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新潟の滝48−2(2005年9月の訪問時のレポ)へ
新潟の滝48−3(2006年9月の訪問時のレポ)へ
新潟の滝48−4(2007年8月の訪問時のレポ)へ
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新潟の滝48-8(2012年8月の訪問時のレポ)へ

新潟の滝48−9(2013年7月と9月の訪問時のレポ)へ




本城の滝
これは沢の上の獣道を登っての
撮影である。
ここから見ないと滝の上の雪渓は
見えない。
8月上旬までは、滝自体が
雪渓に覆われて見えなくなる
そうである。



大きさ比較写真。
意に反して滝が小さく見えてしまう。
ダンナはわりと滝つぼに近づいて
いるのですが。



奥只見の秋の草花
滝に行くまでの山道で出会った
草花たちです。
思った以上に秋の山は
花で満ちていました。













































名前は、滝のシーズンが終わって、
ボーナスでも出たら、
本を買って調べますぅ。
2003/9/23  本城の滝   湯之谷村 (落差40メートル?)
この滝の存在を知ったのはどこの施設か忘れてしまったが、どこかの日帰り温泉施設のロビーだった。ダンナがあがってくるのを待っていると、壁に奥只見の地図が貼られてあるのを見つけた。なんとはなしに見ていると、滝のマーク発見。銀山平キャンプ場の奥に滝があると書いてある。その名も本城の滝。これはそのうち行ってみなければなるまいと、我が家の地図にもマークがつけられた。
それからかなりの月日がたって、秋晴れの秋分の日、ついにその滝に行くことになった。調べたところによると、滝というよりは、日本一手軽に行ける万年雪で有名な所らしかった。そんなことちっとも知らなかった。今まで奥只見には何度も行っているが、万年雪があるなんて、本当に知らなかった。その気になって見てみると、越後駒ケ岳や中ケ岳にはしっかり白い部分があった。9月になっても残っているなんて、間違いなく万年雪だ。あらかじめの知識がないと、すばらしい風景も目に入っていながら、脳みそに届かないことになると改めて実感した。
さて、本城の滝の知識としては銀山平キャンプ場の奥にあるということくらいである。そのほかには、奥只見観光株式会社の林間学校的なツアーで荒沢岳万年雪コースというのがあって、そこのHPでちょっぴり紹介しているくらいである。ただし、そのページのおかげで、約30分山道を歩くという予備知識を得ることができた。
いざ自動車を走らせて銀山平へ。ここへは奥只見シルバーラインを利用するのが一番いい。国道を進む手もあるが、山岳道路と化すので、よほど曲がりくねった細い道が好きだという人以外は避けたほうが無難だ。ただし、奥只見シルバーラインは道の80パーセントがトンネルである。秋晴れの青空が広がっているはずなのに、ひたすらトンネル内を進む。少々矛盾を感じるドライブになる。
そのトンネルの途中に銀山平へ抜ける道がある。そこから国道に合流して、福島方面に進むとすぐに銀山平キャンプ場に右折する道があるはずだが、分からなかった。定期船発着場まで行ってしまうと行きすぎであることはわかっていたのでUターン。すると地酒屋があり、そのすぐ脇に道があった。その道の入り口にこれより先はキャンプ場の敷地であるので、入りたい人は管理事務所に届け出るように、との旨の看板が立っていた。
管理事務所って、どこ?この地酒屋さん?ということで、とりあえず地酒屋さんに入って「銀山平キャンプ場の先にある滝に行きたいのだが」と聞いてみると、すぐそばの道から入って、少しすると管理事務所があるからそこに届け出ていくといいと教えてくれた。地酒の試飲もすすめてくれたが、それはお断りして、先に進む。
細い道を少し走ると右側にコンクリートの真四角い小屋といったカンジの事務所が見えた。そこで利用料一人210円支払う。ま、駐車代と思おう。
そこからさらに自動車で進む。荒沢橋、雪見橋という橋を渡る。雪見橋を渡るとすぐに未舗装の道が舗装の道になり、やや広くなる。そこに自動車をとめる。自動車はさらに進めそうなのだが、土石流の跡らしい場所を乗り越えて行って、せいぜい50メートルで行き止まりであるので、ムリはしないで舗装された駐車スペースにとめるのが無難だ。そこには、前ー(まえぐら)で遭難した人の碑があった。
すでに自動車が2台駐車してあったので、先客が2組はいる。とりあえず身支度をして、出発した。出発して、すぐにとんでもない山道になった。いきなり軍手のお世話になり、木の根っこを頼りに登る道になる。最初そこは道ではないと思っていたが、先客が降りて来たので道だと分かった。よく見れば、万年雪入り口と立て札まである。
 
