48−14

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本城の滝
(2021年7月25日)

滝、見えないじゃないの。
いや、ほんのちょっと見えているのだけど。



滝見台から見下ろす。
7月でこの量だ。
今年は雪が多かった。





本城の滝
(2021年8月16日)

だいぶ滝が出現している。
左岸に大きな塊の雪が残っているのが、
ちょっと怖い感じもする。



雨がちの日で、
滝上の流れのすぐ上まで雲が来ている。



雪の冷たさでもやっている。
滝の隣の細い水流が
アクセントだ。



アップにしてみた。
落ち口近くの大きな落石が
ぼんやり見えている。



最下段のポットホール。
滝つぼは雪だらけ。






本城の滝
(2021年9月20日)

ほぼすべて滝が出現。
万年雪は滝の落ち口よりも上流にしかない。



最上段。
残雪はここまで。



中段。



最下段。



久々に滝前まで行けた。



で、滝飛沫を浴びながら撮影。



ヒメウメバチソウも滝を見ている。






万年雪展望台からの風景の変化


7月25日。
下流のほうも雪で埋まっている。


8月16日。
下流の雪はほぼない。


9月20日。
ほぼ雪が見えない。
2021/7/25(日)、8/16(休)、9/20(祝)  本城の滝  魚沼市 (落差40メートル?)

今年も行って参りましたよ、本城の滝。
毎年、3回は行かないと気が済まなくなっている感じのする滝で、しかも、毎年違った顔を見せてくれる滝なのだ。
いや、滝そのものは変わらない。滝の周辺、滝の環境、雪や空や空気。同じ時が一度もない気がする。
本当に玉手箱のような空間である。

7月25日
この日ははっきりとした目的のある訪問である。
一昨年に滝前で出会った方に教えてもらった花を探しに来たのだ。
昨年も探してみたが、ついにみつからなかった。
しかし今年は意外な場所(鈴が滝周辺)でたった一株その花をみつけることができて、大きさや色などを学習することができた。
これならみつけられる、と思っていた。
ところが。
なんと、この7月は猛暑で、人々はこぞって涼しい場所を求めていた。
前日にNHKや民放のテレビで万年雪が紹介されてしまったり、新聞にも出てしまったり。
受付である銀山平キャンプ場で、万年雪遊歩道の駐車場は一杯なので、手前のキャンプ場の駐車場に駐車してくれと言われてしまった。
なんですとぉ〜。
今までそんなことは全くなかった。
嘘だと思った。
本当だった。
キャンプ場の一番奥の駐車場もほぼ満車で、そこに自動車を入れると、何組もの人が歩いて遊歩道に向かっている。
観光地じゃん〜っ。
この林道を歩いたのは私はたぷん初めてだ。
林道を歩いていても自動車が戻って来る。
テレビと新聞のばかぁ。
たくさんの人には知ってほしい場所なのだが、ただ涼しいから、とか、ただ雪と遊びたいから、といった人にはあまり来て欲しくない。
けっこう学術的に貴重な場所なんだぞ。
ともあれ、遊歩道にとりつき、滝見台まで行くと、案の定滝はほぼ見えていなかった。
今年は雪が多い。
そして、雪の谷の向こう側にどっさり人がいた。
いつもの年であれば、ほぼ人がいなくて、雪の下が沢であることを知っているので、怖くて雪を渡れないのだが、今年はあれだけの人が渡って平気なのが分かったので、対岸に行けるな。
対岸に行くと、涼しい場所に人々が座ってお昼なんか食べている。
我々も昼食をとる。
それから目的の花をこっそり探す。
コザクラが咲くのも知らなかった人たちが喜んでいるのを見ているので、目的の花の存在を知られたらちょっと怖い。
とある場所でみつけることができて、すごいすごいと喜んでいたら、どうやら同じ目的らしい人がいて、「今はたくさん人がいるので、あまり騒げませんね」と言われた。同感。
この玉手箱の空間は、それぞれがそれぞれの楽しみを持って過ごせる。
でも、他の人の楽しみを奪い取っていい場所ではない。
そっとしておいたほうがいいものは、そっとしておきましょう。

