48−12

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本城の滝
(2019年7月7日)

いや、滝見えないし。
谷を埋め尽くす雪。
7月でこれだからすごい。




本城の滝
(2019年8月18日)

8月になると、
これぞ本城の滝という姿を見せてくれる。
一段目の上にある巨岩や、
最下段の滝つぼ下にある甌穴も
ちゃんと健在。



滝前まで下りて撮影。
前まで来ると、上の段や雪渓が見えない。
でも、滝しぶきや水の冷たさを
存分に味わうことができる。



滝を撮影するYutaさんとユキさん。





本城の滝
(2019年9月16日)

すごく幻想的になってしまった。
霧の本城の滝である。
霧のおかげで上部の雪の具合がわからない。
さらに霧のおかげで
本来の落差よりずっと落差があるように
錯覚してしまう。



がんばって調整して
なんとかうっすら見えるくらいに
してみました。



滝前に来てもこれだもの。
霧は滝見学の大敵である。





万年雪展望台からの風景の変化


7月7日。
右欄の写真のようにこのさらに下流も
雪で埋まっていた。


8月18日。
40日たつと、こんなに減る。


9月16日。
霧のために荒沢岳方向は見えないが、
谷の雪はほぼ無い。
2019/7/7(日)、8/18(日)、9月16日(祝)  本城の滝  魚沼市 (落差40メートル?)

今年も行ってきました、本城の滝。なんやかや言って、今年はまたもや3回行ってきました。何と言っても花を見るにはお手軽な玉手箱なんですよ、この場所は。
もう定番の我が家のリフレッシュスペースになっています。

7月7日
今年の初夏はとにかく週末に大雨が降るという困ったパターンが続いた。ついでに言えばダンナの仕事が変則的で、週末のお休みがつぶれてしまうことも多々あった。この日は珍しくちゃんとお休みになったので、手軽に行ける本城の滝を訪問。
今年は平野部はほとんど雪が積もらずにいたので、本城沢も残雪もないかもしれない、などと思っていたが、とんでもなかった。
沢を見下ろせる場所まで行くと、ほぼ雪で埋まっている。
というか、その場所よりも下流方向を覗いてみると、ずっと下流まで雪で埋まっている。
これってば、もしかして、今までの訪問でも一番雪が多いかもしれない。確かに一番早い訪問ではあるが、平野部とのギャップがすごい。
そういえば今年は真冬には雪はそれほど降らなかったが、4月に入って寒の戻りがあり、山間部ではかなり積雪した。その雪がずっと解けずに残っているのかもしれない。6月の大雨も雪解けに影響しなかったのだろうか。
このままだと、今年は本城の滝は姿を現さないかもしれないなぁ、と思ったりして。
そういう年も実際にあったので、冗談ではないのである。
滝見台に行ってみても、その雪の下に滝があるという想像さえできない状態だ。
仕方がないので、雪の上でおにぎりとカップラーメンの昼食。7月にはあるまじき非日常を味わった。