最初から難関の山道。最初の登りが一番キツイ。

 
丸木橋も通ります。私、ちなみに丸木橋、大きらい。
急な登りは最初だけだが、それからずっと登りで、わりと急激に高度をかせぐ登りが続く。きゃー、もうダメ。もう登れないと思ったあたりで視界が開けて、万年雪が見えた。万年雪を抱いて荒沢岳が広がっている。
 
遠くに見える雪渓。滝はどこ?

 
ズームで雪渓の上を撮影。おー、直瀑の連続の沢である。

 
すっかり茶色くなった万年雪。どこが雪か分かりますか?
しかし、滝は見えない。
とにかく行くしかないだろう。さらに歩みを進める。すると、はるか下に沢が見える場所に出た。そして、道は沢に向かって降りている。これは登りより怖い。できればロープがあってほしいくらいの急な下りを下り終えると、道が二手に分かれていた。一方は沢に続いている。もう一方は、沢の上側を進んでいる。
沢に続いている道は、単に河原に出たいがための道のように見えた。そこで上を行く道を選択する。結果的にはビンゴだった。が、実際は行き止まりになってしまって、どうしたものかと悩んだ。左に流れる沢の上流に流れ込む細い滝が見えるがあれが本城の滝だろうか。行き止まりからかなり細い踏み跡となって、滝の上のほうに向かっている道はある。しかし、危険な道に見える。それに滝を撮影するなら、沢に下りて滝つぼから撮影したいではないか。
幸いなことにその行き止まりから少し戻った所に岩を足場に河原に出ることができる場所があった。そこをなんとかクリアして河原に出る。
河原に出ると、先客がいた。入り口と途中で2組の先客にすれちがったので、もういないと思ったら、初老のカップルがピクニックシートを広げてお昼を食べていた。岩にしがみつきながら、にっこり会釈する。向こうもにっこり返してくれる。すんごい所でのどかなあいさつしてしまった。
  
これが脇にあった細い小滝。幅30センチ(笑)これも岩を削って落ちている。
カップルはさておき、私たちはピクニックに来たのではない。滝である。上流に見えている細い滝に近づきたい。しかし、近づくには、川を渡り対岸に出ないとこちらの岸は崖になっていて進めない。これもまた幸いなことに、この水を怖がる私でも恐怖を感じずにジャンプして渡れる場所があり、対岸に行くことができた。対岸に渡って、しかし、かの滝に近づくにはさらにもう一度渡らないとならない。さらにラッキーなことに岩が連続していて、楽に渡ることができた。
そして、渡ったダンナが声をあげた。
細い滝ではなく、本流に滝が現れたのだ。
沢が大きくカーブしているために下流からはその存在が見えないのである。
 
