の中に踏み入ったが、おそらく水無平までは50分以上かかる。駐車スペースにある案内版の数字は信じてはいけない。

我々はGPSを所持していたので、おおよその滝の位置を測定できたし、自分達と登山道の位置も把握できた。
そうでない場合は、むやみに登山道から離れてはいけない。特にいきなり斜面が崖状に急になっていたりする。足元がなくなって、谷に転げ落ちる可能性も大である。
ある程度の装備と体力と根性と、滝ばか的興味がない限り、ヌケマノ滝は訪問しないほうがいい滝である。


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