![]() 不動滝 これは中段の一部だ。 ダンナが沢まで下りて撮影。 滝はこの上にもう2段ある。 沢まで下ってしまうと、上の段は全く見えない。 ![]() これが上の段。 雑木がすごくて見通せない。 逆くの字になって落ちているのだが。 ![]() 中段の滝つぼ。 っていうか、むしろ渓流といってもいいかも。 このあたりが手前にも流れがあって、 幅広の滝に見える部分である。 ![]() 竜神の滝 季節が悪くて見栄えしない。 水量が多ければ、この角度だと ピシッと落ちる滝になりそうなんだけど。 この日はちょっと竜神さまには見えなかった。 ![]() 右岸に祠がある。 ごく近くまで滝に行ける。 ![]() で、ごく近くまで行ってみた。 一番近づいて私が立っている。 ![]() 上の写真の私が撮影した滝つぼ。 ほとんど深さは無い。 ![]() 滝の横顔。 うーむ、水が写ってない。 |
2011/1/22 不動滝(落差少なくとも15M以上?) 長岡市 竜神の滝(落差10M?) 2011年の新潟は、1週間ごとにまとまった雪が降り、山間部ではとんでもない大雪になっていた。 我々の住む平野部でも「今年は昨年ほどではないね」と安心していたのに気がついてみれば雪捨て場にも困るくらいの積雪になっていた。 そんな1月。さすがに県内の滝は雪だらけでおいそれと見に行けない状況だったのだが、ダンナが見に行けそうな滝を発見してしまった。前々からあるんじゃないか、と疑われていた弥彦山塊の滝である。 新潟平野と日本海の間にまるで屏風のように連なっている弥彦山塊は、とにかく水の豊富な山で、小さいながらたくさんの滝がある。主なところで言えば、宝川渓谷の滝たち(新潟の滝119)や浜滝(新潟の滝22)、八枚沢の滝(新潟の滝126)などである。 国上山、弥彦山、多宝山、角田山、全てを合わせると、いったいいくつの沢があり、いくつの滝があるのか、さっぱり見当がつかないほど弥彦山塊は豊かな水で溢れている。 今回の不動滝と竜神の滝は、中でも実はとても見やすい滝だ。 というのも、実は弥彦の登山口の一つでもある西生寺の奥の院にある滝なのである。 ちゃんと案内看板もあり、道も整備されている。・・・はずだ。 明言できないのは、我々が行った時期が悪いのだが。 そんな見やすい滝であることを確信して、雪の降る土曜日に西生寺に行くことにした。 さて、西生寺(HPはこちら)は即身仏などがあり、観光バスも来るくらいに大きなお寺だ。ところが、ナビに案内させると、弥彦スカイラインがわからしか案内しない。弥彦スカイラインは残念なことに冬季は閉鎖される。海沿いの国道402号線がわから行くしかない。結局国道沿いにある西生寺の案内看板に沿って進んだのだが、野積の集落のとても細い道を雪の中進むのはちょっと大変だった。 とりあえず西生寺の大きな駐車場まで行って、奥の院の場所を確認すると、寺よりやや下まで戻った場所に登山者用の駐車場があり、その奥に奥の院があるという。え、ここに来るまでに見たけど、登山者用の駐車場までの道は除雪していずに駐車場も雪の中だったはずだ。 それでも、どうにかなるだろう、と駐車場の入り口まで戻り、入り口付近がやや路肩が広く除雪されていたので、そこにむりやり駐車した。(登山などの長時間の場合は除雪車が来たりして迷惑になることもあるので、こんな真似はしないように。) 見てみると、すぐ見える場所に駐車場らしき看板があるし、長靴なら歩ける程度の積雪らしいので、とにかくそこまで行ってみることにした。なにせ、昨年末に魚沼の白崩滝で膝上の雪をラッセルした経験がある(レポはこちら)。こんな程度の雪がなんだ。 どうやらクロスカントリーの人がここから山に入ったらしい、スキーの跡が続いている。 ![]() ![]() スキーの跡と並んで進む。登山道との分かれ道から先は踏み跡もない。 駐車場から少し進むと「弥彦山裏参道旧道登山口」と書かれた看板と「西生寺奥の院」とかかれた看板、弥彦山の絵地図が立っている場所に出た。 ここは右側、もちろん奥の院のほうに行く。 しかし、ここからスキーの跡もスノーシューらしい跡も無くなった。まったくの雪原だ。 ここからどれほど歩けば奥の院に着くのか分からないが、とりあえず行ける場所まで行ってみよう、と歩き出した。 おお、竹が折れ曲がって道をふさいでいるぞ。なんだか時々吹き溜まりがあって、長靴が埋まるぞ。 これはヤバい、雪のある時は行かないほうがいいんじゃないか、と思いはじめたあたりで、左手を流れる小川の向こう側に西生寺奥の院参道、という石碑が出てきた。