カーブを曲がって見えてきた『本城の滝』
沢の本流がそのまま3段になって落ちている豪快な滝だ。すごい。滝が風を生んで、風がしぶきを運んで来る。なにせ、雪解けの水である。冷たい。写真で撮影したものの、ちょうどマズイ具合に逆光になってしまった。頭上はまっさおな秋の空、滝のしぶきは真っ白。目ではその全てを堪能できるのに、写真には納まってくれない。自分の腕か情けない。
ところで、この滝は岩盤をくりぬいた形で落ちている。岩盤から滝つぼまで、たぶん一枚岩だと思われる。グレーの固そうな岩に透明な水が流れていくのは、無機質な美しさがあった。でも、やたら岩が反射して、これまた写真は難しくなった。素人泣かせの滝かもしれない。
 
二段目には脇からも水が流れ込んでいた。

 
滝つぼ。透明な水。それほど深くないつぼ。飛沫が飛んで来る。
滝前でコンビニで購入したおにぎりを食べる。脇に落ちている滝も撮影した後、降りて来た場所に戻ると、まだあの老カップルがいて、なんと昼寝していた。彼らも正しく秋の一日を堪能している。
滝から振り返って位置関係を把握したので、さらに登る獣道を行けば遠望で滝の全体像が見えるだろうと予想がついた。元の道に戻って、獣道を登るが、これがまたものすごく急だった。これは滝を上から見たい人がつけた踏み跡らしく、滝が見える位置までしかなかった。
が、来てみて正解だった。下からは全く見えなかった滝の上の雪渓が見えたのだ。滝の全景もよくわかる。下からだと三段というのは分かったが、上の二段はそれほどの落差はないように思えた。が、上から見ると一番上の段は一番下の段ほどの落差があるらしい。15メートル、10メートル、15メートルと見積もって、全長40メートルはあると思われる。しかも、この滝は8月後半の万年雪が後退した後から11月下旬の積雪するまでのわずかな間しか見ることができない滝である。ものすごく急で危ない足場ではあったが、しばし滝の姿にみとれてしまった。
帰り道、余裕がある下りだと色々なものが見えてくる。特に秋の山野草が咲き乱れていた。ざっと撮影しただけで左欄のごとくである。名前がわかれば楽しいだろうのに。本気で本でも購入するかと思った。

ところで、本城の滝はわたしたちにプレゼントをくれた。
本州では高山に分布する蝶、キベリタテハに出会えたのだ。本城の滝をナワバリにしているらしい1頭がたびたび私たちの前に現れ、一度ダンナの指先にとまりかけさえした。生息できる土地にさえ行けば出会える希少種ではない蝶なのだが、その生息場所が高山ではめったに出会えるものでもない。飛んでいる姿はとてつもなく美しい。黄色い縁の部分が金色に光、青空にイヤでも映える。高く舞い上がる蝶を夢見心地でみつめた。
 
滝にすみついた宝石、キベリタテハ。

万年雪の下から姿を現す滝と、秋の草花と蝶。ついでに銀山平温泉にも入って、今年の秋分の日はとてもいい一日になった。

交通
奥只見シルバーラインから銀山平キャンプ場へ行くルートは本文を見てほしい。
ここは、最寄のIC、関越自動車道の小出ICから奥只見シルバーラインまでの道のりを案内する。小出ICを出て右折して道の駅「ゆのたに」の脇を通って行く方法もあるが、わかりやすいのはいったん国道17号に出るほうだと思う。国道17号に出て長岡方面に向かって右折する。するとややして、井口新田という交差点で国道352号に右折で入って行くことができる。国道352号に入ったらあとは道なりにまっすぐである。
国道352号をかなり進んで道はY字になっている。左に行くと奥只見シルバーライン。無料なので、本文でも書いたとおり、曲がりくねった道が好きでもない限り奥只見シルバーラインを利用するとよい。また、シルバーラインを利用せずに国道352号を進む場合、枝折峠は大型車と二輪は通行禁止。午前は銀山平方向へ午後は大湯方向への一方通行になるので、注意が必要である。
本城の滝は8月後半から積雪までの間しか見ることができないが、奥只見シルバーラインも1月から3月まで冬季は閉鎖される。


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