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岩谷口の滝
橋からあまりに近いのでワンフレームでは
撮影が難しかった。
と、いうことで、これは合成写真だ。
色々な名まえで呼ばれているが、
我々のページでは、すぐ手前の
橋の名まえをとって
岩谷口(いわやぐち)の滝としたい。



特徴的な落ち口。
一見すると三段なのだが、果たして
五段あるのかどうか。



滝つぼ。
それほど深くも広くもない滝つぼだ。





戸中の滝(仮)
家並みのすぐ後ろにある。
最下段のかかる岩盤は
限りなく人工物に近い。
堰堤か、もしくは、古い道の橋の
橋脚だったんじゃないかなぁ。


大きさ比較。
かなり手前にダンナが立っている。
細身の滝である。

2005/7/17  佐渡の滝めぐり そのA 
     岩谷口の滝(落差30m) 
     戸中の滝(仮)(落差15m?) 佐渡市(旧相川町)

さて、とんでもない藪こぎの末、念願だった大ザレの滝を見終えた時には、すでに正午近かった。予定ではサックリと大ザレの滝を見て、途中の滝を通過がてら見て、旧佐和田町でお昼ということになっていたのに。
いや、午前中の予定に相川で温泉に入るというのまであったというのに。とんでもないお話だ。
さっさとお昼を、と思ったが、県道佐渡一周線は海辺を走る道なので、お店なんかほとんど無い。どうするんだ、と自動車を走らせているうちに、あっさり岩谷口に来てしまった。滝を探すでもなく、岩谷口橋のすぐそばに見事な滝が落ちていた。
この滝は、岩谷口の滝、泊川の滝、相川五段の滝、泊川三段の滝、などと色々な名まえで本やネットで紹介されている。ようするに正式名称が無い滝なのだろう。
だれかプレートでも立ててくれれば、その名まえに統一できるだろうのに。
橋から10メートルあるかないかくらいのそばなのでカメラで全体を捉えるのは難しい。
  
橋の欄干を入れて撮影。こんなに近い。
また、上部が特徴的な段瀑になっているのだが、細い橋しか見ることができるポイントが無いので、その全容がよくわからない。
記憶があいまいなのだが、海からの距離もけっこうある上に道自体の高さも海岸よりも高い位置だ。つまり海からも見えづらいだろう。
おいおい、とダンナが指差すので見てみたら、橋の相川寄りの欄干からロープが滝つぼにたれていた。だ、だれが下りるもんか。だいたい、足場も何もなく、ただロープがぶらさがっているだけじゃないか。
大ザレの滝でヘロヘロになっているし、空腹だったので、さっさと岩谷口の滝前を出発した。

とにかく、食事ができるのは、佐和田だろう。そこまで自動車を走らせることにした。まっしぐらだ、と思っていたわりには、「あ、滝」目ざとくみつけてしまった。
岩谷口から道は海岸とほとんど同じレベルになって、集落の間を走るようになる。
平根崎温泉を過ぎたあたりの家並みの後ろに一瞬滝の姿を見たのだ。
なにせ佐渡は海岸のすぐそばまで山が迫っている島だ。どの沢も滝になっていてもおかしくないのである。いつもの癖で沢があると見て、谷があると覗く。で、みつけたのが「戸中の滝(仮)」である。
実はこの滝の手前に「不動滝」というのがあったはずなのだが、疲労と空腹で見事に失念して通り過ぎていた。その代換品というわけでもないが、無名の滝をみつけられてちょっと嬉しかった。
昔、橋か何かがあった場所なのかもしれないような人工的なニオイのする岩盤なのだが、綺麗に段になって落ちる滝である。沢とみれば滝の証明のような滝なので、ちょと自動車を止めて見てみるのもよい。
  
滝の近くにあったヤブカンゾウ。


そんなこんなで寄り道しつつ、とにかく佐和田を目指した。
なんで佐和田かというと、そこに回転すし屋があるのを前もって調べておいたのである。佐渡に行ったら寿司でしょー。
だが、我々はビンボーなので、せいぜい回転すしくらいしか手が出ない。だが、チェーン店の回転すしでは悲しすぎる。ところが地元のお魚屋さんが出している回転すしがあるというではないか。
意地で佐和田まで行き、ちょっと迷ったが午後1時過ぎには寿司食べてました。ほんっとーに美味しかったです。佐渡に来てよかった〜。(ちなみに、旧佐和田町ホームセンタームサシの近くにある「弁慶」という回転すしです。)

さて、腹もふくれたし、これからの予定をたててみる。もう午後2時。風呂に小一時間ついやすとして、午後6時40分のフェリーに乗るには5時半くらいには港にいなければならない。とりあえず、近場の「十郎の滝」は押さえよう。それから、一つくらい佐渡の湧き水もチェックしたいから、滝は十郎の滝だけにして、「鰐清水」に行こう、ということになった。
えー、佐渡の住民のみなさん、もし読んでおられたら、笑ってください。このプラン、かなり佐渡の大きさをバカにしたプランでしたとさ。

                        佐渡の滝Bにつづく。
交通
岩谷口の滝  
県道佐渡一周線で大野亀から相川に向かって外海府を回って行くと道が極端に細くなり、海府大橋を渡る。それから細いまま九十九折に下って行くのだが、その途中に上欄の「岩谷口橋」があり、そのすぐそばにかかっている。まず見落とさない。
戸中の滝(仮)
佐渡一周線で外海府を回り相川に向かう途中に「平根崎温泉」がある。そこを通り過ぎて次くらいのバス停が「戸中」のバス停だ。その向かいに写真のような派手な民宿の看板「わかめ荘」があり、滝はその建物の裏にくらいに落ちている。
  
わかめ荘の向かいはすぐに海だ。
わかめ荘のすぐ隣の家のわきに細い道があり、その道がわかめ荘の裏に通じている。滝と道の間に民家があるのだが、滝への階段もあるのですぐに行き方は分かる。ただ、その道はとても細いので駐車は不可能。道の入り口がやや広くなっているので、そこに路駐して、すみやかに見学しよう。


2005年夏、佐渡の滝めぐり@
2005年夏、佐渡の滝めぐりB
2005年秋、佐渡の滝めぐり@
2005年秋、佐渡の滝めぐりA

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