      
  花の玉手箱である万年雪遊歩道。春の花がまっさかりだ。オオバギボウシ、オオバキスミレ、サンカヨウ。

    
  シラネアオイ、サンカヨウと並んでシラネアオイが咲いている。

    
  ミドリヒョウモンはたくさん飛んでいた。

    
  キスゲはキャンプ場に植えられていたものです。

8月18日
7月に我々が本城沢を訪れてから、実は魚沼地方は2度にわたって局地的な大雨に見舞われていた。
特に7月27日あたりの大雨はニュースになるくらいの大雨。もしかしたら、また本城の滝の遊歩道が閉鎖されたかもしれない。
銀山平キャンプ場のHPで確認してみたら、確かに土砂が堆積したため、一時閉鎖して撤去清掃をしてから再開とのこと。
よかった、2017年のように完全に閉鎖はされないようだ。
夏休みのキャンプのために関係各所がんばってくれたらしい。8月7日に遊歩道は再開された。
遊歩道の状況はわかったが、さて、滝は出現しているのだろうか。そのあたりの情報がない。
雪が消えるのは、雨と気温の上昇が鍵になる。
今年は前述のとおりとんでもない大雨が7月の後半にあり、さらには8月半ばには40度に迫る高温にもなった。
さすがに万年雪でもひとたまりもないだろう。
お盆休みも終了したあとの日曜日なので、キャンプ場もそんなに混雑していないだろうし、お目当てのピンクの小さい子も今頃なら咲いているだろうし。
ダンナがYAMAPで再開した山仲間のYutaさんに声をかけ、Yutaさんの山友のユキさんも一緒に4人で行くことになった。
ってか、そーいうことになっているとは、私はほぼ知らなかったのよん。なにせ私は18日まで長いお盆休みをのほほんと過ごしていたもんで。
当日、奥只見遊覧船の駐車場で待ち合わせ。Yutaさんは久々すぎて顔忘れているし(こらこら)ユキさんは初対面だし。えーと、誰?とダンナに問いかけるありさまでした。
ともあれ、再開と出会いを喜んで、銀山平キャンプ場に入り、一番奥の遊歩道入り口まで自動車でゆるゆると進む。
と、駐車スペースになっている林道のどん詰まりのちょっと広い場所に、マイクロバスがあるじゃないですか。
どひゃ〜。団体さんが入っているぞ。
我々の自動車もなんとか止められたが、予想に反して万年雪遊歩道は混雑しているかもしれない。
ところで、先の豪雨の被害はいかばかりか。
駐車スペースから万年雪遊歩道の入り口の間に沢があり、コンクリートの橋が渡されているのだが、その手前に大きな土嚢が並べられていた。
土嚢の一部が低くなっていて、そこから先に進むことはできるのだが、自動車は通ることはできない。土嚢の向こう側に行ってみると、橋は流されてはいなかったが、その上流も下流もかなりひどい水流で流された跡があった。遊歩道入り口のごく近くまでえぐられていたり、木々の根っこが洗われたようにむき出しになっていたりする。
入り口ですでにこの様子では、遊歩道自体も被害がないわけではないだろう。
とりあえず、支度をして出発。
万年雪展望台という札が下がっている行程の半分あたりまでにかなりの人にすれ違った。わー、滝前、混雑してるかしらん。
展望台から見下ろすと7月からかなりの雪が消えてなくなっている。豪雨と猛暑、恐るべし。
沢まで下ると、川の中州にたくさんの人がいて、「滝が素晴らしかったですよ」と教えてくれた。この人たちはバスの人たちかな。
さらに進むと我々よりもかなりお兄様お姉さまの一行が滝方向から戻って来た。
ユキさんのカメラを見て、「あら素敵なカメラ」なんてほめてくださる。こっちの団体さんがバスの乗客かしらん。
あとで調べたら、バスは魚沼市の募集した親子行事らしかったので、たぶん、中州の人たちだ。
もしかしたら我々が来たなかで一番の賑わいの本城沢だったかもしれない。
幸い、遊歩道は大雨の被害はほとんどなく、多少急坂の土が崩れたかな、という程度だった。よかった。
さて、滝。
いや〜すごい。見事に全部見えている。
正確には一番上は蓋状に雪が残っているのだが、その雪がなかったら本城の滝の魅力もない。
真夏に雪の下から流れ落ちるのが本城の滝の一番の魅力なのだ。
滝見台で滝の全体像を見たあとに滝前に行き、滝を下から見上げる。今日は青空で滝が映える。
ピンクのかわいいコザクラもみつけることができた。
でも、さすがに寒い。遊覧船の駐車場ではうだるくらいの暑さだったのにな。雪の下を流れる沢は冷気を伴って落ちてくる。
あまりに寒いので、ちょっと下流に行き、大きな岩の影で風を避けて昼食。
あんなににぎわっていたのに、お昼をちょっと過ぎていたので滝前は我々だけになっている。
ゆっくりと滝話、山話をしながらランチ。
さあ戻ろうというところで、私たちよりちょっとお姉さんの女性が滝前になってきて、なにやら探している様子。てっきりピンクの子だと思って話しかけたら、もっと違う子だと言う。同じ時期に咲く小さな花の名前を教えてくれた。うーむ、15年以上通っている我々なのに、まだこの玉手箱は知らない宝物を秘めているぞ。
どうやらその子は時期が遅いらしく、知っている女性でも見つけることができない様子だった。よし、来年の宿題にしよう。来年みつけられたら、レポしますね。
ただ、その女性、花を探すのに夢中で雪渓の上をアイゼンもないのによじ登っていた。滑落したら、岩場にたたきつけられる高さの雪渓である。この沢で事故は起こしてほしくない。
もしレポを読んで本城の滝を見に行かれる人がいるとしたら、雪渓の下に潜り込まない、上にむやみに乗らない、乗る場合は装備を整えて、必ず複数で行動することを約束してほしい。
帰路も花を撮影しつつ戻り、午後2時頃に駐車スペースに着いた。
Yutaさんやユキさんには登山としては物足りない行程だったかしらん。でも、我が家の玉手箱、楽しんでいただけたら嬉しいです。
我々も久しぶりのミニオフ、とても楽しかったです。滝前コーヒー、最高。

