妙高村の滝たちその4へ  25-7 



苗名滝
雪解け水を集めて豪快に落ちる。
地震滝の面目躍如。



水しぶきもすごい。



滝が見えるあたりでは、青空だった。



定番の吊り橋と滝。



あずまや前から雨の合間に撮影。



白くもやっているのは、雨。
時々太陽光が差すけど、大雨。




惣滝
ドバドバと落ちる惣滝。
硫黄臭がたちこめている。



こんな感じで遠くに見える。
雪は思ったより少ない。




そうめん滝
まだ緑萌える前のそうめん滝。
あまり滝が目立たない。



でも、意外に落差のある滝なのよ。

2021/5/3 旧妙高村の滝たち春
例年、妙高方面に行くのは6月頃と決まっている。というのも、花のたくさん咲くお手軽な山が笹ヶ峰の先にあり、6月の花の時期に登りに行く。
その帰りに滝に立ち寄るのがいつもの年だった。
が、今年はGWに行くことになった。
というのも、今年のGW、新潟県では雨がちな天気予報だった。
唯一晴れマークのついている4日にはダンナが山仲間と登山することになっている。
よくよく天気予報を見てみると、3日のお天気、新潟市のある下越地方は雨の予報なのだが、妙高のある上越地方にはお日様マークが出ていた。大気が不安定だという文句がついていたが、上越地方は太陽が望める。
さすがに、まだ山には雪が多く残っているだろうが、滝には行けるだろう。
上越の滝といえば、百選の滝、苗名滝と惣滝があるじゃないか。
と、いうことで5月3日の予定は滝を求めてドライブ、ということになった。
さて、5月3日。
天気予報は見事に当たり、家のあたりでは思い雲からポツポツと雨が当たるような空模様だったのが、上越市に入ると青空が広がった。
ただ、ゆったりと座している妙高の山頂が見えない。
あのあたりはきっと雨なんだね、と言いながら、それでもまず笹ヶ峰に行ってみようと自動車を走らせた。
笹ヶ峰あたりではきっと早春の花が咲いているにちがいない。ちょっと散策してみよう。そんな目論見だったが。
甘かったね。
標高を上げるにつれ、なんだか空が暗くなり、しまいに白いものが落ちてくるように。
いや、これは不安定な大気のせいだ、と思いつつさらに自動車を進める。
が。
雪、本格的になっちまいました。
すでにタイヤを夏タイヤに換えていたので、積雪には対応できない。
笹ヶ峰の手前ですごすごとUターン。
さすがに妙高のすそ野のあたりは雪ではなく、また青空が見える感じになっていた。
苗名滝の駐車場に着いた時にもいいお天気だった。
意外にも観光客がけっこういる。
まず、吊り橋を渡らずに上から見る場所まで行ってみる。
6月であればラショウモンカズラが咲いている道だが、5月も始めでは花の姿はほぼない。

  見たことのないネコノメソウっぽい花。

  エンゴサク。

滝は雪解け水を集めて、どわどわと落ちていた。
いつもながら豪快さんだ。
滝の巻き上げる水しぶきがすごい。
撮影を終えて、吊り橋を渡ろうとするあたりから、水しぶきじゃないぞ、という水が空から落ちて来た。
うわ、雨だ。
しかも、ジャバジャバ降り始めている。
慌てて吊り橋を渡り、すでに雨宿りの人で満員のあずまやには入れないので、杉の木の下で雨宿りした。
さっきまで青空だったじゃん〜っ。

  雨宿りしつつ撮影。


  白いもやっとしたのは雨。土砂降りだ〜っ

風が強く吹き、水しぶきと雨を目に見える模様を作って下流に流していく。
けっこう長い間雨宿りして、やや小降りになったところで、あずまやにいた人たちが戻り始めた。
滝前は10人もいなくなった。
でも、楽々写真を撮影できるほどのお天気でもない。まだ雨は降っているのだ。
さっさと撮影して、我々も戻ることにした。
幸い、戻る途中に大雨になることもなく、さほど濡れずに自動車に戻ることができた。
そのころにはまた青空になっていた。ひどいわ。

さて、次は惣滝だ。
上越市で買い物などしてのんびりと滝に来たので、惣滝のある燕温泉に着いたのは、午後4時近く。
山の中なので、夕暮れのようだ。
例によってキツい坂道を登って行く。
それにしても、風景が冬だ。
露天風呂の黄金の湯は開いているので、そこまでの道はきっちり除雪されているのだが、右も左も雪の中。
寒い。

  燕温泉の駐車場から歩き出す。


  黄金の湯のための道。急坂だが、歩きやすい。


  正面に妙高山の姿が。


  滝見台の周りの雪はこんな感じ。


  今日は滝が遠く見えた。

黄金の湯は賑わっていて、楽しそうな声が聞こえてきたが、もちろん立ち寄らずに惣滝の滝見台を目指す。
キツいなぁ、この坂。
惣滝を見下ろす。
こっちも豪快さんに落ちている。
大きな滝を見るのは雪解け時期が一番だな。
ただ、滝の周りは意外にもあまり積雪はないようだった。
あまりに寒いので、さっさと退散。
帰りにちょっとだけそうめん滝を見て、そそくさと自動車に戻った。
晴れを求めて妙高に行ったのだが、結局雨に当たってしまった。
大気が不安定とはこういうことなんだな。
それでも春の一日、県内の百選の滝を2つ巡った。
あ、いや、冬っぽかったけど。
色んな季節が味わえた一日でしたよ。

  帰りに自動車から撮影した妙高山。跳ね馬が見えるかな。


 交通
苗名滝
上信越道妙高高原ICを降り、国道18号を長野方面に進む。杉野沢交差点で杉野沢に向かって右折。妙高杉ノ原スキー場をめざす。遊歩道へは、道の端々にたっている流しそうめんの看板をたどって行けばいい。細い道だが、心配はない。
流しそうめん屋の前に15台ほどとめられそうな駐車場、その手前の河原に広い駐車場がある。

惣滝
燕温泉へは、国道18号線を利用する。上越市から国道18号線で長野方面へ向う。上信越自動車道中郷ICを過ぎて、関山の交差点で右折。温泉の表示かあるので間違わないと思う。快適な道なのだが、途中ゴルフ場のど真ん中を通るので注意が必要。やがて関温泉に入る。
燕温泉は、県道39号をそのまま進み、トンネルを越えてほぼ突き当たりである。大きな駐車場とは言えないが道の脇にちゃんとたくさん駐車できるスペースがある。が、人気のある場所らしく、満車であることが多い。露天風呂利用者も多いので、少し待つと出る自動車もあるはずである。

惣滝遠望は、駐車スペースから温泉街を抜けて黄金の湯のほうに登って行き、黄金の湯を通り越してさらに登って行く。

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