雪に埋もれた小さな橋を気をつけながら渡って、その参道らしい坂を見上げる。もちろんただの雪の斜面でしかない。 ![]() ![]() 帰りに撮影した折れ曲がる竹。奥の院参道の石碑を見つけなければ遭難? ![]() ![]() 雪の下は石段らしく、時々滑る。ようやく奥の院に到着。 どうやらちゃんと石段になっているらしい斜面を3分ほど上るとお堂が見えてきた。これが奥の院だ。 お堂の前にはちゃんと看板があって、お堂の右に行くと不動滝、左に行くと竜神の滝、と書いてある。まずは、音のする右側に行ってみよう。 不動滝の手前に御座石というのがあるらしいが小さい石が雪を被っている程度。その先、お堂のほぼ裏くらいの近い距離に不動滝は落ちていた。 最初幅広の落差3メートルくらいの滝かしら、と思えた。お堂の位置からいうと、見下ろす感じでその滝は見える。 しかし、木々の間を見上げてみると、かなり高い位置が落ちているのが分かった。 しかも、お堂からさらに下のほうまで沢かある。 見える範囲で何度も曲がりながら落ちている滝だが、落差にすると15メートルから20メートルくらいはありそうだ。 ただ、全てを見通せる場所がない。 それに、うっそうと木が邪魔していて、どうにもよく見えない。 ダンナが雪をいいことに沢まで下ったが、そこまで行くと上の段は全く見えなくなるようだ。 私は上段の途中に出られないかとさぐってみたが、雪で滑ったら沢に転落しそうな斜面だったので、諦めた。 思いっきり合成写真で申し訳ないが、滝の中段あたりから連続で撮影した滝の全体像が下の写真。一番右下にダンナがいるので、滝の大きさが想像できると思う。 ![]() おおまかにアルファベットのCの形に曲がっているので、全体図は一度には撮影できない。 積雪があって水の量としてはそれほど多くない時期なのでこの程度だが、雨後などはもう少し見栄えのする滝になるかもしれない。 さて、次は竜神の滝だ。 こっちの滝については、水音もしていないので、もしかしたらお堂から距離があるのかもしれない。矢印でお堂の向かって左がわに進めばいいとは分かるが、雪のために道がさっぱり見えない。 ![]() ![]() 竜神の滝はお堂からちょっと登る。登った先に滝が見える。 たぶん、こっちじゃないの?と思われる方向に進んで行くと、木と木の間が等間隔の参道らしい斜面になった。また登りか〜。しかし、やっぱり3分ほど上ると向こう側に滝の姿が見てとれた。 今度は滝つぼ付近に到着なので、滝は見上げる感じになる。 あらまあ、ちょっと水量が少ない。 右岸に竜神を祀った祠があり、そこまで石段が続いているらしいが、もちろん雪に埋まっている。 がんばってそこまで登って行ったら、滝の横顔を見ることができた。 水量が多ければ、そこそこ姿のいい滝になるとは思うのだが。 やっぱり真冬に来る滝ではなかったかなぁ。 ちなみに、帰りにはお手軽でありながら美瀑の「浜滝」に立ち寄り、海辺の公園でランチして、波と遊ぶサーファーを見て楽しんだ。 ![]() ![]() あい変わらず見目麗しい浜滝。その向かいの日本海はとんでもない波。 それにしても、弥彦山塊、名のある滝をまだ残していたか、と言う感じである。沢を登る人によれば、まだ大きな滝があるらしいし。弥彦をテリトリーとする方でこんな滝もあるよ、とご存知の方があったら、どんな小さな滝でもかまわないので、ぜひ「んがお工房」までお知らせください。きっとまだまだあるはずだ。まったくもって、お宝の山である。 |
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交通 西生寺 弥彦スカイラインから行くルートがあるが、今回はスカイラインが冬季閉鎖中だったため、国道402号から行った。 最寄ICは、北陸自動車道「中之島見附」「三条燕」「巻潟東」と、どのICからでも同じくらいの時間で国道402号に出られる。とにかく寺泊を目指せばよい。 国道402号で野積海岸まで行き、JAガソリンスタンドのある場所で海とは反対側に入る。スカイラインの入り口でもある。 とにかく大きな西生寺の看板があるので大丈夫だ。 ただ、集落内はちょっと道が細いので注意。 山をやや登ると、直進するとスカイライン、左折すると西生寺になるので、そこは左折。 西生寺の手前に登山者用の駐車場が右手にある。 奥の院は登山者用の駐車場から5分ほど歩いた場所にある。 雪がなかったら、不動滝も竜神の滝も手軽に見られるはずである。 |
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