  荒沢岳前ーが見事にくっきりと見える。

    
  大雨の増水被害対策、たくさんの土嚢。根っこがあらわになった木々。

    
  雪の状況はこんなもん。左は滝前に下る場所から。右は雪渓の高さ。どまんなかにYutaさんがいる。端から地面まで5Mはある。

    
  秋の花々。ツルニンジン、ジャコウソウ。

      
  モミジバハグマ、ソバナ、アキノキリンソウ。

    
  蝶もいっぱい遊んでくれた。左はイチモンジチョウ。じっと撮影させてくれたキベリタテハ。

    
  遠い場所にコバイケイソウ。キスゲも咲いていた。もちろん、ハクサンコザクラも終わりかかっていたが咲いていてくれた。


9月16日
運が良ければ8月に行った時にヒメウメバチソウも見られるかもしれない、と思っていたが、やっぱり8月では早すぎた。
あの小さな星型の花が見たいなぁ。
ということで、9月にも行ってしまいましたとさ。
だが、この日はなんとか曇りの予報で、山沿いは雨になるというオマケつき。うーむ、本城沢、山沿いどころか山なんですが。
遊歩道入り口に到着した段階で雨ではないが霧が立ち込めている状態だった。
霧か〜。滝を見るのに霧は何よりも一番の敵なのだ。
いや、まあ、お花は霧でも見られるか。
その通りの展開になりました。
大粒の雨にはならなかったものの、霧から小雨になり、しっとりと濡れて歩くことになった。
幸い遊歩道は樹木が多く、多少の雨でも濡れない。が、沢まで下りると岩が濡れていてけっこう怖く、私はできるだけ移動しないでいた。ただ、ヒメウメバチソウは岩の上に咲いていたりするもんだから、どうしても歩かなくちゃならない。怖かったです。
今年はまだまだ残暑が厳しくて、もう咲いているだろうと思っていたリンドウはまだ蕾が固い状態。
この先、まだまだ楽しめそうな本城沢だった。
あ、滝はね〜、霧の向こうで幻想的でしたよ。ほぼ見えなかったけどね。

  滝前に下る場所。もう対岸の雪はすっかりない。

      
  カメバヒキオコシは本当にたくさん咲いていた。キツリフネは遊歩道の初めのほうに咲いている。

    
  この子たちを見に行ったのよ、ヒメウメバチソウ。小さいのよ。

      
  滝前にはワレモコウ。ヒメシャジンまで咲いているぞ。サラシナショウマも群生していた。

      
  対岸に見えた花。なんだろうなぁ。クガイソウ、アザミの仲間。

    
  ダイモンジソウもたっぷり。オニシオガマもいっぱい。

    
  クルマバハグマ。リンドウはこれからだ。

  こいつ、ずっと我々を監視して、ギャーギャーと鳴いていた。ホシガラスらしい。

交通
本城の滝への行き方については、新潟の滝レポート48を参考にしてください。



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