    
  キャンプ場の駐車場。右はいつも駐車する遊歩道の駐車スペース。いったいどれくらい人がいることやら。

    
  林道を歩く。林道沿いにも花はたくさんある。花火のようなシシウド。

    
  ヨツバヒヨドリ。雪見橋からの万年雪。

  
  で、万年雪の上はこんな感じ。さすがに雪の上でご飯を食べている人はいなかった。

    
  遊歩道にはウバユリやオタカラコウ。

    
  カラマツソウや今年はたくさん咲いていたバイケイソウ。

    
  滝前にはおお、ここでキンコウカを見たのは初めてだぞ。咲くんだ、キンコウカ。

    
  いつものピンクの子たちもたくさん咲いていた。

  
  そして、じゃーん、これが探していた花。

     
  コアニチドリと申します。なんで今まで見ることが無かったんだ、と思うくらいの量咲いてました。
  本当にすごい場所ですよ、本城の滝前は。


    
  シュロソウ、ソバナも。

  
  サンカヨウも咲いている。


8月16日
8月のお盆休みには例年であればちょっとキツい登山をして、体力回復して、というスケジュールになるのだが、今年はずっと雨だった。どうにも潰しようのない天候が続く。
この日も実は雨がちな天気予報で、空はどんよりとしていた。
それでも、まあ、濡れても仕方ないか、という感じで本城の滝に出発。
もしかしたらキャンプでやって来た人たちとか、万年雪を求める人とかがまた大勢来ているのだろうか、と思ったら、なんと貸し切りでした。
帰りにとても真面目そうな青年が単独なのにマスクを装着して歩いているのに遭遇したくらいだ。
一過性なんだな、観光地化。それとも雨っぽい空模様のせいかな。
ともあれ、ざわついていない、いつもの遊歩道で、なんとなくほっとした。


      
  キツリフネ、真ん中はチャルメルソウかな、ジャコウソウ。

      
  あら、気の早いツルニンジンが。タマガワホトトギス、クガイソウ。

    
  ミヤマカラマツ。滝前に下りる場所の残雪はこんなもん。

    
  やあ、今年も会えたね、コザクラたち。

    
  たぶん、ミソガワソウ。川の対岸なので、よくわからないが群生している。

    
  ダイモンジソウやクロバナヒキオコシはやっと咲き始め。


9月20日
世の中三連休の最終日のこの日。
しかし、我が家では日月の連休。しかも、日曜日は私がコロナワクチンの二回目の接種後の副反応で発熱してダウンしていた。
連休がなにもせずに過ぎていくのは、あまりにももったいない。
熱は月曜日の朝にはストンと落ちて、少しくらいなら歩けそうだ。空は青空。外に出ない手はない。
こんな時にほんの少し歩くだけでたくさんの収穫のある本城沢の遊歩道は本当にありがたい。
と、いうことで、秋の花満開の本城の滝へ本年3回目の訪問になった。
この日は滝前で若者数人のパーティーが楽しそうにランチをしていたくらいしか人は来ていなかった。
これくらいの人数がいつもの本城沢だ。7月の喧騒が続かないでよかったよかった。


      
  この遊歩道のハイライトはやはり9月。白く霞むほどのダイモンジソウとオニシオガマのコラボ。

      
  ツルニンジンもポコポコ咲いている。リンドウはたくさん開いていた。

      
  カメバヒキオコシはどっさりと花をつけている。まだホツツジやサラシナショウマもあった。

      
  ワレモコウを見るとなんだか寂しくなる。これに会いに来たようなものなのよ、ヒメウメバチソウたち。

    
  いつものキベリタテハは近くに気てくれなかった。あ、ミソガワソウはこっち側にも咲くんじゃないの。

      
  ゴマナ、キオン、アキノキリンソウ。9月のこの遊歩道は本当に花いっぱいだ。

交通
本城の滝への行き方については、新潟の滝レポート48を参考にしてください。



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